2008年4月、佼成学園女子高等学校の「平成19年度卒業生 主要大学合格者数一覧」を拝見する機会があった。今回もそうそうたる大学が名を連ねている。そこから見えた3つの事実とは。

1、「量から質」への変化。次はいよいよ東大か。
2、理系にも強くなった。
3、三大女子大の伸び。



1、「量から質」への変化。次はいよいよ東大か。

昨年度は、いわゆるG-MARCH(明治、青山、立教、中央、法政、学習院)への合格者数の飛躍的な伸びが目立ったが(参考記事:徹底検証!「MARCH以上の有名大学」合格実績急上昇の理由 http://www.girls.kosei.ac.jp/index.php?e=133)、今年度のデータは、佼成女子が「次なるステップ」へと動きだしたことを示していた。それは、「量から質」への変化。G-MARCHへの合格者は落ち着いたものの、その上のクラス、すなわち、国公立、早慶上理・ICU(早稲田、慶応、上智、東京理科大学、国際基督教大学)といった略称でくくられている、難関大学への合格者数が伸びているのだ。

特筆すべきは、「早稲田大学 政経学部」への合格。この文系私大の最難関学部に、佼成女子は現役合格者を輩出した。ご存知の方も多いと思われるが、偏差値67といわれるこの学部は、東京大学とも肩を並べるほどの狭き門である。佼成女子のここ数年間の伸びを見ると、次は「東大への現役合格者」も現実味をおびてきたようだ。



2、理系にも強くなった。

資源の少ないわが国を支えてきたのは、理系の人々による「ものづくり」であった。ところが近年は若者の理系離れが進んでおり、わが国の得意分野の先行きを心配する声も聞かれている。しかしそんな中、佼成女子では理系大学に進む生徒が年々増加しているのだ。医歯薬医療系の大学へは、昨年度の2倍の6名の合格者を出しており、また東京工科大学などの理系私立大学へも今年度は増加傾向である。理系職種が男子の独断場だったのはもう過去のこと。これからの日本を背負って立つ「理系に強い女性」の育成を、佼成女子は強く意識しているようだ。



3、三大女子大の伸び。

いわゆる「三大女子大」といわれている、東京女子大学や日本女子大学などの四年制の女子大学は、その教育方針と就職率の高さから、今なお人気は衰えることを知らない。特に娘さんのすこやかな成長を期待している保護者にとっては、安心して通わせることのできる大学ともいえるだろう。そんな三大女子大に今年度の佼成女子は、昨年度の4名からほぼ3倍の11名もの合格者を出している。女子校でつちかった「乙女の精神」は、これら女子大学でさらに磨きがかけられるはずだ。

「高校教育界のプロジェクトX(エックス)」といわれた山本喜平太校長。その山本校長が断行した教育改革は、年を追うごとにますます完成の域に達している。それは上記の大学合格者数の変化を見ても明らかだ。今回は3つのポイントにしぼって見ていったが、他にも注目すべき点は多く、今後ますます目が離せない。

(文責:教育ライター 吉本真一)