原口先生こんにちは。教頭の井上です。

さて、先日9月24日に、NHK大河ドラマ「篤姫」の時代考証に携わっておられる、鹿児島大学の原口泉(はらぐちいずみ)先生をお招きし、「篤姫の生き方に学ぶ」と題する講演会を開催しました。事前のご挨拶で、原口先生と本校の山本校長は、偶然にも同じ高校の出身だということがわかり、大変意気投合されていました。

▲鹿児島大学生涯学習教育研究センター長、鹿児島大学法文学部教授、放送大学客員教授など、多くの肩書きをお持ちの原口先生。米国ネブラスカ州立大附属ハイスクール、鹿児島県立甲南高校、東京大学文学部国史学科、同大学院を経て、1979年より鹿児島大学法文学部に赴任。専門は日本近世・近代史。今回の「篤姫」以外にも、NHK大河ドラマ「翔ぶが如く」や「琉球の風」の時代考証もご担当。


原口先生は、さすが大河ドラマ「篤姫」の時代考証をご担当されただけあり、具体的な史実をわかりやすくお話いただけました。また、私たちになじみの深いエピソードもふんだんに交えていただいたので、非常に興味深いご講話となりました。

話を聞く生徒と教員
▲生徒にとっても、教員にとっても勉強になるお話でした。

ちょうど生徒の皆さんと同じような年齢で、将軍家に嫁いだ篤姫。そんな篤姫が、いかに幕末という激動の時代を生きたのか。そして、嫁ぎ先である徳川家と、実家である薩摩(さつま、今の鹿児島県)の間に立ち、歴史の流れをどのように変えていったのか。これらのストーリーを、専門家の口から直接聞く機会は、実に貴重なものでした。

熱弁をふるわれる原口先生
▲熱弁をふるわれる原口先生。「篤姫を、皆さんと同年代のお友だちとして、心の支えにしていただければ、我々スタッフとしてもうれしいです」(原口先生・談)。

原口先生は特に、遠い歴史のお話を、私たちの身近なものとして教えてくださったように思います。それは例えば、以下のエピソードからもよくわかりました。

「私は今日、篤姫と同じように、鹿児島から東京へやって来ました。飛行機だとあっという間ですが、当時は2ヶ月かかって、この江戸へやって来たんですね。」

「ドラマに登場する井伊直弼(いいなおすけ)。彼のお墓は、この近く、豪徳寺にあるのです。」

「経堂にお住まいの松坂慶子さん扮する、篤姫お付の御年寄・幾島(いくしま)さん。最近になってお墓が見つかったんです。実は私のお墓の10メートル隣でした。」

生徒も懸命にメモをとる
▲生徒も懸命にメモをとって聞き入っていました。

しかし、やはり一番ぐっときたのは、かつての故郷の家臣である西郷隆盛に、「どうか江戸を火の海にするのはやめてください。徳川家の存続をお願いします」と、「わたくしこと一命にかけ」嘆願したエピソードです。実家と嫁ぎ先の板ばさみにあい、それでも嫁ぎ先を守った篤姫。この篤姫らの活躍により、江戸城は無血開城したのです。

講演会会場の様子
▲翌日はアメリカへ講演旅行に出かけるという、非常に御多忙の原口先生でした。

また、ドラマの中の名言として、「女の道は一本道にございます。さだめに背き、引き返すは恥にございます。」http://www9.nhk.or.jp/taiga/topics/word04/index.html というのもご紹介いただきました。江戸末期と現代。時代は違えども、同じ女性の生き方を自分と比べることで、生徒の皆さんは何かを学んでくれたと思います。

生徒会長から花束の贈呈
▲生徒会長から花束の贈呈。本当にありがとうございました。

今回の講演会が、生徒たちのこれらからの人生に役立つことは間違いないでしょう。そして大河ドラマも終盤ですが、原口先生のお顔とお話を思い出しながら、篤姫の生涯を見守りたいと思います。

原口先生。お忙しいなか本当にありがとうございました。

教頭(体育科) 井上まゆみ