dscf12529月1日の始業式におきまして、「ゆめポッケ」発送式がおこなわれました。
宗教委員長による成果報告と、春休みに親子で「ゆめポッケ」をフィリピンのミンダナオ島に届けてくれた中学3年生の立石さんから感想の発表がありました。

【成果報告】
「ゆめポッケ」とは、民族・宗教対立などによる紛争や内戦で家族を亡くしたり、病気やケガを負ったり、故郷を離れて暮らさなければならない、アゼルバイジャン、パレスチナ、レバノン、アフガニスタン、フィリピンの子どもたちの心を癒やすため、日本の小中学生が手作りの袋「ゆめポッケ」に文房具やおもちゃ、手作りカードなどをつめて贈る運動です。
本校におきましても、6月11~23日に宗教員会を中心に「ゆめポッケ運動」を呼びかけた結果、119袋もの「ゆめポッケ」を作ることができました。皆さんのご協力ありがとうございました。この運動を通じて、心に傷を負った子どもたちを思いやる気持ちを持てたことに感謝いたします。
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dscf1255【「ゆめポッケ」を届けた感想】
「ゆめポッケ親子ボランティア隊」の一員として、3月27日から4月2日まで、フィリピンのミンダナオ島を訪れました。まだ紛争をしている危険な島の戦争孤児の施設に、まずは私たち日本の子どもだけで3日間泊まりました。「友だちになれなかったらどうしよう」という心配は、すぐに吹き飛びました。現地の子どもたちの方から近づいてきてくれたからです。施設の子どもたちはみんな栄養失調で、手足が細く小柄。そういう子をテレビでしか見たことがなかったので、最初は言葉をかけられない自分がいました。でも子どもたちを見て、かわいそうだとは思いませんでした。なぜならみんな、笑い方がとてもかわいくて、まぶしかったからです。お金がなく、学校に行けなくても、とても幸せそうでした。目の前でお父さんとお姉さんが銃殺された子もいました。そんな悲しいことがあったにもかかわらず、明るく過ごしていることにとても驚き、私たちの方が学ぶばかりでした。
そんな村に「ゆめポッケ」を届けてきました。最初に渡した子は、受け取ったらすぐに走ってどこかに行ってしまいました。あとで通訳の人から聞いたところによると、その子たちはめったに人からものをもらったり、よその国の人と話をしたことがないので、びっくりしてただけだそうです。プレゼントをもらうことが普通になってしまってる自分たちを振り返って、考えさせられました。
また、タガログ語で「ありがとう」と言われた時、「ありがとう」という言葉がどれだけ温かくて、重い言葉なのかを知りました。普段は照れくさくてあまり言わないけど、大切な言葉だと改めて感じました。
次に訪れた村では、小さい男の子が、ポッケに入っているボールの色が違うことで、ケンカになっていました。モノがあることでケンカが起こったことに対して、モノがあることが果たして幸せなのか、そしてモノがない方が良いことだってあることに気付かされました。ミンダナオ島の紛争は、先住民族でない人たちの身勝手な、石油資源の奪い合いが原因だそうです。モノの取り合いにより、住む所を奪われたり殺されたりするという事実を、しっかり受け止めたいと思います。
帰国後、2つのことを考えました。ひとつは、家族がいることがどれだけ素晴らしいことか、そしてもうひとつは、私のまわりの学習環境がいかに恵まれているか、ということです。このような機会を与えられたことに感謝して、私にできることを少しずつやっていきたいと思います。

発表:中学3年2組 立石沙亜弥

まとめ:佼成学園女子中学高等学校広報室