img_0015月19日(水)、中学3年生を対象に、酒井理事長の講話の授業が行われました。
皆さんも大好きな東京ディズニーランドでの感動的なエピソードから、人を幸せにすることが自分の幸せと感じる、そんな人になってもらいたいという酒井先生のお話に、みんな静かに耳を傾けました。


■佼成学園女子の人気は、皆さんのがんばりの成果

佼成学園では現在、世間の皆さんからたいへん注目を受けています。私立の女子中学は、少子化を受けて生徒数がどこも減っていますが、東京の学校の中で逆に生徒数が増えた学校は、佼成学園を含む2校だけだそうです。高校のほうも外部からの入学者が100名から150名に増えました。佼成学園の人気が高まっているのは、皆さんが学校の中で先生の授業を一生懸命聞いて、友達とも仲良くして、楽しく学校に通っている、その成果だろうと私は思います。来年もたくさんの中学1年生が入学してくれる学校にしたい。そう願っています。

■子供のためにサインを集めたディズニーランドスタッフ

今日は東京ディズニーランドにまつわるお話をします。ディズニーランドはすごく人気があって、皆さんも大好きですよね。それはどうしてでしょうか。いろんな出し物やキャラクターがいることもひとつですけれど、最大の要因はここで働いているスタッフの人たちの心がけが違う、というところにあります。

それは、そこで働くスタッフさんたちが、ディズニーランドに来てくれる人たちに喜んでもらうことが私の幸せ、やりがいだと思っているからです。

こんなエピソードがあります。ある日、ディズニーランドのインフォメーションに、あるお父さんがやってきた。幼い子供がミッキーやミニー等のキャラクターにたくさんサインしてもらったサイン帳を無くしてしまったとのことで、受付の人があちこちに連絡を取っても、サイン帳は見つかりませんでした。受付のスタッフさんはサイン帳の特徴を聞き、親子の滞在日程を確認し、引き続き探しますのでお帰りになる日にもう一度いらしてくださいとお願いした。

しかし、どんなに探してもサイン帳は見つからなかったので、スタッフさんは、同じサイン帳を買って、お子さんのかわりにキャラクターたちのサインを一生懸命集めました。

二日後にやってきたお父さんにそれを渡したところ、お父さんはきっと子供が喜びますと嬉しそうにサイン帳を持ち帰った。

数日後、その受付にそのお父さんから手紙が届きました。「先日はありがとうございました。息子は物心付いた頃からディズニーランドに行きたがっていました。実はそちらに伺ったとき、息子は脳腫瘍であと数日の命と言われている状態だったのです。あのご用意をいただいたサイン帳を息子に見せたら、『パパ、あったんだね、ありがとう』と大喜びしました。そして息子は数日前に、サイン帳を胸に抱いたまま天国へと旅立ちました。もしあなたがあのとき、汗を書いてご自身でサイン帳を用意してくださらなかったら、脳腫瘍の息子はこんなにも喜びながら人生を終えることはできなかった。従業員さん、本当にありがとう」

その手紙を読んだ受付のスタッフさんは、ポロポロと涙を流して、坊やのために役に立つことができてよかったことを喜んだのであります。

■自分が幸せに生きていくために、お友達や家族に優しくして下さい

ディズニーランドのスタッフさんは、その子供が脳腫瘍とは知らなかったのに、坊やのために一生懸命汗をかいた。それが、その坊やの人生の最後の喜びになった。ご両親はどんなに良かったと思われたことか。スタッフさんもここで働いていて幸せだと思った。これが人間の大切なことです。東京ディズニーランドには、こういうエピソードがたくさんある。それが人気の秘密だろうと思っています。

ここに、「人は他の人を幸せにすることでしか幸せになれない」と書いてあります。これは、自分がいつも生きがいを感じたり幸せを感じたりするためには、他の人を幸せにすること。自分勝手なことばかり考えている人は、幸せになりにくいという意味です。

中学生の皆さんも、自分が幸せに楽しく生きていこうと思ったら、お友達のために力になってあげてください。暗い顔をして友達が学校に来たらどうしたのと聞いて、力になってあげてください。友達がありがとうと喜んでくれたら、その姿を見て自分が幸せを感じる。佼成学園の生徒は、そういう人であってもらいたい。

もう一度、皆さんは学校での自分の態度、家庭での態度を考えて下さい。私はみんなに本当に優しくしていただろうか、お父さんお母さんに親孝行していただろうか。こういうことをぜひ、もう一度見つめていただきたい。どんなにスポーツや勉強ができても、心に優しさを持たない人は立派な人とは言えません。

それが校訓の「行学の二道」であり、この学校を作ってくれた庭野日敬先生の願いであります。
ありがとうございました。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)