英語の授業近年、教育界から注目を集める佼成女子。今年になってからは、さらに「グーンと伸びる進学校」と言われるようになりました(『進学レーダー』みくに出版2010年9月号 ほか)。
その理由を探るために、本校の江川教頭が現場の教員と対談を行いました。

今回はその第1回目として、「英語の佼成」と題した内容をお届けします。


■対談出席者
宍戸教諭(国際交流部部長)
山室教諭(英語科主任)
江川教頭(広報室長兼務)

●江川 先日はニュージーランドの首相も来校され、「英語の佼成」が大いに盛り上がっていますね。宍戸先生は首相ご来校の中心となって活躍され、お疲れ様でした。

●宍戸 いえいえ。留学コースの生徒が中心となり、実に見事な式典を行ってくれました。われわれはそのサポートをしただけです。

ニュージーランドの首相来校

●江川 確かに、生徒たちは本当に立派でしたね。式典をご覧になった教育関係者も、ブログ記事(「NZジョン・キー首相 佼成学園女子訪れる」)で「英語の佼成学園女子は、半端じゃない。破格である。」とお書きになっています。
今回の首相ご来校によって、「英語の佼成」がよりいっそう浮き彫りになった感はありますね。

ところで、英語を持ち味にしている中高はたくさんありますが、帰国生を多く迎えている他校と比べ、「英語初心者」を「大きく育てる」点が本校の特長だと思うのです。
そして卒業の頃には「帰国生レベル」まで伸ばし、それを今回ニュージーランド首相も認めておられます。
ではどうして初心者を伸ばせるのか、その秘密はいかがでしょうか?

●宍戸 何でしょうかね。山室先生はどうですか?

●山室 難しいご質問ですね。
そういえば先日、大手学習塾・日能研さんの先生方が本校を見学に来られたんですが、最後にお褒めの言葉をいただけました。

●宍戸 どんなお言葉ですか?

●山室 ネイティブの先生が中心となって授業をしている様子をご覧いただいたんですが、塾の先生曰く「私たちも理解できないようなネイティブの自然な英語を、生徒が理解してその指示に従って作業をしていた」ということなんです。
そのこと自体に驚いておられましたね。「中2の段階であそこまで達しているのがすごい」と。

国際交流部部長 宍戸教諭

▲国際交流部部長 宍戸教諭

●宍戸 他校でもやっているでしょう?

●山室 日能研さんは本校のこれまでの数値上のレベルをご存じなんでしょうね。
つまり「偏差値30台の学校」だった本校を。
そのレベルでの入学生が、ここまでできるようになってる点が驚きなんだと思います。

●宍戸 確かに「偏差値30台」を考えたら、驚きですよね。

●山室 その見学会の時には、習熟度別の上位クラスも普通クラスもご覧いただいたんです。
普通クラスの生徒も、一生懸命ネイティブの授業を受けていました。
日能研の先生方からすると、「うちの塾から送り出した生徒が、いつの間にか立派に英語ができるようになっている」という点に、安心感を持たれたのではないでしょうか。

●江川 なるほど。「普通の子を伸ばす」ということですね。

●山室 生徒たちにとってラッキーだと思うことは、中学2年生の段階になると週に3時間も日本人教員がつかないネイティブ単独の授業があることです。
いやおう無しに「英語だけの授業」で理解して、勉強したり、発表したり宿題をしなければならないんです。
そういう環境は、すごく恵まれていると思いますね。
ネイティブと話したり、ネイティブと勉強したり中で、トラブルがないといえばウソになりますが、そういう環境を与えられているという点は、すごく恵まれていますね。

●宍戸 「環境」が「普通の子を伸ばす」理由なんですね。

●山室 生徒が10人とネイティブ1人という授業ですからね。

英語科主任 山室教諭

▲英語科主任 山室教諭

●宍戸 確かに本校の中学生は、ネイティブに対して怖気づかなくなっていますね。この「環境」が一つの秘訣なんでしょうね。

●江川 文部科学省も「コミュニケーション能力重視の英語教育」に動き出していますが、本校のシステムはその流れにも合致していますね。

●山室 「この環境はすごく彼女たちにとって得るものが大きいな」と、常々実感しています。

●宍戸 恐らくそこが理由なんでしょうね。それ以外では、教科書が特別だとか、資料が特別だとか、そういう要素はありませんからね。

●山室 そうですね。むしろ教科書や教材はベーシックなものを使って、「基本を徹底させる」ことに私たちは注力しています。
それを補う形の「習熟度別授業」により、上位の生徒たちには高校までを視野に入れた難しい教材を使い、一方の「普通の」生徒たちも、検定教科書『New Horizon』できちんと英語力を定着させているんです。
無理に難しい検定外の教科書を使って、「ついていける子たち」と「ついていけない子たち」を作らないことを大切にしています。
「英語を好きになってもらうこと」がこの時期の子どもたちに一番重要で、他校を形だけ真似て『Progress』や『Treasure』といった難しいテキストを使って「英語嫌い」になることの方が怖いですからね。

●江川 都立中高一貫校の立川国際さんも、検定教科書の『New Horizon』を6ヶ月で終える、というような「あくまで基礎」そして「プラスα」というような教え方のようです。
本校も、「『New Horizon』3ヶ月+A教材」、「『New Horizon』6ヶ月+B教材」、「『New Horizon』10ヶ月+C教材」というようなシステムを構築中ですからね。
今後はここ数年の経験値を活かして、さらなる体系化を進めているので、ますます期待できますね。
ところで「英語の佼成」としては高校の「留学クラス」も大きな柱ですが、中学でのプランはいかがでしょう?

広報室長 江川教頭

▲広報室長 江川教頭

●宍戸 先日(11月27日)の保護者会で発表したのですが、来年度より「中学留学準備講座」を発足します。
これは、留学を考えている中学生たちに対し、放課後の講習などで事前に留学に対する準備を行う、というものです。早い段階で「留学」の良い部分を体験できる画期的な講座になる予定です。

●江川 それはとても楽しみですね。今後もますます「英語の佼成」に磨きがかかりますね。本日は貴重なお話をうかがえました。お忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。

●宍戸・山室 こちらこそありがとうございました。

いかがでしたか? 「英語の佼成」の秘密は、「ネイティブ中心の環境」と、「基礎力重視」による「英語が好きな子を増やす」というカリキュラムにありました。
どうか「英語を体験したことがない」という小学生の皆さんも、ぜひ佼成女子で英語を勉強していただければと思います。数年後には「外国の首相と英語で会話をする」ことだって夢ではありませんよ。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)