近年、教育界から注目を集める佼成女子。今年度になってからは、さらに「グーンと伸びる進学校」と言われるようになりました(『進学レーダー』みくに出版2010年9月号 ほか)。
その理由を探るために、本校の江川教頭が現場の教員と対談を行いました。今回はその第3回目として、「特進クラスの『とくしん通信』」についてお届けします。
■対談出席者
中野教諭
白谷教諭
江川教頭(広報室長兼務)

●江川 本日は「グーンと伸びる進学校」と言われている核心部分。すなわち、「難関大学の合格実績」の原動力である「特進クラス」を指導しているお二人からお話を伺います。
●中野、白谷 よろしくお願いします。
●江川 まず私が今年度はじめから注目している「とくしん通信」です。これはどういう経緯で発行されたのですか?
●中野 私が4月から高校3年A組、つまり特進文理クラスの担任を受け持つようになり、いわゆる「学級通信」のようなものを毎月発行し始めたんです。
●白谷 その出来が素晴らしくて、どうせなら特進クラス全員に読んでもらおうと、特進留学クラスを含めて配布させていただいてるんです。
●江川 確かにこの「とくしん通信」は良く出来ていますね。保護者の方々も「とくしん通信」を読んで「東京のトップクラス進学校のようだ」と言っていましたよ。私が感心したのは、勉強するモチベーションを高めるような構成になっている点ですね。

▲毎月発行されている「とくしん通信」

▲中野教諭
●中野 ありがとうございます。私自身、高校や大学で勉強をしていた頃に、「どうすれば気持ちが勉強に向かうのか」「どうすれば記憶力が高まるのか」ということに興味があり、そんな本をたくさん読んだ経験があります。それは教師になってからも同じで、どうすれば生徒たちが勉強に向かうのかを日々考えていました。そのため、いつもアンテナをそちらに向けて、本や雑誌、インターネットの記事などを集めていたんです。だから今回の「とくしん通信」では、私がこれまで蓄積した「勉強に向かうノウハウ」を、全て注ぎ込んでいます。
●白谷 確かにこれを読んでいると「ああ、『勉強』ってしないといけないなあ」と思いますよね。
●江川 同感です。生徒のモチベーションを高める「理屈」が、随所にちりばめられていますよね。私が特に気になった記事は、2010年4月号の「『記憶』について考えよう」です。「ワーキング・メモリ(短期記憶)が長期記憶になるためには、『(語呂合わせなどの)強烈な印象を与える情報』と『繰り返し入ってくる情報』の二つである」とか、「今から眠る前に暗記する勉強と作業する勉強を両方する、というのなら、先に作業をして、暗記したら眠る、という順番にした方がよい」など、脳科学の知見をわかりやすく解説することで、女子が苦手とされる「暗記科目」にどう立ち向かっていけばよいかが、自然と理解できますね。
●白谷 私が気になった記事は、2010年9月号の「特にAO,推薦で進学先を決めるひとへ」です。「(略)首尾よく合格したら。ぜひ,クラスの仲間たちのために頑張ってください。掃除とか,行事とか,できることはいくらでも見つかるはずです。個人戦のスポーツでも,自分の試合が終わったから仲間の試合が残っていても帰っちゃう,なんてひと,いないでしょ?自分の結果が出たら,まだ結果が出ていない仲間のために自分ができることをするんですよ。それがチームっていうものです。」という部分は、まさに佼成女子の「受験は団体戦」と合致しますね。
●江川 本校の特徴の一つに「普通の子が難関大学に合格できる」というものがありますが、それはまさに「受験は団体戦」をモットーに、全員で頑張るからなんですよね。
●白谷 「まわりの子が頑張っていると、自分も頑張る」というのが、女子校の特質かも知れません。特進クラスの頑張りは、進学クラスやスポーツクラスの子たちにも良い影響を与えているように感じます。だから私たちは、そういう「勉強をする雰囲気作り」に、いつも心を砕いていますね。

▲白谷教諭
●中野 「特進留学クラス」が出来てから、本校の雰囲気が変わりましたね。「留学クラス」の子たちは、1年間の楽しくもつらい留学を経験することで、精神的にも強くなった。そして友だちと協力しあうことも学んだ。だから帰国してからの受験勉強も、友だちと励まし合いながら乗り切るんですよね。そしてそんな雰囲気を感じ取った「特進文理クラス」の子たちも、友だちと協力しあって、受験に立ち向かっていくようになりました。
●江川 その両方のクラスがお互いに刺激し合って高め合っている。さらに進学クラス、スポーツクラスにも、進路を考えるにあたって良い影響を与えている。これは素晴らしい相乗効果ですね。まさに「普通の子がグーンと伸びる学校」というわけですね。合格結果も徐々に出始めていますが、今年度も楽しみです。本日はありがとうございました。
●中野・白谷 こちらこそ、ありがとうございました。

▲広報室長 江川教頭
いかがでしたか? 「普通の子を難関大学合格までグーンと伸ばす」理由の一端がおわかりいただけたかと思います。今はまだ勉強に不安を感じているという皆さんも、ぜひ佼成女子で勉強して、高校の3年後は「考えてもいなかった難関大学」に進学しましょう!
(佼成学園女子中学高等学校 広報室)