理事長講話4月20日(水)、新中学1年生を対象に、酒井理事長の講話が行われました。毎年この時期には、先に行われた高1年生対象の講話と同様、新入生に佼成女子とはどういう学校かを知ってもらうため、「校訓について」が恒例となっています。


最初に東日本大震災で亡くなった方々のために黙祷してから、お話が始まりました。大震災での悲しいお話では、生徒たちからすすり泣きの声も聞こえました。

中学校入学おめでとうございます。佼成女子に入ってよかったと最後に感謝してもらえるように、学校の先生方一同、一生懸命にみなさんの教育活動に取り組んでいきたいと思います。それは、お父さん、お母さんにも約束しています。今回、1000年に1度といわれている大きな地震がありました。被災地の被害を受けて崩れた場所、避難所の様子など見ると、胸が痛みます。しかしいちばん胸が痛むのは、親たちが行方不明の子供を毎日捜している姿だそうです。


新聞記事にもたくさんの親子の話が載っていました。看護士のお母さんが患者さんを心配して病院に戻ったために津波にのまれてしまったという子供たちの話、卒園式で携帯電話のお母さんの写真に、『お母さん、ありがとう。僕卒園できたよ』と語りかけた坊やの話、小学校の卒業式に着せてあげるはずだった洋服をそっと娘の棺に入れたお父さんの話、たくさんの悲しいドラマがありました。若い自衛隊員さんは、瓦礫の中から、赤ちゃんをしっかり抱いた若いお母さんの遺体を発見したそうです。発見した自衛隊員さんは涙をこらえることができませんでした。お母さんは、自分がどうなっても子供だけは助けたいと思っておられたに違いありません。


皆さんの家は、それほど大きな被害もなく、こうして立派に中学校に入学できました。お父さん、お母さんはみんな子供の成長が心の支えなのです。ご両親は、娘が中学校に上がってくれたことをどんなに喜んでおられるでしょうか。


私たちの学校の母体は立正佼成会です。いち早く対策本部を立て、5億円の緊急支援金を寄付し、ボランティア隊を派遣しました。また、庭野日鑛(にわのにちこう)学園長も26日にはお見舞いに出向かれています。佼成学園は男子校も女子校も、そして同窓生もいち早く募金を募って寄付をしています。人が困っていると、一生懸命で助ける。それがこの学園なのです。
「行学の二道」これが佼成女子の校訓です。校訓というのは、皆さんがこれからここで学校生活を送っていくときに、いつも心の中に持ち続ける大切なことです。行とは行い、学は学問のことです。


学のほうからお話しますと、この学校の生徒は、とても勉強熱心です。皆さんの中には、他に受験した学校のほうが偏差値が高いという人もいるかもしれません。しかし、卒業するときは違います。佼成女子は、先生方がとても優秀だから、在学中に学力がぐんと上がります。
理事長講話
今年の卒業生は、6年間がんばって、皆さんすばらしい大学に入りました。入学しやすくて、いい大学に入れる学校として、佼成女子は有名になっています。この学校を作った庭野日敬(にわのにっきょう)名誉学園長は、私の学校に入った子供たちには、それぞれの夢に向かってしっかり勉強してほしいとおっしゃいました。これが学の道です。


しかし佼成女子では、勉強だけできても、よい行いをしなくてはだめです。いちばんいけないのは、お友達をいじめて泣かせることです。もし友達が元気がなかったら、どうしたの?と声をかけてもらいたい。また、お父さんお母さんを悲しませるようなことはしない。先生に苦労をかけたりしない。勉強をしっかりやると同時に、行動も立派だと言われる生徒になってもらいたいのです。


山内校長のところにある日、80歳くらいのおばあさんから電話がかかってきました。君たちの先輩に道を尋ねたところ、親切に案内してくれて、さらに駅まで送ってくれたそうです。元中学校の先生だったというそのおばあさんは、「世田谷区にこんな親切な生徒さんがいる学校があることが本当に嬉しいです」とおっしゃったそうです。こういう先輩がいるのが、皆さんが入学した佼成女子の中学校なんです。


そして皆さんに、とくにこころがけてほしい5つのことがあります。それは、「あいさつの実践」「食前・食後の感謝の実践」「校門出入り一礼の実践」「整理・整頓の実践」「思いやりの実践」です。これが、これから皆さん中学生活を送るときの心構えですので、どうぞこれからしっかりと学生生活を楽しんで、がんばっていってもらいたいと思います。


(佼成学園女子中学高等学校 広報室)