毛布発送式6月1日(水)、恒例の「アフリカへ毛布をおくる運動」の毛布発送式が、避難訓練と下校グループ別の集会が実施されたあと、本校校庭にて開催されました。避難訓練と下校グループ別の集会は、今日では震災対策として欠くことのできないものです。

灼熱のアフリカに毛布と聞くと不思議な気もしますが、昼は40度を越える灼熱の太陽をさえぎる日よけとなり、夜には底冷えのする野外で寒さよけとなり、時には砂漠地帯での嵐の砂よけともなります。1枚の毛布は1軒の家にも相当すると言われ、まさに、命の毛布といえます。

「アフリカへ毛布をおくる運動」は戦争などで家を失ったアフリカの人たちに毛布とその輸送支援金を贈るもので、「1枚の毛布が生活になり、1枚の毛布が命になり、1枚の毛布がたくさんの笑顔になる」を合言葉に、宗教委員が中心となって毎年実施されています。

また、毛布をアフリカの現地に送るには1枚1000円の海外輸送費がかかりますので、同時にその募金活動も行っています。

毛布発送式
毛布発送式
毛布発送式では、宗教委員会より、運動の意義、成果発表、体験発表が行われました。

宗教委員たちは昼休みなどの時間を使って、白地の布に“We are one family” ”Praying for your happiness”といったイラスト入りメッセージを書き、それを毛布1枚1枚に縫い付ける作業を行ってきました。

毛布発送式
「こうした活動を通じて、厳しい環境のなかで生活しているアフリカの人々に、私たちの想いが少しでも届けば嬉しいなと思っています」(宗教委員長古屋さん)

今回、ご提供いただいた毛布は全部で18枚になりました。また、毛布を送る海外輸送費の募金も集まり、副委員長の高田さんより、この成果発表と協力への感謝の言葉がありました。

宗教委員の中田さんからは、この運動を通じて感じたことの発表がありました。

「毛布のメッセージ書きなどを通じて、1枚の毛布が家の代わりになることをあらためて感じました。私たちには普通に家があり、毎日三食のご飯も食べられる環境にあります。しかし、難民生活を余儀なくされているアフリカの人たちにとって、私たちが“ごく普通”である環境、当たり前だと思っている環境さえ、得られない人が大勢います。一方で、今、日本でも東日本大震災の津波で家を失い、家族を失った人たちが避難所生活を余儀なくされています。そうした方々の姿をテレビなどで見ながら、アフリカの人たちのことを想うと、同じ地球上に苦戦を強いられながら生きている人たちがたくさんいることを、つくづく想わずにはいられません。東北出身の宮沢賢治の言葉に、『世界全体が幸福にならないかぎり、個人の幸福はありえない』とあります。この言葉に込められているように、一人の力は小さいけれど、その一人が働かなければ何も始まらないと想います。私たちも小さなことでも、人のためになるようなことをしていきたいと、今回改めて思いました」

毛布発送式
この運動は日本全国で行われており、集まった毛布はいったん倉庫に納められます。

7月末ごろに配布国が決まると、毛布はコンテナに詰められて、まずは横浜港から船でエチオピア、ジプチ、ソマリア等のアフリカ各国に1~2ヶ月かけて輸送されます。さらに陸路を経て、アフリカの人たちの手に渡るのはようやく来年の1月頃です。

こうして毎年毛布発送式を行い、生徒たちにアフリカに毛布を送る意義を伝えることで、自分たちのまごころによって救われる命があるということを知ってもらいたい、また、人を思いやる温かな心を養ってもらいたいと願っています。

6月後半からは、民族紛争等で故郷や家族から離れたところで暮らす子どもたちに、文房具やぬいぐるみをプレゼントする「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」も始まります。どうぞ引き続きご協力をお願いいたします。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)