教員・生徒対談被災者の皆様へ、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

このホームページではこれまで、「東日本大震災に、佼成女子のできることは(その1~3)」と題して、本校の取り組みをご紹介してきました。被災地で活動されている方とは比べものにならないのですが、それでも本校の生徒たちは「今できること」を探り、実行に移しています。
そんな生徒たちを代表して3名が、広報室長の江川教頭と、生活指導部長の片桐教諭と語る機会を持ちました。女子校ならではの「前向きなたくましさ」が垣間見えた対談となりました。

江川教頭:ご存知の通り私たち広報室では、「東日本大震災に、佼成女子のできることは」と題したシリーズをホームページに掲載してきました。その中で、皆さんの活動や意見を報告してきましたが、今回は直接、皆さんの考えを聞きたくて、このような場を作りました。まずは震災に対する本校の活動を、皆さんの口から改めて教えてください。

Rさん(高3):今は学校全体で節電に心掛けています。必要がないときはできるだけ電気を消したり、クーラーをつけないとか、クラスでも心掛けています。

節電を促すポスター片桐教諭:ポスターも作りましたよね。

Rさん:はい。省エネのために節電を促すポスターを各クラスで作ってもらいました。今後、校内に掲出する予定です。

Sさん(高3):募金もしました。被災地にお金を少しでも送ろうと、毎朝、生徒会で集めたんです。その後は宗教委員が引き継いでくれて、各クラスに募金箱を置いて、みんなでお金を貯めました。

江川教頭:そのお金はお家の方からもらってきたのですか?

Rさん:それもありますが、自分のお小遣いからも募金しました。

江川教頭:それは貴重ですね。自分のお小遣いから寄付するという気持ちが大切です。それを今はHさんをはじめとする宗教委員が引き継いでるんですね。

片桐教諭:Hさんは寮にお住まいだけど、寮の友だちでご家族が震災に遭われた方はいますか?

Hさん(高2):八戸出身の子がいて、ご家族は無事だったんですけど、電気が止まってしまい、寒くて寝られなかったそうです。

江川教頭:なるほど。ところで皆さんは、地震の後で気持ちに変化はありましたか?

Rさん:家では無駄な電気をつけないようにしています。私は東京に住んでて、地震の被害もなく幸せに暮らせてるんですが、福島や東北にいる従兄弟から現地の状況を聞いたので、少しでも私にできることをしていきたいと心掛けています。

Hさん:私はたまたまテレビで、被災地の方が「家族と会えるだけで幸せ」とか「生きてるだけで幸せだ」と、号泣しながらおっしゃっているのを見たんです。それを見て「私は今まで通り普通に暮らせてることが、とても幸せなことなんだな」としみじみ思うようになりました。私のまわりでこんな幸せな環境を作ってくれている人たちに、もっと感謝しないといけないな、って。

Sさん:ちょうど震災の直後って寒かったじゃないですか。普段だったらすぐに暖房をつけたりするところなんですが、我慢できるなら我慢しようと思いはじめました。それから、3月までの担任の先生が、学年の最後に私たちに手紙をくれたんです。「被災された方々のために私たちにできることは、私たちが元気に勉強をがんばることだ」と書いてあって、それが私にはすごく響きました。だから今は勉強をがんばって、いろんなことができるようになって、やがて多くの人の力になりたいです。

教員・生徒対談片桐教諭:進路のことなどで、考え方は変わりましたか?

Sさん:特に変わっていませんが、大学生になったらボランティアなどに行ってみたいと思いました。

Rさん:私も特に変わっていません。でも人の役に立つ仕事に就きたいと強く願うようになりました。

Hさん:私は以前から、将来は保育士になりたいと思ってました。今は離れた寮生活なので、地震があった日も家のことが気になって仕方なかったんです。だから仕事をするにしても、家族の近くで探したいですね。

江川教頭:片桐先生は、最近の生徒の動きで気になったことはありますか?

片桐教諭:震災の影響はいろんなところで出ていると思います。生徒会の活動も予定通りに進まない中で「それでも自分たちができる範囲のことをやろう」と、生徒自らが知恵を出しながら進めていったのが印象的でした。

江川教頭:生徒たちは落ち込んでいますか?それともたくましいですか?

片桐教諭:たくましいと思います。省エネのことなど、この年齢の子たちなら切実に考える機会もなかったと思うんです。それを考えざるをえなくなり、しかも「自分たちでできることをやろう」と、前向きに行動していて驚きました。また、世界中から日本に対していろんな支援があったことで、「世界と自分」という意識も芽生えていますね。

江川教頭:これは女子校ならではの成長かも知れませんね。男子がいないで、女子だけで行動するために、「何でも自分たちで考えて実行しよう」という積極性が生まれるのは、女子校の特徴だと思います。生徒たちはこの経験を活かし、きっと社会で役立つ人材になると確信しました。本日は良いお話が聞けました。

生徒一同:ありがとうございました。

引き続き本校では、生徒・教職員が一丸となり、震災後の日本について考え、行動し続けます。

東日本大震災に、佼成女子のできることは(その1)
東日本大震災に、佼成女子のできることは(その2)
東日本大震災に、佼成女子のできることは(その3)

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)