Apple Blossom皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第11回目の今回は、「春は『行く人、来る人』」と題してお伝えします。

Bee on Dandelion街の風景も、春に向かい動きが出ています。
散歩がてら、地元商店街を覗くと、のぼり旗を立てた不動産屋には学生風の人たちが列を成しています。
大学や専門学校等入学で上京して来るのでしょう。ガラス越しから見える後姿には、何か気負いが見えます。
そういえば、不動産屋の屋号が入った車に、何人もの客と思しき人が乗り、案内されている風景を見かけます。

また私の住むアパート群でも、引越し作業をするトラックが横付けされるようになりました。
サラリーマン世帯の多い団地ですから、転勤で日本中、はたまた世界中へと散って行くのでしょう。
それが一段落すると、今度は、新しい住人たちが賑わいを振りまきながら入居してきます。
「行く人、来る人」です。

桜と校舎学校のひと足早い春には、入学試験で迎える春があります。
中学校の入学試験と高校の入学試験です。
中学校の入学試験では、小学六年生たちが保護者に付き添われながら会場入りし、ひとりで受験に挑みます。その間、保護者たちは「じっと」試験が終るまで、控え室で我が子の頑張りを待つのです。
試験が終って保護者たちの控え室に入ってくる受験生たちからは、緊張から解放された晴れやかな姿があります。
もちろん高校の入学試験でも、試験が終って帰る受験生たちの姿には安堵の色が射しています。

中学校の受験生たちには、私から「合格証」を直接受験生たちへ渡しています。
「合格おめでとう!・・・人間として大きな成長をとげる、かけがえのない日々となります。・・・受験を応援してくださったご家族や周りのすべての方への感謝を忘れずに・・・」
合格証の文章を読む声に、聞き入る受験生たちは、一瞬はにかみ、そして緊張を解いた感情から、合格証を受け取る際には、喜びの大粒の涙を流すのです。
それは、その場に立ち会った者にとって、生涯忘れることのできない感動です。

学年の違いはありますが、同じ様に在校している高校三年生たちは受験に挑む日々です。
このことを乗り切れば「新たな世界」が待ち受けています。
ここでも「行く人、来る人」です。

花咲く春は、そこまで来ています。

(佼成学園女子中学校高等学校校長 山内日出夫)