東京都稲城市で13年前から行われている「子ども100ポイントラリー事業」。これは、地元の小中学生が地域の文化・奉仕活動等へ参加するとポイントがもらえる稲城市独自の制度ですが、9年間かけてこのポイントをコツコツとため、中3のときになんと前人未到の1000ポイントを達成した人が本校にいます。高2の西村ももさんです。


地域活動ラリーで1000ポイントボランティア活動に熱心な生徒が多い佼成女子ですが、高2の西村ももさんは、なんと小学校1年生の時から地域ボランティアに参加していました。
西村さんの地元の稲城市では、1998年から「子ども100ポイントラリー事業」を行っています。これは、小中学生が多摩川の清掃、防犯パトロール、市民祭などの地域の文化・奉仕活動へ参加したり、また、美術館や博物館に行って概要メモを提出すると、1ポイントのシールを「100ポイント・ラリー・手帳」に貼ってもらえる仕組み。手帳がいっぱいになると100ポイント達成で「子ども博士」として認定されます。

西村さんが参加したのは小学校1年の時。一人っ子の西村さんは、人見知りな性格を心配したお母さんから「いろんな人とふれあって成長できるように」と参加を勧められたそうです。
早くもその学年で100ポイントを達成して子ども博士となった西村さんですが、そのスピードに驚いたお母さんやお友達から「あなたなら1000ポイントためられる」と励まされ、がんばってみようかという気持ちになったそうです。

もともとコツコツタイプの西村さん、こまめに活動を続けた結果、ラリーに参加できる最終学年の中3で、ついに1000ポイント達成。稲城市長から表彰状が贈られ、読売新聞や朝日新聞にも記事が掲載されました。
奉仕活動には同じ年頃の子どもたちの参加はほとんどなく、警察や地元の防犯婦人部、PTAの方といった、かなり年上の世代の方々と夜のパトロールをしたりしたそうです。

「そういう皆さんの応援があって頑張ってこれた。自信が持てるようになりました」「自分の成長や人のためになるとの信念で達成出来た。経験の全てが糧になった。この春、高校生になったがボランティア意識は持ち続けたい」と当時の新聞インタビューで答えています。地道にコツコツ続けることで、西村さんのなかに、いろんなことに積極的にチャレンジできる素地が培われたのではないでしょうか。

「10冊たまったポイント手帳は宝物です。もちろん今でも持っています。最後の1冊になったときは、あと1冊だなーと感慨深かった」という西村さん。最後は自分も出品した市立小中学校の合同展覧会で1000ポイント達成という感動のフィニッシュでした。
ちなみに西村さんは、初の1000ポイント達成者であり、後続者はまだ現れていません。
現在は受験勉強をがんばっているので、なかなかこうした活動の時間が取れないとは言いつつ、今もできるときは地元の活動に参加している様子。
風紀部の副部長として校内でも活躍中ですが、これも地元の佼成女子OGの方に「やりがいがあるよ」と勧められたのだとか。

アドバイスを素直に受け入れて、コツコツと続けることで偉業を達成した西村さんのお話を聞いて、昨年4月の中学校入学式で、山内校長の朗読による「くりかえし」という詩が思い出されました。改めてご紹介いたします。

「くりかえし」 米田啓祐(よねだ けいすけ)

『昨日も朝起きて服を着た/寒さに震えながら/今日も朝起きて服を着る/冷たさに震えながら/面倒だから寝たままでいたいって?/
昨日もやった教室掃除/隅のほうまで雑巾で拭いて/今日もやる教室掃除/消しゴムのかすまで箒で掃いて/面倒だから一週間まとめてやりたいって?/
くりかえし、くりかえし/毎日、毎日のくりかえし/
同じようなことの、くりかえし/辛抱づよく、くりかえし/
心をこめて、くりかえし/
楽しくなるまでくりかえそう/
くりかえし、くりかえし/毎日、毎日のくりかえし/
同じようなことの、くりかえし/辛抱づよく、くりかえし/
心をこめて、くりかえし/
自分が変わるまでくりかえそう』

皆さんは、何か日々こつこつと繰り返していることはありますか?

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)