中学 茶道授業佼成女子中学には、中1で3週に1回、中3で4週に1回の茶道の授業があります。
先日、中学1年生たちの初めての茶道授業がありました。先生に「今日はお菓子出るの?」などと無邪気に聞いていた生徒たち。授業の最後には少し「茶の心」の雰囲気がつかめたでしょうか。

本日授業を受けたのは、先月中学生になったばかりの1年2組の8名。この時間はクラスが少人数にグループ分けされて、茶道、読書作文、書写の授業を受ける時間です。
まず最初に茶道の山田先生に言われたことは、「お茶室に入ったら必ず丁寧語を使ってください」ということ。
「いつか皆さんも社会に出ますが、丁寧語を使わない仕事はありません。その時のために、少しずつでも丁寧な言葉を使うようにしましょう」。その言葉で、生徒たちの表情が引き締まります。
今日は初回なので覚えることが盛りだくさん。まずは靴の脱ぎ方、しまい方を教わってから、順番に茶室に入ります。
中学 茶道授業
茶道部では白靴下に履き替えていますが、授業の場合は制服のソックスでよいことになっています。
中学 茶道授業
「正しい姿勢でお点前すると、1曲ダンスをしたくらい腹筋背筋を使うんですよ」と先生。
茶道は着物を着てお茶やお菓子を運びますから、そのときにきれいに見え、お茶をこぼしたりしない立ち方、座り方があります。そして歩き方、お辞儀の仕方にもやり方があり、ちゃんとそうする理由があります。
立ったり座ったり歩いたりということは、日頃無意識ににしていることですが、こうしてお作法という観点から教わるのは生徒たちにも新鮮な様子。一生懸命先生の真似をしていました。
懐紙の置き方、お箸の使い方を教わったら、自分の懐紙にお菓子を取り、隣の人に器を回していきます。
「お菓子をお隣に回すときは『お先』にと言いましょう」「そこで手を添えてね」「きれいきれい、よくできました」と先生から声が。
中学 茶道授業
菜の花をイメージしたきれいな季節のお菓子ですが、今は一生懸命なのでお菓子を愛でる余裕はなさそうです。
中学 茶道授業
水屋でお茶をたてます。足がしびれた生徒はゆっくり参加。茶せんを使うのはみんな初めて。今日は手こずっていましたが、続けていくうちに、きれいに点てられるようになります。
お菓子をいただくときはみんなちょっと嬉しそう。一口ずつちぎって、きれいにいただきます。
「おうちではどんな食べ方をしてもかまいませんが、人様の前で美しく食べるというのが茶道です」と先生。
お茶をいただくときも、茶碗の正面、持ち方、飲み方、手の使い方など、ここでも覚えることがたくさん。一服飲んだら全員で、「たいへんけっこうなおふく加減でございました」と言います。
中学 茶道授業
最後にご挨拶をして、本日の授業は終了。自分の周囲にゴミが落ちていないか気を配って、席を立ちます。次回からはお茶碗を洗うまで生徒が行います。

お茶の作法や所作、言葉遣いは、これから成長して社会に出ていくうえで役に立つことばかり。本格的な茶室できちんと習うことができる学校はめずらしく、佼成女子は茶道部の活動も活発。乙女祭でのお茶会は、毎年ご来場の方々にとても楽しみにしていただいています。
「最初はできなくても、中3になると一通りきれいにできるようになります。頭の柔らかいうちに始めると、大人の3倍か4倍早く覚えますね」と山田先生。

心が和らぐ茶室で、茶道のことだけに集中するこの時間。それがとても貴重なものだということに気が付くのはもう少し先のことかもしれません。しかし生徒たちの表情を見ると、未知の体験を柔らかな頭でぞんぶんに楽しんでくれたようです。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)