Sun Shine Through Tree Branch皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第14回目の今回は、「世界がもし・・・」と題してお伝えします。

学校近くの甲州街道は、けやき並木に青々と若葉が茂り、「緑」のトンネルに、その姿を変化させました。
横断歩道を渡りながら、右、左と顔を向けると、一瞬、その「緑」のトンネルに吸い込まれそうな錯覚にとらわれ、それは、まるで時空間を超える「様」を呈しているのです。

2001年、本屋さんの平台には、山(やま)と、ある本が積み上げられていました。その本の名は「世界がもし100人の村だったら」というものです。
タイトルの新鮮さに魅せられ、買われた方も、パラパラと頁をめくり立ち読みをされた方も、またどこか記憶の隅に、この本の印象を持つ人は多いのではないでしょうか。
それは2001年という21世紀を迎えた「年」であったことが、ひとり一人の胸のうちに「どの様に世界はこれから変動するのだろうか」という想いと重なり、この本を手にするきっかけとなったとも考えられます。

Multiracial Kids Holding Handsこの本の元となっているのは、一通のメールです。
アメリカの中学校の教師が「世界を100人の村に縮小」したモデルを作り、それを生徒たちに送信したことが、次々と世界中に流れ、反響を呼んでいったのです。

そのメールは、この様なものです。
『もし
現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで
全世界を100人の村に縮小するとどうなるでしょう。
その村には
57人のアジア人  21人のヨーロッパ人 
14人の南北アメリカ人  8人のアフリカ人がいます。
6人が全世界の富の59%を所有し、その6人ともアメリカ国籍
80人は標準以下の居住環境に住み、70人は文字が読めません。
50人は栄養失調に苦しみ 1人が瀕死の状態にあり・・・

もし冷蔵庫に食料があり、着る服があり、頭の上に屋根があり、寝る場所があるのなら・・・
あなたは世界の75%の人たちより裕福で恵まれています』と。(抜粋)

African Children今、学校では恒例となった「アフリカへ毛布をおくる運動」キャンペーン(5/14~26)の展開中です。
アフリカでは日中30度を超える炎天ながらも、朝晩は3度位という温度差の激しい地帯に住んでいる人。内戦、干ばつ等で家を失い、困窮した生活を余儀なくされている人々。そうした人々にとって毛布は、寝具に、日除けに、絨毯に、コートに、産着にと活用できます。
生徒たちは、この様なアフリカの人々に思いを寄せ、「毛布とそれをおくる輸送費」の協力の呼びかけを行っているのです。
「世界がもし100人の村だったら」の世界観は、10年以上経った今でも、若者を駆り立てています。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)