auckland皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第16回目の今回は、「妙味」と題してお伝えします。

7月初旬、ニュージーランドに出張してきました。ニュージーランドは、人口約440万人余り、国土は主に北島と南島に分かれ、両島に都市が散在しています。
出張の目的は、留学8期生の合宿の指導と各校訪問です。

ニュージーランド留学本校は、この10年近く、0期生から8期生まで「クラス丸ごと留学」を標語にしながら、数多くの生徒たちを北島にある各都市の学校に分散して、約一年間の留学生として生徒たちを送り出してきました。
生徒たちは、ホームステイしながら、各ニュージーランドの学校へ通学します。
当然ながら、生徒たちは日本で過ごした10数年間の日常生活とは切り離された異文化、異空間の中で身の回りのことを行いながら、「生活の中」で、「学校の中」で「英語力」を確かなものにしていくのです。
よく言われる「他人の飯を食う」世界を、地で行くことになりますから、生活全般についての「自立」が求められていきます。

丁度この7月、ニュージーランドの学校は、日本の季節とは逆(南半球のため)で「冬休み」に入っており、この休みを利用して半年ぶりに生徒たちは「ロトルア」の街で合宿を行います。
マラソンで言えば、折り返し地点での合宿となります。
ですから、生徒たちは久しぶりに会う同級生たちと尽きぬ語らいになります。ホームステイ先でのこと、学校でのこと、ニュージーランドで得た友人たちのこと等々、それらのことを生徒たちは「英語」で会話するのです。
確かに「留学先」では、たとえ日本人同士でも、同級生同士でも「英語」で話すことを義務付けしていますから、当然と言えば当然ですが、楽しそうに英語で同級生同士語らう姿には脱帽でした。

Isolated Tree生徒たち全員から、この半年間のニュージーランドでの生活ぶりを聞きました。
学校でニュージーランドの生徒たちと「会話」をするために、「話リスト」を作り努力している生徒、ホームステイ先で皿洗い等「手伝い」をすることで家族の一員の様になっている生徒、学校でも、家庭でも常に「笑顔」を絶やさないように暖かな人柄をアピールしている生徒等々・・・・・・。
ひとりひとりの生徒たちは、この半年間の「困難」を乗り越えるために、苦しみ、もがきながら、それぞれの個性にあった方法を見つけ出し、一歩、一歩進んでいました。

全ての人にとって、人生は「順調」だけなものとは言えません。
きっと、耳を傾ければ一日あっても足らないくらいの起伏に富んだ話となるに違いないのです。
いわゆる山あり、谷あり、川ありです。
生徒たちにとっても、「留学する一年間」は、それと匹敵するほどのものなのです。
ある生徒のこんな一言が印象的でした。
「私、留学の終わりが近づいたら『150日カウントダウン日誌』をつけるンだ。ニュージーランドと離れたくない気持と、日本に帰りたい気持を」
人生も、留学も実に「妙味」にあふれています。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)