始業式9月1日(土)、夏休みを終えた生徒たちの2学期が始まりました。
英検、夏休み中の部活動の表彰、第16回日韓交流アンダー16日本代表チームに選出されたハンドボール部の壮行会、ゆめポッケ発送式、乙女祭の連絡事項など、例年以上に盛りだくさんの始業式となりました。
山内校長からは、思いやりの心やいじめに関する考え方についてのお話もありました。


【山内校長より】
この学校をつくって下さった庭野日敬先生は、人間としてのいちばん本質的なものを育てる学校にしたいと考えて、本校をお創りになられました。
その理由は『人間にとっていちばん大切なもの、それは、人の喜びや悲しみがよくわかる心だと言っていいと思います。
人間とは人と人との間で生きる者です。人様のことを思いやれる心の上に、知識、技術が備わってこそ、鬼に金棒となります。』と言ったことです。
そういった考え方に立って、夏休みに活動してきた皆さんの仲間がいます。
東日本大震災が起きたのは昨年の3月11日ですが、1年以上たっても被災地はまだまだ多くの困難や悲しみを抱えています。
そういう場所に、吹奏楽部の有志のメンバーがボランティアに行ってきました。
ホームページにレポートがありますので、ぜひ見ていただきたいと思います。
吹奏楽部有志は、音楽を通して被災地の方々を慰め、癒してきました。
また、炊き出しでおいしいものを食べていただきました。
皆さんの同年代の方々が多数亡くなられましたし、また津波や地震の被害を受けた県立高田高校も訪ねてきました。
皆さんの仲間は、たくさんの経験をし、多くの実感を持って帰ってきたと思います。
皆さんも、ボランティアに行った仲間からたくさん話を聞いていただきたいし、行かれた皆さんも、同級生や後輩たちにぜひお話をしてほしいと願っています。
困難な思いを持った人に出会った時、必要なのはその気持を共有し、共感し、共鳴することです。

この夏、文科省からは、公立私立問わず日本全ての学校に、いじめとはこういうものですという定義の通知が出されました。
いじめとは、「子供が一定の人間関係のある者から、心理的物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じている」ことです。
私たちは、ちょっとした些細な言葉で相手を傷つけてしまうことがあるかもしれません。
そうしたときに、その言葉を受けた側がいじめを受けたと思えば、それはいじめであるということに定義されています。
万が一、私たちの学校でいじめられたという人がいれば、私をはじめとして担任の先生、すべての先生は、いじめられた人の味方です。
ですから、すべて相談していただきたいと思います。
また万が一いじめが起これば、学校は毅然とした態度で臨みます。な
ぜなら、いじめは犯罪である可能性があると言われているからです。

私は皆さんと接していて、一人一人とても「心根の豊かな人たち」だなと思っています。
本校をつくられた庭野先生は、思いやりのある心を持つ生徒たちを育てたいという思いで、本校をお創りになられました。
ですから、この学校で学ぶ皆さん一人一人は、それを具現化し、体現している生徒です。
私は皆さん方と日々接していて、将来きっと自立した心豊かな素晴らしい女性になると確信をしております。
そのためにも、今いるこの学び舎を、楽しく勉強できる環境に、楽しくクラブ活動できる環境に、楽しく学校生活を送れる環境に、皆さん方一人一人の力で作り上げてほしいと願っております。

表彰【表彰】
■英検合格者
準1級合格者3名(中1から1名合格者が出ました)
2級20名
準2級35名(中学生9名含む)
3級55名 4級8名 5級41名

■吹奏楽部
第52回東京都高等学校吹奏楽コンクール A組金賞受賞

■書道部
●第47回高野山競書大会
金剛峯寺賞(第3席)、高野山管長賞(第4席)、毎日新聞社賞(第5席)、審査委員長賞(第9席) 各1名
南山賞(第10席)2名
高野山書道協会賞(第11席)4名
推薦(第12席)3名
第四席団体奨励賞

●第11回岐阜女子大学全国書道展
準大賞(第2席)1名、奨励賞(第4席)3名、特賞(第5席)2名

●第17回全日本高校・大学生書道展(学生書道のグランプリ)
全日本高校・大学生書道展賞1名
優秀賞(第3席 総合452位 高校生中169位)2名

■ハンドボール部
●第4回女子ユース世界選手権 日本代表チーム第8位
●東京都私学大会 優勝

■ソフトボール部
中学 世田谷大会3位
高校 夏季ソフトボール大会 東京私学ベスト16位に入賞
八支部大会 準優勝 高等賞受賞

この日は、ハンドボール部の壮行会も行われました。
第16回日韓交流アンダー16日本代表チームに本校から2名選出されており、9月に親善交流試合に出場します。また、10月の第67回岐阜清流国体に、東京都代表選手として本校から11名が選出されています。
生徒会長、体育部代表、山内校長より激励の言葉、そしてハンドボール部選手代表からは、「それぞれの試合に選出されていますが、私たちの母体は佼成女子だということを忘れずに試合に臨みたいと思います」との挨拶がありました。

【ゆめポッケ発送式】
ゆめポッケ6月に全校生徒が協力したゆめポッケ運動の報告、発送式が宗教委員により行われました。
例年行われている「ゆめポッケを送る運動」、今年は6月12日(火)から22日(金)の10日間にわたって行われ、生徒の皆さんからは子供たちが喜びそうなものを提供していただき、中学生には同封するメッセージカードを英語で書いてもらいました。
世界では、国や民族、宗教の違いを理由に多くの争いが起こっています。
そうした状況下で、家族や友達をなくしたり、家や学校が破壊されたり、故郷から遠く離れて暮らすなど、厳しい生活を強いられている子供たちが地球上にたくさんいます。
そうした子供たちに真心を贈ろう、世界平和に貢献できる青少年を育成しようという願いから、夢ポッケキッズキャンペーンは始まっており、本校の協力も7年目を迎えます。
今年もそうやって、各クラスから段ボールいっぱいのグッズが集まり、90個ものゆめポッケの袋ができあがりました。
全国から集められたこのゆめポッケは、来年3月には世界各地に届けられます。
そして、今年3月にレバノンにゆめポッケを届けに行った中3の三宮さんより、体験発表がありました。

「私は今年の3月、ゆめポッケボランティア隊に参加させてもらい、パレスチナ難民の方にゆめポッケを届けに行きました。
パレスチナ難民とは、パレスチナに入植してきたユダヤ教徒に故郷を追われた人々のことです。
私が実際にレバノンに行く前にイメージしていたのは、貧しく何も物を持っていないような人たちです。
だから、ゆめポッケを渡された子は喜んでくれる。
けれども私が行った難民キャンプは、私のイメージとは違っていました。
よくテレビに映るような、今日生きるのにもせいいっぱいなんて人は一人もおらず、清潔な服を着て家もちゃんとある。
私は不思議でした。世界にはもっと貧しい子供がいるのに、なぜこの子たちにポッケを渡すのだろうかと。
ポッケを渡しているとき、子供たちはとても喜んでくれて、とてもうれしかったです。
でも、初めに感じた疑問は消えませんでした。
けれども、ゆめポッケは憎む心を取るために送るもので、貧しいから配るのではないと聞き、疑問がすっと消えるような感じがしました。
パレスチナ難民の人は、戦争によって国を追い出されました。
なので、追いだした人をずっと憎み続けているそうです。
けれど、憎しみからは何も生まれません。
だからせめて、幼い子供たちには平和の大切さを知らせたい。
遠くからでも私たちはあなたたちを見守っているよと、その思いを伝えるために、ポッケを贈るのだと知りました。
今回のボランティアで私は、パレスチナ難民の方からたくさんのものをもらいました。
いくら言葉で説明しようとしても、それは伝えられるものではありません。
それに、今日私が話したことを覚えてくれている人は少ないかもしれません。
でも、ゆめポッケはレバノン、パレスチナ難民の方をふとした瞬間に思い出して、頭の中に入れておいてくれたらなと思います」

今回は、国際交流室の担当である新任の石﨑先生のご挨拶もありました。14年間もの間、客室乗務員として世界や日本の各地を飛び回ってこられたそうです。
「これからは皆さんと世界を見ていきたいと思います。皆さんのこともたくさん知りたいと思いますので、よろしくお願いします」(石﨑先生)

生徒会や文化祭実行委員会より、乙女祭についての連絡もありました。乙女祭の準備もすでに始まっています。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)