Ladder To Sky皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第20回目の今回は、「西暦2050年」と題してお伝えします。

2050年。今から、ざっと38年後の日本のことです。
高齢化はいっそう進み、少子化と共に、働く人々(生産年齢人口)はピーク時の40%も減少しています。

このことで日本の国民総生産つまり経済力は、アジア諸国を下回るという予測が出されています。
このことに歯止めをかけるために、今回、乗り出したのがIMFつまり国際通貨基金です。

Glass PalaceこれまでもIMFは、アジアの金融危機の波及によって生じたと言われる1997年から1998年にかけて起きた韓国の経済危機(国家破綻)を、緊急の「資金支援」と「提言」によって救済してきた歴史があります。(最近では、ヨーロッパでのギリシャへの取り組みがあります)
その後、韓国経済は「SAMSUNG(サムスン)」に代表される様に、世界市場ではスマートフォンから自動車まで、各種韓国製品が勢いを増しています。

そのIMFと世界銀行の経済会議が、先月(10月12日~14日)世界中から約2万人が東京へ集まり開催されました。
その際に日本の「2050年問題」に対して、緊急リポート発表されました。
そのタイトルは「Can Women Save Japan?」、「女性が日本を救えるか?」です。NHKのニュース番組でも流されていましたから、見た方もおられると思います。
緊急リポートでは、労働力の縮小を食い止める手段として、「女性の活躍」を挙げています。
他の先進諸国並みに日本でも女性が活躍すれば「2050年問題」つまり「日本の危機」は救えるとしているのです。
そのためには、「女性の管理職と役員を増やすこと」そして「家庭と仕事の両立支援の充実」のふたつをあげています。
これらが具体化すれば国民1人あたりの国民総生産、GDPは4%から5%増加するとIMFは見ています。

Rice Field社会にしろ、いち企業にしろ、内部からの自発的な変わり方は、歴史を見ても日本人はどこか不得手です。
「外圧」といわれる作用が押し寄せて、始めて重い腰を上げる、今に限ったことではありません。
しかし変化が必要とされることが理解できないほどの鈍感さではないのです。
IMFからの緊急リポートと同様なことは、以前から、識者が常々発していたメッセージですが、これが具体的になるには、やはり「力」加減が必要だったのかも知れません。

本校で学ぶ十代の生徒たちの「明日」は、まさしく「2050年問題」で中心的役割を果たしていく「世代」となります。
「彼女」たちの活躍に、日本社会の「浮沈」がかかっているといっても過言ではないのです。
「我田引水」ではありませんが、真正面から「女子力」を育むことに取り組んでいる「女子校」は、世界がこれからの日本に求めている姿です。それも日本を救うためにです。
ちなみにIMFのトップはフランス人の女性です。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)