保護者懇談会11月17日(土)は高校生の、11月24日(土)は中学生の2学期保護者懇談会が行われました。
保護者の皆さまに講堂に集まっていただき、山内校長より挨拶がありましたので、その内容を紹介いたします。


■山内校長から保護者の皆さまへ

●「いじめ」の問題についての対応
二学期の始業式の際、私からは、生徒たちに「いじめ」についての大きな観点から、また二木生徒指導部長からは詳細に生徒指導を行っています。

この様に、私からは生徒たちに伝えてあります。

  1. いじめの定義はこういうものです。(文部科学省といった国の機関から示されています)
    いじめとは「子どもが一定の人間関係ある者から、心理的、物理的攻撃を受けたことにより、精神的苦痛を感じているもの」とされています。
    つまり、どんな些細なことでも、本人がいじめられたと受けとめればそれはいじめです。
  2. 私をはじめ担任の先生、全ての先生は、いじめにあった人の味方です。
    何でも相談して下さい。
  3. そして万が一いじめがあれば、学校は毅然とした態度で臨みます。
    なぜなら、いじめは「犯罪」であるともいわれているからです。

そして最後に『私は生徒の皆さんと日々接していて思うところがあります。
それは皆さんひとり一人の「心根の豊かさ」です。
建学の精神にある様に、本校の創立者が目指した学校は「人を思いやれる人を育んでいく」といったことです。
皆さんはそれを具現化、体現しています』と言って締め括りました。

また、特に本校では生徒たちに年に2回「Q-Uアンケート」別名「心理教育アセスメント」を行っています。60項目余の質問のアンケートを行い生徒たちの「本音」にある心情や考え方を把握しながら、専門家を交え分析した上で、個別の対応をしております。
いずれにしても、全教職員アンテナを高くしながら対応に努めております。
万が一、ご家庭でお嬢様から何か感ずる事がありましたなら、即座に担任までご連絡下さい。
皆で力合わせて守っていきましょう。

山内校長●「2050年問題」
2050年。今から、ざっと38年後の日本のことです。
高齢化はいっそう進み、少子化と共に、働く人々(生産年齢人口)はピーク時の40%も減少しています。このことで日本の国民総生産つまり経済力は、アジア諸国を下回るという予測が出されています。

このことに歯止めをかけるために、今回、乗り出して来たのがIMFつまり国際通貨基金です。
そのIMFと世界銀行の経済会議が、先月(10月12日~14日)世界中から約2万人が東京へ集まり開催されました。
その際に日本の「2050年問題」に対して、緊急リポート発表されました。
そのタイトルは「Can Women Save Japan?」、「女性が日本を救えるか?」です。
緊急リポートでは、労働力の縮小を食い止める手段として、「女性の活躍」「女性の社会参加」を挙げています。
他の先進諸国並みに日本でも女性が活躍すれば「2050年問題」つまり「日本の危機」は救えるとしているのです。
そのためには、「女性の管理職と役員を増やすこと」そして「仕事と家庭の両立(ワーク・ライフ・バランス)支援の充実」のふたつをあげています。

本校で学ぶ中学生、高校生の十代の生徒たちの「明日」は、まさしく「2050年問題」で中心的役割を果たしていく「世代」となります。
「彼女」たち自身は、「彼女」たち自身にとっても、日本社会にとっても、ひとりひとりが重要な「キーパーソン」となっていきます。

●そのために生徒たちは「今」から何を準備しておけば良いか。
また本校は「何」を提供すれば良いか。

ひとつは「豊かな人間性」を創り出すための「価値観」です。
行動科学という学問分野があります。
そこで定義されているものとして、「人間の動機は価値観に委(ゆだ)ねられている」とされています。
幼少期から、せめて「中学時代」から「高校時代」にかけて、しっかりした「価値観」、「生き方」を創る必要性があります。
そのために私たちの学校には、心を説いた「建学の精神」があります。
「心を鍛え⇒心を成長させ⇒思いやりの心を創る」、このことは相手の立場にたって考えてあげる事のできる、また行動する事ができる生き方、「価値観」を三大行事を活用して醸成しています。
生徒たちは、近い将来、「2050年問題」から来る社会変化の中で、自立する姿が求められてきます。
そこで問われるのは、「人間関係構築」の能力です。それは、相手の立場にたって如何に考えてあげることができるかで最良のものになれるはずです。

もうひとつは「確固たる将来性」を得るための「知識」です。
勉強はもとより、部活も「知識」を得る活動です。
本校では「心を鍛え」たら、今度は「頭を鍛え」「体を鍛え」ていきます。
知識も技術も一日で出来上がるものではありません。また初めから優秀な人もおりません。
それには、「全ては時間が創る」といった観点に立つことが必要です。
私たちには等しく一日24時間が与えられています。この時間をどの様に使うかが、カギになります。
一時間多く勉強すれば、それだけ知識は一時間多く身に付きます。
部活での練習も同じです。
学力も、部活での力も時間をかけた者たちが得るものなのです。

そのために私たちの学校には、「英検まつり」等、全校生徒が一斉に取り組む学びの方法があります。
それら学びの方法を団体戦ととらえ、将来の夢に向かい大学進学の「受験は団体戦」として生徒と教職員が一致団結して取り組む体勢を作っています。
特に「2050年問題」から来る社会変化の中では、グローバル化はさらに鮮明となるでしょう。
そこで問われるのはグローバル化に対する能力です。身に付けた「英語力」を始めとして「知識」の多様さは、生徒たちにとって「自分の夢」を、つまり「自分は将来こうなりたい」という姿を手に入れることが可能となるのです。
(広報室まとめ)

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)