ゆめポッケ親子ボランティア隊もし、私達が住んでいるこの国、日本に、突然どこか外国から来た人達がやって来て「今日からこの土地は自分達が住むので出て行ってください」と言ったらどう思いますか?
そんなことが実際に起きたのが、このパレスチナ難民の人たちなのです。

私は3月、「ゆめポッケ親子ボランティア隊」に参加させていただき、パレスチナ難民の方々にゆめポッケを届けに行きました。パレスチナ難民とは、パレスチナの地に入植してきたユダヤ教徒に故郷を奪われた人々のことです。
実際にレバノンに行く前に私が持っていたゆめポッケのイメージは「貧しく何も物を持っていないような子にゆめポッケを渡す。だから渡された子は喜ぶ」ということでした。けれど私が行った難民キャンプは、よくテレビに出るような、今日生きるのに精一杯な人は誰もおらず、清潔な服を着て、家もちゃんとありました。
私は不思議でした。世界にはもっと貧しい子供がいるのに、なぜこの子達に渡すのだろうかと……。ゆめポッケを渡すとき、子供たちはとても喜んでくれました。そんな様子をみていると私もとてもうれしくなったのですが、始めに感じた疑問は消えませんでした。

ゆめポッケ親子ボランティア隊その後「ゆめポッケは、憎む心をとるために贈るもので、貧しいから贈るものではない」と聞き、疑問がスーッと消えるような気がしました。
パレスチナ難民の人々は、戦争によって国を追い出されました。その為に、自分たちを追い出した人たちをずっと憎み続けているそうです。憎しみからは何もうまれません。だからせめて幼い子供たちには、平和の大切さを知らせたい。「遠くからでも私たちはあなた達を見守っているよ」とその想いを伝えるために、ポッケを贈るのだということも知りました。

今回のボランティアで、私はパレスチナ難民の皆さんからたくさんの事を教えていただきました。言葉でいくら説明しようとしても、それは伝えられるものではありません。それに、今日私が話したことを覚えてくれる人は少ないかもしれませんが、レバノン・パレスチナ難民の人々のことを、ふとした瞬間に思い出してくれたらなと思っています。

(佼成学園女子中学3年 三宮里予(さんぐうりよ))