中学生手帳ここ数か月、中学、高校生向けにビジネス手帳をモデルにして作られた生徒向け手帳の話題が新聞などで見られるようになりました。
これは、スケジュール、時間割表、定期試験記録表、学習時間などを記録していくことで行動管理や時間管理ができる手帳。
実は、佼成女子中学では首都圏でもいち早く、昨年4月からこの手帳を全生徒に導入しています。
導入後7か月、「忘れ物がなくなった」「提出物の期限が守られるようになった」と、学校での生活態度に早くも手帳効果が現れているようです。

中学生手帳「生徒にきちんとした手帳を持たせて、書いて考えるという基本動作ができるようになってもらいたかった」と語るのは、手帳導入のきっかけを作った生徒指導部長の二木先生。
社会人であれば、手帳でのスケジュール管理は基本中の基本。書店に行けば、たくさんの手帳活用術のハウツー本が並んでいます。目標を立て、それに向かって計画を立て、スケジュールに落とし込んで手帳に書き込み、見直してまた検討する。その道のりを助けてくれる良きパートナー、それが手帳です。手帳の使い方を早めに習得することは、生徒たちの将来にも必ず役立ちます。

今回導入した中高生向けの手帳は昨年発売されたもので、その日その日のスケジュールだけでなく、目標、勉強時間の記録、その週が終わっての振り返りなどの欄があらかじめ用意されているため、生徒たちも空欄を埋めようと自然に記入していく仕組みです。
サンプルを取り寄せたところ、他の先生方もこれはぜひ生徒に使わせてみたいということになり、さっそく中学校全体での取り組みとなりました。

生徒たちにとっては本格的な手帳を持つのは初めてですから、まずは先生から使い方についてのレクチャーを受け、まずは下校時の連絡のときにこの手帳にメモするよう指導を受けました。
1学期には何を書けばいいんだろうと困っていた生徒たちも、3学期が始まった今ではこの手帳になじみました。常に持ち歩き、下校時の連絡事項だけでなく、授業中に発表される試験範囲、教室内に掲示された伝達事項といったことも、自主的に手帳を開いて書き込む風景が見られるようになりました。
昔から手書きで書くと記憶に定着すると言われていますが、実際に「忘れ物がなくなった」「提出物の期限が守られるようになった」という成果が出ています。

中学生手帳手帳を持った1年目の目標としては、「手帳を大事なものとしていつも持ち歩き、学校のことだけでなく、友達と遊びに行く予定などのプライベートの予定もどんどん書きこんで、自由に使ってほしい」(二木先生)とのことで、中には表紙にデコレーションを入れてMy手帳とする生徒も。教師のコメント欄もありますが、細かいチェックよりも、まず手帳が大事なものとなるよう、生徒たちの自由度を優先しています。

書くことに慣れた生徒は、次に自分の時間や行動を分析し、改善していく流れを身につけて、自学自習の習慣化を目指します。例えば、2週間後、1か月後の提出物、試験などの目標地点に対して、いつまでに何をするという予定を立て、手帳にスケジュールとして書き込み、実行します。試験の結果が悪かったときなどは、毎日記録している学習時間を見て、学習時間が足りなかったのか、追い込みが遅かったのか、などの確認をします。そして確認のあとは改善のために計画を練り直して行動するという流れを作ります。

つまり、Plan(計画)→ Do(行動)→ Check(確認)→ Act(改善)の 4 つの過程を繰り返すPDCAサイクルを、この手帳1冊で行えるようになります。例えば佼成女子での最終目標は志望大学への合格ということになりますが、その道筋もこの手帳で立てられるようになるのです。
この手帳、保護者の方々にたいへん評判がよく、生徒が家で手帳に書き込んでいると、お父さんやお母さんにほめてもらったり、励ましてもらったりしているという報告もありました。

生徒たちの学校生活のあらゆることが集約されていくはずのこの手帳。これから毎年1冊増えていき、やがては生徒たちの宝物ともなるでしょう。
中学生の柔らかな頭で、どんな手帳に育っていくのか、どんな使われ方をしていくのか、とても楽しみです。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)