Early Crocus皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第23回目の今回は、「存在意義」と題してお伝えします。


昨年暮れに文部科学省から、「平成24年度学校基本調査(確定値)」なるものが発表されています。平成23年度より始めたもので、学校教育行政に必要な学校に関する基本事項を明らかにすることを目的としています。
調査日は平成24年5月1日現在です。
調査対象は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、大学等々学校と名の付くもの全てと市町村教育委員会までもが対象となっています。
調査項目は、学校数、在学者数、卒業者数、就職者数、進学者数等です。

Woman Drawing A Growth Chartその中味を取り出し見てみますと、学生数は大学全体、学部学生、大学院生いずれも長期的に増加傾向にあったものが、前年度を過去最高に今年度は減少しています。
しかし女子学生数は、大学学部生において110万人を超え過去最高となっています。またその占める割合は、43.0%となり、前年度より0.4%増と、これも過去最高となっています。
いずれ、50%台のラインに乗るのは、いや50%を超えるのは時間の問題なのかも知れません。
ここで見えてくるものは、女子学生たちの「キャリア」に対する取り組む「やる気」の姿勢です。高学歴によって得る確かなものを獲得することが、社会での足場を固めることにつながるといった「現実観」です。

それを裏付けるように、大学(学部)卒業者の「就職者状況」を見ますと、このことはさらに明らかになります。
卒業者数は55万8千人、その内、就職者数は35万7千人です。
そして「正規の職員等でない者」、「一時的な仕事に就いた者」、「進学も就職もしていない者」等、「安定的な雇用に就いていない者」の卒業者数に占める割合は「22.9%」となります。
確かに、夢を追い続けるために、あえて就職を見合わせながら活動している若者はいます。一概にこの「22.9%」が多いか、少ないかの議論はできにくいものがあることは事実です。
しかし社会へ巣立ち独り立ちできない若者が、雇用形態の多様化にもよりますが存在することを、私たちは記憶に留めておく必要があります。

Handshaking business ladiesさらに「就職者状況」を見ていきますと、「正規の職員等」に就いている者での男女の様子は、男子卒業生が56.5%、女子卒業生は64.4%となっています。
男子卒業生と比較して、女子卒業生の高さが目立つ内容となっています。
このことからは、先に記したように女子学生たちの「キャリア」へのこだわりが見えてくるのです。

本校は「英語の佼成」と冠をつけて呼ばれるまでの評価を頂く様になりました。
生徒たち自身も、その冠を身に付けたいと最近では富に考えるようになっています。
その現われのひとつとして、中学三年生が、高校へ進むために書く「自己アピール」に、この様なものがありました。
「どの仕事を見ても、必ずといってよい程、英語を使う場面があるので、将来困らないようにするために、しっかりと英会話力をつけたいと思います」と。

今、「女子校」の存在意義は、大きく変化して来ているのです。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)