中学卒業式平成24年3月22日(金)、本校講堂にて佼成学園女子中学校の卒業式が行われました。保護者の方々と教職員、中1、中2の後輩たちに見守られ、72名の中学3年生全員が卒業証書を受け取りました。今年は生徒通用門の桜も早々と開花し、卒業を祝福するかのようでした。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!

中学卒業式
うららかな春の日差しを感じたこの日、佼成女子中学3年生の卒業式が行われました。入場を待つ間はにこやかだった卒業生たちは、吹奏楽部の「You Raise Me Up」と共に、引き締まった表情で入場してきました。
中学卒業式
卒業生は3年1組36名、3年2組36名、計72名。保護者の方々、中1、中2の後輩たちが見守るなか、担任の先生が一人一人名前を呼び上げ、全員が校長先生から卒業証書を受け取りました。
校長先生校長先生は、「時間」のお話をしてくださいました。

「人は時として、最初から能力のあるなしを嘆くことがあります。しかしそれは大きな間違いです。人の能力のあるなしは、いかに一つのことに時間をかけるかに尽きるのです。
私も皆さんにも等しく、1日24時間が与えられています。その時間をどのように使いこなしていくかということがとても大切ですし、大きなカギとなります。1時間多く勉強すれば1時間多くの知識を身につけることができます。1時間多くクラブ活動の練習をすれば、1時間多くの技を身につけることができます。
皆さんは今、自分の夢、目標、希望を胸に秘めながら卒業式に臨んでいるでしょう。それを達成していくためには、24時間を上手に使いこなしていかなければならない。そのためには、今という時間を大切に、心を込めて本気で使うことです。そうすることによって、皆さん方の夢も目標も希望も必ず達成することができると私は信じています。
これから始まる高校3年間、その先には大学への道、また社会人としての道が皆さん方には広がっています。その中で、将来の目標、夢、希望を確かなものにしていく高校3年間は、とても重要な位置を占めています。ぜひ、今という時間に心を込めて、前へ前へと進んで行ってもらいたいと思います」

酒井理事長酒井理事長のお話は、「当たり前に勉強できることへの感謝」について。

「私は昨日、新聞でパキスタンのマララさんという少女がイギリスの高校に入学するという記事を読みました。マララさんはちょうど君たちと同じ15歳という年齢です。勉強が大好きな少女でした。しかしパキスタンではイスラム武装勢力により、女性の教育の権利が奪われていました。マララさんは女性にも勉強の機会を与えてくださいとブログに書いて世界に発信し、注目の的となりました。それを良く思わなかった特定の人たちが、昨年10月マララさんを銃撃、銃弾は頭を貫通して彼女は重体に陥り、専門医による長期治療を受けるためにイギリスの病院に運ばれ、ようやく2月に退院となったのです。
そして3月19日、マララさんはイギリスのバーミンガムの高校に入学することができました。新聞記事では、これから勉強もできる、友達もできると、笑顔を見せてくれていました。
私たちはこうして当たり前のように勉強ができる。しかし世界の中には、女性は勉強することができない国もあるのです。それはあまりにも貧しくて学校に通えなかったり、またパキスタンのように権力者の考え方によって女性の勉強が止められている地域もあるのです。
日本は勉強するのも自由ですし、学校を選ぶのも自由です。皆さんは佼成女子を選んで、3年間勉強し、パキスタンの若者たちに比べたら何の心配もなく、本日卒業式を迎えました。今一度、平和で、男女平等に学ぶ自由のあるこの国で、温かいご両親の愛情を受け、熱心な先生の指導を受けながら勉強してこられたこと。そしてまた高校に行って勉強できること。そうしたことに心から感謝をして、高校でも励んでもらいたいと思います」

賞状授与
学園長賞の笹川真優さんのほか、皆勤賞、運動で活躍した生徒が表彰されました。
在校生送る言葉
在校生送る言葉は、2年2組生徒会中学副会長の金美紗さんは、在校生の「送る言葉」で先輩方への感謝の気持ちを伝えてくれました。
「私たち後輩にとって先輩方は本当に大きな存在で、目標とすべき方々でした。SFで先輩方がいち早く三人四脚の練習を始める姿を見て、私たちもやる気になり、練習ではアドバイスをたくさんいただきました。乙女祭では先輩方の最後までやりぬく行動力に背中を押され、私たちもがんばることができました。合唱コンクールでもリハーサルで先輩方の強い団結力をみて、お手本としてみんなで意見を出し合いました。先輩たちの力を直に見せていただいたことで、その後の練習も力いっぱいできました。
私達にはまだ、先輩方のような行動力や団結力はないかもしれません。でも、今度は自分たちなりの力を見出し発揮できたらいいと思っています。
4月からは新入生を含め、後輩に優しく接していきたいです。本当にたくさんの思い出をありがとうございました」
卒業生の言葉3年1組の森田里咲さんによる「卒業生の言葉」には、3年間の思い出と先生方、家族への感謝の気持ち、後輩たちへの想いがつづられていました。

「3年前の4月、真新しいセーラー服に身を包み、大きな期待と不安を持ちながらも少し大人に近づいたような気持ちでワクワクドキドキしながら入学式にやってきました。入学式の翌日、まだ名前も顔も覚えていない仲間と一緒に青梅にオリエンテーションに行きました。一泊二日の宿泊でしたが、笑ったりもめたりしているうちに、一気に多くの友達ができました。
それからクラス一丸となって練習に励んだスポーツフェスタ、四苦八苦しながら作り上げた乙女祭のお化け屋敷と縁日、朝練習、放課後練習で精一杯の力を出した合唱コンクール。
2年生になり、学校行事も2度目で少し余裕が持てるようになり、最初は照れ臭かった先輩という言葉にも実感が湧いたころ。この時期が一番もめごとが多かったような気がします。何気ない一言で人を傷つけたり、誤解を招いたり。そんな状況の中で、さらに深い友情が芽生えたのもこの時期でした。
いよいよ最上級生となり、待ちに待ったニュージーランド修学旅行。オークランド空港についたときのみんなの歓声、ファームステイ先でのつたない英語でのやりとり、学校訪問先で生徒たちが私たちを温かく迎えてくれたこと、グループでの市内見学では、慣れない町を地図ひとつでめぐり、迷いながらもホテルに戻ってこれたこと、すべてが良い経験となりました。
3年生のみんな、一緒に笑ったり悩んだりケンカをしたりして仲間たちと過ごしてきた3年間は、あっという間でしたね。私はこの3年間、様々な行事を通して、仲間の思いが一つになれば強い絆で繋がること、辛い時悲しい時は心の支えになってくれること、そして自分を強くしてくれることを身を持って感じました。今までありがとう。佼成女子で得た最高の仲間との思い出を胸に、それぞれの新しい道でがんばっていきましょう。
在校生の皆さん、新一年生を温かく迎えてあげてください。そして、1日1日を大切に過ごして下さい。何気ない学校生活がどんなに貴重だったか、私は今感じています。友達と共に一つのことに取り組み、笑ったり泣いたりけんかをしたりと、たくさんの思い出を作って下さい」
耳を傾けていた卒業生全員の脳裏には、入学式から今日までの3年間の思い出が鮮やかによみがえってきたことでしょう。

最後に全員が起立してお別れの歌「旅立ちの日に」を合唱。指揮はステファン先生。

先生方から渡されたチューリップの花を手に、涙ぐみながら、または笑顔で、卒業生たちは退場していきました。出口には入学式の時からみんなを見守ってきた先生方が待っていて、みんなとハイタッチやハグを交わしていました。
入学式の時のまだ板についていない小さなセーラー服姿を思い出します。身体だけでなく心も大きくなったと感じられる卒業式でした。佼成女子の教育メソッドである「行事が人をつくる」を、生徒の生きた言葉で実感させてもらいました。
4月からは教室が少し大きい高校校舎です。そこにはたくさんの新しい仲間との出会いが待っています。

中学卒業式
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卒業生各種受賞者一覧

  1. 内部表彰
    • 学園長賞 2組 笹川真優
    • 3ヵ年皆勤 
      1組 磯部陽美、北村友香、長曽我部由里香、野口絵莉子 
      2組 上条麻里奈、齋藤由佳子、千田萌子
  2. 外部表彰
    • 日本私立中学高等学校連合会長賞 2組 中川愛摘
    • 東京都体育協会中学校体育連盟賞 2組 齋藤由佳子
    • 東京都私立中学高等学校協会 第八支部保険体育研究会賞 2組 笹川真優

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)