高等学校卒業式平成24年3月16日(土)、本校講堂にて、佼成学園女子高等学校の卒業式が執り行われました。巣立っていく卒業生は195名。卒業生の皆さん、お子さんの3年間を見守ってこられた保護者の方々、本当におめでとうございます!


高等学校卒業式美しい春の日差しの日、本校の高校3年生たちはついに卒業の時を迎えました。今日でお別れとなる制服の胸には、れいほう会(同窓会)の方々の手作りのコサージュ。笑顔の中にも少し緊張して、クラスメイトと一緒にその時を迎えます


高等学校卒業式保護者の方々や教職員、在校生の暖かい拍手に迎えられ、A組28名、B組28名、C組30名 D組37名 E組34名 F組38名は、クラス担任を先頭に入場しました。
音楽は本校吹奏楽部による「You Raise Me Up」。

卒業証書授与では、担任の先生がクラス全員の名前を読み上げていきます。
どのクラスでも、先生が名前を呼んだ後に返事をして立ち上がる生徒たちの顔を一人一人しっかり見ていたのがとても印象的でした。
こうして高校3年生全員の195名が、卒業証書を授与されました。


高等学校卒業式校長先生の告辞は、「主役として人生ドラマを歩むのに必要な2つ」について。

「皆さんは、本校で頭と身体を鍛え、心を鍛えてきました。これは、これから始まる皆さんの新しい出会いの中で、将来にわたって最も役に立っていくものです。これからの出会いの中で、緊張したり思い悩んだり苦しんだりするときもあるでしょう。しかし、心を鍛えて作り上げた皆さんの人間性は、必ず新しい出会いの中から新しい視野をつかむことになるはずです。
皆さんは、これから始まる新しい人生ドラマの中で、自分自身を主役として、脚本を書いていかなければならない。なぜなら、目的意識を持たずにその場限りの人生では、立派な果実を得ることができないからです。主役として歩む上では、「志」と「ビジョン」の2つが求められます。志とは、「私はこうありたい」ということ。「そのためには私はこうすべきだ」というのがビジョンです。皆さんには、本校で学んだことを活かし、強い意志と熱意を持って、主役として人生を歩んでいって欲しいと心から願っております」

高等学校卒業式酒井理事長は、庭野学園長の論告を代読して下さいました。

「皆さんのご家族は、皆さんに幸せになって欲しい。世の中や人のために尽くし、充実した人生を送ってもらいたいと思っておられるでしょう。目の前にある幸せを認識することができる人は、例え辛い事、悲しいことに会っても、このおかげで成長することができると出来事の意味を受け入れ、感謝することができます。反対に、幸せが足りない、もっと欲しいという人は、起こった出来事を否定して受け入れようとしません。
私たちは、意に添わないことをなかなか受け入れることはできず、自分の意に添うよう環境や人を変えようとします。しかし、世の中や人はそう簡単に変わりません。むしろ自分を変える方がはるかに早くできるということに気づくことがあります。「窮すれば変ず」ということわざのように、今までの考え方、方法、しくみ、価値観などを変え、柔軟に新しい考え方を取り入れてみることです。
自分の狭く偏った見方でなく、広く忠実な立場に立って公平に考える。そういう習慣をつけていくと、人生は決して苦悩だけでなく、楽しいことが多くあると気付けるようになります。実はこれらのことは、私たち人間が成長していく一つの道につながっているのです。
仏教ではこの世に人間として生まれた意味が、心、人格を磨くことにあると教えられています。人格を磨くことは、経済的に豊かになることでも地位や名誉を得ることでもなく、いかにたくさんの人から喜ばれる人間になるかという一点にあります。人のために何かができるようになることは一つの自信につながります。
どうか皆さん、柔軟な考え方を身につけ、物事を受け入れ、幸せの感受性を上げて下さい。人に喜ばれる人間になるための人生のテーマを見つけてください。皆さんが、多くの幸せを発見されることを願っています」

引き続き、酒井理事長より学園長賞、山内校長から3カ年皆勤賞、また東京都知事賞等の表彰が行われました。受賞された皆さん、おめでとうございます。

高等学校卒業式送辞は、在校生代表生徒会長の山口麗さんから。好きな言葉だという内村鑑三の言葉を引用して先輩たちにメッセージを送ってくれました。

「先輩方のこの3年間には、色あせることない思い出がたくさんあったと思います。私たちは、先輩方から学んだことの全てを受け継いでいきます。そしていつまでも胸を張って誇れる母校であるよう、生徒一人一人いっそうがんばってまいります。
激動の明治時代に生きた内村鑑三の本に、私の好きな言葉があるのでご紹介します。
“日本に欠乏しているものは何か。それは富ではない。知識ではない。才知ある計略でもない。愛国心でもない。道徳でもないだろう。日本に欠けているのは「生きた確信」である。真理そのものを愛する「情熱」である”
先輩方が生きた確信と真理そのものを愛する情熱を持って、これからの人生を歩んでいかれることを期待しています」

高等学校卒業式卒業生代表の嶋田愛さんの答辞は、3年間の学校生活を美しい言葉で会場の全員にまっすぐに伝えてくれました。

「佼成学園の佼という字は、“人”に“交わる”と書きます。この字には美しいという意味があるそうです。この3年間、文字通り人と交わることで美しく成長できたと私は自信を持っています。あっという間で、かけがえのない時間でした。
私たちが出会ったのは、3年前の入学式。不安と緊張でいっぱいの講堂で、同じ制服と真っ白なソックスが並ぶ光景を目にし、高校生になったということを実感しました。この学校で同じ時間を過ごし、一人ひとりの強い個性を知った今では、ここで再び見る同じ景色は全く違って見えます。今、この講堂は卒業するさみしさと、未来への期待で満たされています。
学校生活で外国の人たちとのかかわりを持ったのは、2年生の修学旅行でした。特にホームステイのことは忘れられません。ホストファミリーは、いつも積極的に話しかけてくれ、私たちのつたない英語を理解しようとしてくれました。コミュニケーションは言葉だけでなく、スキンシップやジェスチャーでも伝わるということを学びました。
合唱コンクールでは、指揮者として合唱を成功させなければならないというプレッシャーに負けそうになっていた時、担任の先生のアドバイスで、頼もしい仲間である伴奏者やパートリーダーが積極的に練習を組み立ててくれたこと。本番では笑顔でいることと全員と目を合わせて一緒に歌うことの二つを心掛けたことで、クラスが一つになり、優勝することができました。
最後の行事となった乙女祭では、扇の舞に真剣に取り組んだことで学年全体で一つになれたことに、深く感動しました。
3年生のときは、部活と受験勉強の両立に苦しみましたが、勉強も部活も最後までやらなければきっと後悔すると思って、8月下旬の引退までこの毎日を続けました。
受験では、クラスを越えた仲間たちで励ましあったことがとても心強かったです。この受験のおかげで、みんなで支えあうことの大切さを学び、人間として一回りも二回りも成長できました。
たくさんの出会いに感謝しています。これからも仲間と戦ったことを胸にがんばりたいです。見守ってくださった先生方、心と怪我の相談で何度も話を聞いていただいた保健室、快適な学校生活を送ることができたのは、事務員の方々や警備員の方々、掃除をしてくださった方々のおかげです。本当にありがとうございました。
そして一番近くで支えてくれた家族には、迷惑も一番かけました。八つ当たりしてごめんなさい。毎日お弁当を作ってくれて、何より学校に通わせてくれてありがとう。
今日卒業するみんなへ。みんなとはたくさん笑って、たくさん泣いたね。同じ時間や空間を共にしたみんなが大好きです。それぞれの夢に向かって歩んでいこう。さよならはいいません。本当にありがとう。またね」

最後に送別の歌、校歌を斉唱し、卒業生たちは1クラス、また1クラスと先生方に見守られて退場していきました。
たくさんの感謝の気持ちで満たされた1日でした。我々教職員も、今年の卒業生たちにありがとうという気持ちでいっぱいです。
嶋田さんの答辞にあったように、入学式と卒業式ではまったく景色が違います。それは、生徒たちが積み重ねてきた年月が色彩となって深みを与えるからでしょう。
その光景を長年見守ってきた講堂で、4月には真っ白な新1年生たちが入学式を迎えます。また一つ、佼成女子が歴史を積み重ねました。

高等学校卒業式卒業生各種受賞者一覧

  1. 内部表彰
    • 学園長賞 片栁仁美
    • 三か年皆勤賞
      A組 小林純夏、鈴木雅咲子
      B組 石井春香、小西知佳、松浦加奈
      C組 家入千栄、宮村菜子、山本真希
      D組 板花佳澄、佐藤佑衣、中村真理、西勝紀子、山田さつき
      E組 石川詩織、嶋田愛、山田未来
  2. 外部表彰
    • 東京都知事賞 安達美樹
    • 東京私立中学高等学校協会 協会賞 岸梨花、三田未稀
    • 日本私立中学高等学校連合会長賞 鈴木雅咲子
    • 東京都高等学校体育連盟体育優良生徒 石川詩織
    • 東京都私立中学高等学校協会 第八支部保健体育研究会賞 松原芙奈美
    • 東京都高等学校文化連盟文化活動優良生徒 B組 鴨志田千秋、佐々木毬衣
    • 日本スポーツ賞 ハンドボール女子ユース(U-18)日本代表チーム 岸梨花、三田未稀
    • 東京都高等学校体育連盟優秀校(ハンドボール部)
    • 平成24年度東京都高等学校体育連盟優秀選手(ハンドボール) 信太香佳
    • 平成24年度東京都高等学校体育連盟ハンドボール専門部年間優秀選手 金丸明菜、岸梨花、小高怜美、三田未稀、山本薫
    • 平成24年度東京都ハンドボール協会優秀選手 第4回女子ユース世界選手権出場 岸梨花、三田未稀
    • 平成24年度第67回国民体育大会 少年女子第5位 金丸明菜、岸梨花、信太香佳、小高怜美、三田未稀、山本薫

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)