終業式3月23日(土)、年度の締めくくりとなる3学期終業式が行われました。高校、中学の卒業式も終わり、高3、中3のいない生徒席はさびしくもありますが、4月になれば新入生がやってくるという期待もある3学期の終わりです。この日は校長訓話、表彰式の他、今までお世話になった先生の離任式も行われました。


■学校長訓話
「本校には、全国各地から佼成女子の高校に入学してくる仲間たちが、寮から通学しています。今月の7日には、高3の寮生が寮を出る式典がありました。とても厳かな、良い式典でした。
そこには皆さんの先輩で、その寮生の先輩でもある大学生もお手伝いに来られていました。
彼女は小学校の先生になりたいと、自分の出身の小学校に教育実習のお願いをしたそうです。出身校ならば、教育実習は受け入れられるのが一般的です。しかし、その学校からは受け入れは難しいと話があった。なぜならば、3月11日の震災による原発事故で、母校の小学校の生徒たちは各地にちりちりばらばらになり、数少ない生徒しかいないのだということでした。子供たちが学校と先生たち、そして同級生たちと友達と別れざるを得ない状況に置かれる。震災の影響は、こんなところにまで小さな子供たちに大きな影をもたらしているのだと、彼女から話を聞いたのです。私は彼女が母校で教育実習ができないことを嘆くのかと思いました。そうしたら、彼女は私にこう言いました。「校長先生、子供たちは本当にかわいそうですね」。

今年も皆さんにも黙とうしていただいた3月11日、全国各地で追悼式典がありました。東京でも政府主催の東日本大震災の追悼式典があり、皆さんと同世代の女子高生が代表して追悼の言葉を述べていました。心に響くものがありましたので、その18歳の山根りんさんが読み上げた「岩手県遺族代表のことば」の一部を皆さんにお聞かせします。
「私は日々便利になっている世の中を当たり前だと思っていました。毎日学校に通い、家族と一緒にご飯を食べること、母がいつも傍(そば)に居てくれることも当たり前だと。あの日が訪れる前までは。
忘れもしない2年前の3月11日。突然、今までに感じたことのない地鳴りとともに強い揺れが襲ってきました。
高校からの帰り道、私を心配し母が迎えに来てくれました。周りを見渡すと真っ黒い津波が遠くに見えたと思っていたのに、母と一緒に高台へと避難しようとしていた足元に濁流が近づいて来る。「大丈夫だよ」、そう励ましながら母の背を押すように急いでいた矢先、突然、視界が真っ暗になり、気が付くと海の中にいました。
必死にもがき、薄れる意識の中、木材につかまり黒い海の上に出て、周りが静まり返った中、母を何度も何度も呼び続けました。私は近くの建物まで泳ぎ、今こうしてこの壇上に立っています。
一緒に笑い、当たり前のように暮らしていた母が亡くなるなんて。数日後、遺体安置所で見つかった母の顔を見た時、「これが現実なんだ」と気づき、あの時ほど母の大切さを感じたときはありません。
あれから2年。私はあの日より、少しだけ強くなりました。それは、亡くなった母への想いと残された家族や友人、そして多くの方々の支えがあったからです。」

このスピーチをされた山根さんは、春から埼玉県にある大学へ進学なさるとのことでした。
黙とうとは、辞書をひくと「無言のまま祈りをささげることとあります。3月11日、皆さんは被災地や被災者の方々に対して、どのような祈りをして下さったでしょうか。
黙とうには、人の哀しみ、苦しみが思いやれる、わかる心が必要なのです。
皆さんの先輩は、自分が母校の小学校で教育実習ができないと言われたにもかかわらず、自分のことは脇に置いて、まず最初にそこに通う小学生たちを思う気持ちを私に伝えてくれた。先輩の心は大学でも大きく育っていたのだなと私は思いました。
新学期を迎えたら、新しい後輩たちが学校にやってきます。皆さんも、相手の立場に立って行動してあげることができる先輩でいられるよう、努力していただきたい。本校の良き伝統、良さをしっかり後輩たちに伝えていってもらいたいと思います。」

■表彰
表彰

  • 1か年皆勤賞 中1 11名、中2 7名、高1 33名 高2 26名
  • 中学学力テスト成績優秀者 ベネッセ学力推移調査の三科目総合成績全国偏差値58以上 中1 6名、中2 4名
  • 第3回英語検定 
     準1級 6名
     2級 29名(うち中学生5名) 
     準2級 17名
     3級 17名
     4級 12名
     5級 1名
    ※今回の英検は希望者のみで、約4割の生徒が受験しました。次回の英検は6月です。
  • 第61回八支部スピーチコンテスト  
    海外生活経験者フリースピーチの部2位 高2 1名
  • 漢字テスト優秀者 中学生7名 高校生11名
  • 書道部
     第25回東京都高等学校文化連盟書道展 構文連会長賞受賞(14年連続3席以内入賞)
     全国青少年書初め大会 505人中8席の審査員奨励賞受賞
     全日本書初め展覧会 15547人中33位 日本放送協会賞受賞 40位 審査員奨励賞受賞(2名)
  • バトン部
     世田谷区地区大会バトンソロトワールコンテスト 中級 金賞2名、上級 銀賞 1名
    第26回関東バトントワリングチームコンテスト チームコンテスト 中学生銀賞受賞

■離任式
終業式の最後に、定年退職などで退任される10名の先生方の離任式も行われ、先生方からご挨拶をいただきました。生徒会からは、感謝の気持ちを込めて、花束の贈呈をさせていただきました。これから非常勤としてまだまだお世話になる先生、「卒業式には皆さんの顔を見に来きます」とおっしゃって下さる先生も。どうかこれからもお身体に気を付け、ご活躍ください。

植物が芽吹き、つぼみが開く。それが3月です。卒業生の席が不在となり、退任していかれる先生がいる。3学期の終業式はいつも少しさびしいものですが、これから始まる春休みは、4月から始まる新しい1年間のために力を蓄える時期でもあります。
4月からまた1つ先輩になります。元気で有意義な春休みをお過ごしください。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)