桜皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第25回目の今回は、「種まき桜」と題してお伝えします。

「佼成学園の佼という字は、“人”に“交わる”と書きます。この字には美しいという意味があるそうです。この三年間、文字通り人と交わることで”美しく成長”できたと私は自信を持っています」と宣言して巣立ちした卒業生。(3月16日)

『「全国優勝を目指し、今日まで仲間と励まし合ってきました」、「とにかくシュートを決めることに集中しました」』とファイティン(ファィトの意)と叫び、全国制覇、優勝を勝ち取った本校ハンドボールチーム。(3月30日)

「学校生活は、人間の長い人生の中での数年間です。その中で、私たちはたくさんの人と出会い、様々な経験を積み、自分と向かい合い、知識を深め、立派に自立していきます。
このようなことは一人ではできません。先生方、家族、友達の支えがあってできるのです。そのことを忘れず、日々感謝し、これからの日本を変えていく人間になれるよう、努力します」と誓って入学した新入生。(4月9日)

そして校内、校外でのオリエンテーション、新入生歓迎会・・・等々、学校の春景色です。

桜東京ではいつもの年より早めに終えた桜花は、残像だけを残し、若葉が繁り始めています。
ニュースでは北国に「今」、桜前線が張り出していることを告げています。
この時期の北国の桜には「種まき桜」と呼ばれるものがあり、満開となり、それが合図となって田畑が耕され、種まき等が始められます。
北国で、農業に従事する人々にとっては、最も待ち遠しい桜花です。

学校の通用門に咲く「桜」も、この春はひと足早い桜花を咲かせていました。
この「桜」が咲くと心がスキップしてきます。
なぜなら北国で農業を営む人の様に、田畑を耕し、種を蒔き、実りが訪れる「豊饒(ほうじょう)」を知る心になれるからです。

それはこれから始まる生徒たちの一年間という「時」が、生徒と先生、生徒と生徒同士の様に、イ(ひと)とイ(ひと)の交わりによって、「佼(うつくしい)」から、さらに「佼佼(こうこう・優れているさま)」へと変化していく様子が見てとれるからなのです。
本校の通用門に咲く「桜」は、まるで「種まき桜」のようです。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)