理事長講話5月8日(水)、佼成学園理事長の酒井教雄先生による、中学1年生を対象とした講話が行われました。
理事長の講話授業は毎年、学年別に行われており、中1には今回が初めての授業です。
最初のお話ということで、まずは佼成学園の創立者である庭野日敬先生がどんな方だったのか、また庭野先生が定められた校訓「行学の二道」と5つの実践についてじっくりお話していただき、生徒たちは初めて聴くお話に真剣に耳を傾けていました。

皆さんは、これから中学と高校の6年間をこの佼成女子で過ごします。この学校は、皆さんが産まれるずっと前である、昭和29年に創立されました。この学校を作って下さった創立者は、庭野日敬先生という方です。皆さんが産まれたのは平成12年または13年ですが、庭野先生は残念ながらその前の平成11年に亡くなられています。
今日はその庭野日敬先生がどんな方であったのか、またその先生がこの佼成学園の生徒に6年間をどういう気持ちで送ってもらいたいと思われていたのか、ということをお話したいと思います。

庭野日敬先生のご出身は、新潟県の十日町、菅沼と言う山村の小さな村です。17歳の頃に東京に出てこられて、佼成学園の母体である立正佼成会を起こされ、佼成学園という男子校と女子校を作って下さいました。
庭野先生は、世界の平和指導者でした。
私が国連のあるスイスのジュネーブでスピーチをしたとき、私の前に講演されたドイツのギュンターさんが配った本には、世界の平和のために貢献された人々の名前が挙がっています。
マハトマ・ガンジー、マザー・テレサ、アウン・サン・スーチー、ダライ・ラマ、アルベルト・シュバイツァー、マーティン・ルーサー・キングといった名前の中に、庭野日敬先生のお名前もあります。ノーベル平和賞を取った方々と肩を並べて掲載されるほど、この佼成学園を作った日敬先生は世界的に有名な方なのです。

庭野先生はまだお元気なころ、ニューヨークの国連本部総会議場で、世界中のすべての宗教者を代表して平和のためのスピーチを行い、世界を代表する平和指導者と言われました。
また、平和指導者であったと同時に、すべての宗教の中のリーダー格でもありました。バチカンに世界から600人もの宗教指導者が集まってみんなの幸せのための話し合いをしたとき、ただ2人だけ特別な椅子に座りましたが、それがローマ法王ヨハネス・パウロ二世と、庭野先生です。世界に8億人の信者がいるキリスト教の頂点に立つローマ法王が、隣の椅子には庭野先生が座って下さいと言われたのです。

1979年には宗教界のノーベル賞といわれる「テンプルトン賞」も受賞されています。この賞は、宗教家の中でも世界平和のために貢献した人に贈られており、日敬先生の友人のマザー・テレサも受賞されています。
庭野先生は、世界的な平和指導者であったと同時に、すべての宗教の中のリーダーでした。
この学校を作ってくれた庭野先生が、いかに世界的な方であることがわかっていただけたでしょうか。

そんな庭野先生が、世の中のため、世界のために活躍するような若い人を育てたいと作ったのが、この佼成学園です。
すでにたくさんの先輩が世界で活躍していますから、庭野先生は天国でニコニコ笑っていらっしゃると思います。
母体である立正佼成会でも、毎年海外から青年を5、6人読んで、日本語と仏教を教えています。
今では世界中に私の教え子がいて案内や通訳をしてくれますので、今はどこにいっても言葉に不自由しなくなりました。
先日も、国会議員の方々をタイにお連れしたとき、教え子が通訳をしてくれました。
今年の夏休みは、佼成学園の希望者がスリランカで若い人たちと交流することになっていますが、そこでもそんな具合で通訳には困らないのです。

これから6年間を佼成女子で学ぶ皆さんにも、世界的に活躍していく人間になってほしい。そのために、学校生活でこういうことを心掛けてほしいということを、庭野先生が定めてくれました。
それが皆さんもうご存知の校訓、「行学の二道を励み候べし」です。これを心掛けると、立派な人間になれるのです。
2つの道とは、1つは行いの道、もう1つは学業の道です。

皆さんの学校は勉強の場です。ですから、しっかり勉強すること。この学校の先生は一流の素晴らしい先生ばかりですから、しっかりと目を輝かせて授業を受け、毎日復習予習をこつこつしっかりやって、学力を伸ばしてください。
しかし、どんなに成績優秀でも、人をいじめたり、お父さんお母さんを悲しませたり、人に嫌な思いをかけさせたり、学校の先生を困らせたりする、よき行いの出来ない生徒ではいけない。
人を助けたり、親切にしたり、お父さんお母さんに孝行したり、そういう良い行いができるようになるということが、行いの道です。
皆さんの先輩方はその行いの道を実践されています。校長先生のところに佼成女子の生徒に助けてもらった、親切にしてもらったというお礼のお手紙や電話がくるたびに、私は嬉しくて胸がいっぱいになるのです。ああ、やっぱり佼成の生徒だなと。

その行の道のために、五つの実践があります。
「あいさつの実践」「食膳・食後の感謝の実践」「校門出入り一礼の実践」「身だしなみ、整理・整頓の実践」「親切・思いやりの実践」です。

今日は、佼成学園の創立者の庭野日敬先生がどんな方だったのか、その先生が中学生の皆さんにこれから6年間、どんな気持ちで学校生活を送ってもらいたいと願っているのか、というお話をさせていただきました。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)