1月8日（火）、本校講堂にて3学期の始業式が行われました。3大行事の最後を飾る合唱コンクール、中３の中期留学と高１のKGGS15期生の長期留学出発、そして卒業式へと続く、3学期の始まりです。
■宍戸校長講話
このお正月、私は昔の年賀状や写真などの整理をし、思いがけず過去へタイムトラベルしました。平成という時代を自分なりに振り替えることができたのではないかと思っております。いただいた年賀状に添えられた言葉や写真などを見ると、その当時の自分自身の考えや行動が浮かび上がり、こんなにも未熟なことをやっていたのかと恥ずかしく思う反面、これほど自由にそして素直に生きてきたのかと、現在の自分が忘れてしまっていたものに気づくような気持にもなりました。そしてこんなにも多くの方々に暖かく支えられていたんだと、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
その中で、別のことにも気がつきました。それは人との別れです。私に温かい言葉や支援をくださった方々の中には、すでに亡くなられた方もおられます。この死による別れは、避けようがありません。だからこそ、今を生きる中で出会いや人との関わりを大切にせねばと思います。
人との別れ方には、もう１つあります。その当時に親しくとも、やがて隔たりができ、別の道を歩むという別れ方です。生きていても、進む道や考え方の相違で別れがあるということです。
今日、皆さんに伝えたいのは、自分自身の成長や生き方の変化で、友人や親しい人たちが変わっていくということです。「諸行無常」という仏教思想の言葉がありますが、これは、「世界のあらゆる事物は絶えず変化し続け、永遠でない」という意味です。
皆さんの大きな悩みごとの一つに、自分を取り巻く人間関係があります。相手の立場に立って優しさや思いやりをつくし、関係が保てるように努力すべきでしょう。しかし、それでも人は離れてしまうこともあります。
皆さんにはそれぞれ唯一無二の個性があります。相手に歩み寄ることはあっても、大切な自分自身を見失うことがあってはなりません。自分を磨きあげ、成長を重ねれば、その時のそのレベルの自分に合う新しい出会いや仲間ができてきます。苦しくて悲しい時もあると思いますが、後ろ向きな言葉を書かずに、どうか一歩一歩険しい山道を登り、高いレベルで励まし合える仲間を作ってもらいたいと思います。
19世紀ドイツの哲学者ニーチェはこう書いています。
「人生はそれほど長いものではない。夕方に死が訪れても何の不思議もない。だから、わたしたちが何かをなすチャンスは、いつも今この瞬間にしかないのだ。そして、その限られた時問の中で何かをなす以上、何かから離れたり、何かをきっぱりと捨てなくてはならない。しかし、何を捨てようかと悩んだりする必要はない。懸命に行動しているうちに、不必要なものは自然と自分から離れていくからだ。あたかも、黄色くなった葉が樹木から離れ去るかのようにだ。そうしてわたしたちはさらに身軽になり、目指す高みへとますます近づいていくことになるのだ」
佼成女子は高みを目指す友達とお互いに支えあえる、質の高い場でありたいと願っています。皆さん、今年もお互いに努力をしていきましょう。
■特進留学コース KGGS15期生壮行会
いよいよ1月19日ニュージーランド留学に旅立つ1年E組留学クラスの壮行会が行われました。代表の古澤さんより、英語と日本語でのあいさつがありました。「私たちは7月8月12月に合宿を行いましたが、そのとき私たちはたくさんの人たちに支えられていることを実感しました。また、私たちは最後の合宿でクラスメイトの大切さを知り、お互いに尊敬し合わなければならないことを学びました。留学中は互いに切磋琢磨しながら頑張っていこうと思います。私たちのことを遠くから応援してください。私たちも応援します。1年後、成長した姿でまた会えるのを楽しみにしています」
■「毛布を送る運動」発送式
毎年行っている「毛布を送る運動」ですが、今年も毛布と輸送費の募金を集めることができました。宗教委員長より、活動報告とお礼がありました。
■SGH課題研究発表会の表彰及び受賞者による発表
昨年の12月23日に行われた立教大学主催のSGH課題研究発表会にて、本校からはSGクラスと留学コースの生徒を中心に17名が参加。2年F組稲垣さんが英語プレゼンテーション部門最高賞金賞を受賞しました。稲垣さんはこれにより、今年の夏に行われるグローバルリンクシンガポールへの出場権を獲得しました。
この日は表彰及び、稲垣さんの「ニュージーランドと日本における教育による男女平等」をテーマにしたプレゼンテーションが全校生徒の前で披露されました。
■部活動表彰
・ハンドボール部
平成30年度東京都高等学校ハンドボール秋季大会兼全国高等学校ハンドボール選抜大会都予選 第2位 関東大会選抜出場決定（12年連続23回目）
東京女子体育大学フランチャイズカップ 優勝（4年連続7回目）
2月に行われる関東選抜大会に出場するハンドボール部の壮行会も行われました。
代表からは、「予選決勝の悔しさをバネに、チームとしてレベルアップし、まずは全国選抜の切符を手にしたいと思います」という力強いあいさつがありました。
・吹奏楽部
・第27回TAMAアンサンブルフェスタ
フルート四重奏、管打八重奏 共に金賞
・第42回東京都高等学校アンサンブルコンテスト
金賞 金管八重奏 管楽八重奏
年度最後の3学期が始まりました。最後の行事、合唱コンクールまであと少しです。寒い時期ですが、体調に気を付けて、元気に3学期を完走してください。