中学卒業式平成25年3月20日(木)、本校講堂にて、佼成学園女子中学校の卒業式が行われました。3年前の震災時、講堂が使えず、大教室で簡素な入学式をせざるを得なかった新入生たちが、こうして講堂で本来の卒業式を迎えられたことには感慨深いものがあります。少し大きめの制服で入学してきた生徒たちは、3年で身体も心も大きく成長しました。卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!

この日はあいにくの小雨で肌寒い1日となりましたが、少し緊張で引き締まった顔の卒業生は吹奏楽部の‘You Raise Me Up’の演奏にのって入場し、保護者の方々、教職員、在校生のあたたかい拍手に迎えられました。

卒業証書は、担任の先生が卒業生の名前を呼びあげ、校長先生から1人ずつ手渡されます。
1組23名、2組22名の計45名がこうして佼成学園女子中学校を卒業しました。

山内校長のお話は、まずは3年前の東日本大震災の直後の入学式の思い出から始まりました。余震で不安だった日々、節電で冷房もない教室で勉強したこと。そんな学校生活の中でも、卒業生たちは被災地の人々を思い、募金活動をしたり千羽鶴を折ったりしてくれた優しい生徒たちでした。そうした卒業生たちに、山内校長は「能力」のお話をしてくださいました。
「これから始まる高校生活では、時には緊張することもあるでしょう。時には思い悩み苦しむときもあるでしょう。しかし、佼成女子中学で心を鍛えてきた皆さんの人間性は、必ず新しい高校生活の中から新しい幸せをきっとつかむことができるはずです。人はときおり、自分の能力のあるなしを嘆く場合があります。でもそれは大きな間違いです。人の能力のあるなしは、1つのことを時間をかけてやり続けていけるかどうかということです。すべてを時間が作るといっても過言ではありません。私たちは等しく24時間という時間が与えられています。1時間多く勉強した人は1時間多くの知識を身に着けることになります。1時間多くクラブ活動の練習をした人は、1時間多くの技を身に着けることになります。学力も、クラブ活動の力も、時間をかけたものが得る世界なのです。
皆さんには大きな目標があります。夢があります。希望があります。皆さんと校長室で面談をした際に、多くの夢を語って下さいました。それらを実現していくには、自分に与えられた24時間をどのように使いこなしていくかに尽きます。
高校生活は、皆さん方が社会に出ていくにあたって最も大事で最も貴重な時間です。皆さんの目標、夢、希望を確実で具体的なものにしていく時間であり、それを実現していくエネルギー、知識も作り上げる時間だからです。今という時間に心を込めて、前へ前へと進んでいただきたいと思います」

学園長賞の丹野紗矢香さんのほか、3カ年皆勤賞、部活動で活躍した生徒が表彰されました。

在校生の「送る言葉」は、生徒会中学副会長の竹内寧々さんより。
「先輩方にもっと教わっておきたかったこと、話しておきたかったことなどまだまだたくさんあるのに、こうして早くも卒業式を迎え、お別れをしなければならないと思うととても悲しいです。これからは私たちがこの学校を引っ張っていきたいと思います。新入生には先輩たちがしてくださったように優しく接し、私達も胸を張って卒業できるように頑張っていきたいと思います」

卒業生の言葉卒業生の言葉は小林優莉子さん。中学の3年間の心の成長の軌跡と、仲間たちや家族への感謝の言葉をまっすぐに伝えてくれました。
「不安と緊張と同時に、期待や希望を抱え、私たちの中学校生活が始まりました。中学1年生の慣れない環境と初めて見る顔と名前ばかりでなかなか話しかけられず、ただ周りを見ることしかできませんでした。オリエンテーションで自然と名前を憶えられて、遠かった距離が縮まりました。授業も行事も部活も、すべてが今までと違い、毎日がとても楽しかったです。
中2になると思春期を迎えて、親や先生、友達などに冷たい態度を取って八つ当たりをして、嫌な思いをさせてしまったと思います。勉強や部活などに対しても、前向きになれず、すぐにあきらめたり、投げ出したりしてしまいました。友達とケンカをして、お互いに傷つけあうこともありました。しかし、自分の考え方と相手の考え方が違ったとしても、どちらも大切にしていこうと思うようになったのもこのころでした、
中3の1年間で最も印象に残っているのは、合唱コンクールです。本番直前に幕の後ろで円陣を組んで、これが本当に最後だからと言ったとき、私は思わず泣きそうになりました。なぜなら、もうみんなと行事ができなくなると思って、悲しくなったからです。
行事は辛い思いをすることや悩んだりすることもたくさんあって大変なことばかりだけど、それが達成できるとみんなで喜び合えることができるから、私は仲間と行事に取り組むことが大好きでした。私の支えになったのは仲間の存在でした。私が悩んでいた時に、一緒になって考え、悩んでくれた仲間がいました。相談できる仲間がいたから、私は一人で考え込まずに、乗り越えられたんだと思います。
今思うと、3年間を通して私は多くの人に支えられてきました。私は、3年間三役をやってきて、クラス全体をひっぱらなければならなかったけれど、どんな時も決して一人で乗り越えてきたわけではありません。3大行事や勉強、部活など、すべてに対して友達や家族、先生などの支えがあったからこそできたことです。後ろ向きになっていた自分に面白いことをして笑わせてくれた仲間、アドバイスをくれた仲間、優しい言葉で励ましてくれた家族、自分のダメなところを教えてくれた先生、私を支えてくれた多くの人に感謝の気持ちでいっぱいです。
なかでも、私達を一番サポートしてくれたのは家族でした。毎日私たちのために働いてくれたり、毎日私たちのためにおいしいお弁当を作ってくれたり、いつもは生意気なことを言って怒らせてばかりで言えていなかったけれど、15年間、私達を育ててくれて本当にありがとうございました。
中3のみんなへ。この3年間、楽しい思い出ばかりじゃなかったよね。悔しい思いや苦しい思いをしたり、涙を流したこともたくさんあったと思う。だけど、それは仲間だからこそできたことで、仲間だからこそ乗り越えられて今笑っていられるんだよ。卒業は悲しいけれど終わりじゃない。次へのスタートだから笑って旅立とう。
最後となりましたが、私たち45名は今日無事に卒業できることに感謝します。中学校で学んだことを次に生かしていき、今度は私たちが誰かの支えになりたいです」

卒業生退場最後に全員が起立してお別れの歌「旅立ちの日に」を合唱。指揮はステファン先生です。大きな合唱は、この学年が1年生の時から合唱コンクールで必ず賞を取っていたことを思い出させてくれました。

卒業生退場。先生方が花道をつくり、チューリップの花を手に、卒業生が会場を後にしてゆきます。3年間で、本当に大切な仲間ができた卒業生たち。高校では、また新しい出会いが待っています。

卒業生各種受賞者一覧
1.内部表彰
学園長賞 2組 丹野紗矢香
3ヵ年皆勤 
1組 小林優莉子、鈴木絵里香、立田絢子 
2組 杉谷環

2.外部表彰
日本私立中学高等学校連合会長賞 2組 金美紗
東京都体育協会中学校体育連盟賞 2組 内藤二葉
東京都私立中学高等学校協会 第八支部保険体育研究会賞 2組 三好晴子

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)