高等学校卒業式平成25年3月15日(土)、本校講堂にて、佼成学園女子高等学校の卒業式が執り行われました。60回目という記念すべき節目の卒業式に佼成女子を巣立つ卒業生は178名。卒業生の皆さん、保護者の方々、本当におめでとうございます!

入場を待ちます
温かな春の日差しに恵まれ、高校3年生たちの卒業式の日がやってきました。最後の着用となる制服の胸元には、この日受け取ったばかりの、れいほう会(同窓会)の方々の手作りのきれいなコサージュ。クラスメイト達と笑顔で入場を待ちます。
入場
保護者の方々や教職員、在校生の暖かい拍手に迎えられ、A組37名、B組42名、C組30名、D組31名、E組38名がクラス担任を先頭に入場しました。佼成女子吹奏楽部の演奏が先輩方の卒業を祝福します。
卒業証書授与
担任の先生が、クラス全員の名前を読み上げていく卒業証書授与。卒業生が返事をして起立していき、最後にクラス代表が校長先生から卒業証書を受け取ります。一人一人が「はい!」と言って立ち上がるのを、保護者の方々が感慨深げに見守っていらっしゃいました。
こうして高校3年生 178名が、佼成学園女子高等学校を卒業しました。
山内校長学校長告辞で、山内校長は、今年の卒業生たちが東日本大震災という特別な年の入学だったこと、簡素な形とならざるを得なかった入学式から始まって、節電など様々な影響が続いたこと、しかしその中で義捐金を集め、千羽鶴を折って被災地の復興を祈った卒業生たちに、あの時の気持ちを生涯にわたって持ち続けて欲しいと語りました。そして、卒業生に、夢の前にある厚い壁の話をしてくださいました。
「皆さんがこれから歩む、夢を実現するための道には、大きく厚い壁があります。その壁があるのには理由があります。みなさんの真剣さを証明するために壁はあるのです。私も昔、皆さんと同じく、地方の男子校で10代を過ごしました。おそらく皆さんと同じように、暗い中を手探りで歩くような気持ちで思い悩み、苦しむときもありました。しかし、年を取るとともに気づかされることがあります。それは、強い意志と熱意があれば、この壁は越えられるということです。皆さんが一人一人自分自身が選んだ道を強い意志と熱意を持って、これからの人生を歩き切って欲しいと願っています」
酒井理事長酒井理事長は、庭野学園長の論告を代読して下さいました。
「私たちはあらゆる物事、多くの人から恩恵を受けて生かされているのですから、その恩に報いる生き方をしていかなくてはなりません。命ある者は、例外なくすべて死を迎えます。また、私たち個々人は、たった一人しかいません。宇宙の中でも、過去においても未来に置いても、同じ人は一人もいない。私たちの人生は貴重であり、代わりに生きてくれる人はいないのです。このことを厳粛に受け止めるとき、いまここに自分がいることに深い感動と感謝の念がわいてきます。
また、私達には父親と母親が必ずいます。父母がいたからこそ、この世に生まれることができた。それだけで大きな恩をいただいています。父母にはまた父母がおり、その前の世代にはまた父母がおりと数えると、40代前には延べ1兆人を超えるとのことです。そのうち一人でもいなければ、今の自分は存在していません。私たちは今、太古から途切れずに続く命の最先端にいると言えます。
私たちが命を頂いたのは、心を、人格を磨くためです。経済的に成功するとか、地位名誉を得るということ以上に、自分がいかにたくさんの人から喜ばれる存在になるか。それが人格を磨くということです。
私たちはよく、寝て起きれば明日になると言いますが、本当でしょうか。明日になればそれはもう今日ですから、永遠に明日は来ないことになります。昨日に戻れないことも考え合わせれば、私たちの目の前には、今日、只今しかありません。過去や未来に思い悩むのでなく、今目の前にこの時をいかにすごすか、とても大事なことなのです。
卒業式という意味の英単語には、始まり、開始という意味もあります。皆さんは本日卒業式を迎えましたが、これは新たな生活の始まりです。皆さんの人生の方向が決まっていくのは、これからです。何事にも感謝できる人間になる。人に喜んでもらえる人間になる。今若い年代のうちに、そのことを肝に銘じておくことが、幸せになるもっとも早く、確実な道です。卒業される皆さんがこのことを様々な場所、場面で率先できますよう祈願し、祝辞と致します」

引き続き、酒井理事長より学園長賞、山内校長から3カ年皆勤賞、また東京都知事賞等の表彰が行われました。受賞された皆さん、おめでとうございます。

送辞送辞は在校生徒代表の生徒会長、鈴木玲名さんから、先輩として率先して行動することで後輩たちへ規範を示してくれたことへの感謝と共に、先輩たちにメッセージが送られました。
「私が好きな言葉に、“自分らしく自分を裏切れ”があります。これは、自分らしさを大切にしつつ、今ある自分の自分以上の力を出せ、自分を乗り越えろと言う意味だと思っています。先輩方の道も、今ある自分を塗り替えていく日々がありますようにと応援しております。私たち在校生は、先輩方が今まで築き上げてこられた伝統を受け継ぎ、さらに良いものにしていく努力をします。卒業後も時には母校を訪ねて下さい。
答辞続く卒業生代表の答辞では、代表の林優里さんが自分たちの高校3年間の歴史、その時に感じたこと、思ったこと、仲間への感謝の気持ちを素直な言葉で伝えてくれ、会場全体が暖かでじんわりした優しい空気に包まれました。
「それぞれ違う中学校から来た者同士、お互いどう接したらいいか戸惑ったまま、最初の行事スポーツフェスタを迎えました。私たちの作戦はこれでいいのか、スポーツフェスタが近づくにつれ、私たちの議論は熱くなり、時には言い争いにまでなることもありました。でもそのおかげで、私たちは急速にお互いの距離を縮めることができました。そしてヤングアメリカンズ、乙女祭と、そのたびに友達の前で自分をさらけ出すことの難しさ、自分の個性を友達に認めてもらう嬉しさを感じ、本音でぶつかりあえる関係になっていきました。
留学コースの私たちが出発する日が少しずつ近づいてきて、文理コースと進学コースのみんなが、壮行会を開いてくれ、手紙もたくさんもらいました。私たちは支えられていると、本当に勇気づけられました。ホームステイが始まるとき、泣きながらそれぞれのステイ先に散っていきました。最初はやはり苦しかった。そんなとき、日本の友だちからの手紙やメールが心の支えになりました。そして日本のみんなが学校行事や生徒会、部活動などで学校の中心となって活躍しているのを知り、自分もがんばらなければいけないと感じていました。留学生活を送る中で、苦しい場面は何度もありました。しかし、7月のロトルアでの合宿で再会したときに泣きながら抱き合った私たちは、次第に現地での生活に慣れていき、最後のオークランド研修では、みんな英語で自分たちの気持ちを伝えるのが楽しいと思うほど余裕ができていました。帰国後、最初のイベントは合唱コンクールでした。私たちは練習に大きく出遅れていましたが、必死に頑張り、本番では私たちの成長した姿を見せることができたと思います。
とうとう私達も3年生となり、最後のスポーツフェスタでは最高学年としていろいろな役割をこなしました。最大の見せ場である扇の舞では、先輩方が作り上げてきたものを壊さないように、美しく舞いました。今まで見ていた先輩方の舞が自分たちのものとなったと感じたときはとても嬉しく、今まで友達とがんばってこられた感謝の気持ちがこみ上げてきました。
そして最後の1年間は本格的に受験勉強に取り組みました。やらなければならないことは果てしなくあります。本当に間に合うのか、志望校を勝ち取ることができるのだろうか。でもそんな時、心の支えになったのは友達でした。みんなも苦しいはずなのに、しっかり前を向いて黙々とがんばっていて、その姿にいつも勇気づけられました。最後の受験が終わったときは、嬉しいというよりは、寂しい気持ちのほうが強かったです。もう終わってしまったんだと思いました。みんなで支えあってがんばってきた受験勉強の1年間は、私にとってかけがえのない時間でした。
改めてこの3年間支えてくれたみんなに感謝したいと思います。この3年間を共に過ごした学年のみんな、本当にありがとう。今日の卒業式を迎え、ばらばらになってしまうけれど、ここで出会った友達をこれからも一生大切にしたい思いでいっぱいです」

最後に送別の歌、校歌を斉唱し、卒業生たちは1クラス、また1クラスと先生方に見守られて退場していきました。林さんの送辞の言葉は、家族の方々、先生方、事務や警備、食堂の皆さん、受験勉強を支えて下さった講習室の先生方、チューターの先輩方、留学を支えて下さったアドバイザーさんやスタッフの皆さんへの感謝の言葉で締めくくられていましたが、我々教職員も、今年の卒業生たちにありがとうという気持ちでいっぱいです。ボランティア、部活動、受験、すべてのことにおいて、後輩たちに道筋を残してくれた卒業生たちでした。

60回目の卒業生を送り出した佼成女子は、来年からは制服もリニューアルし、60周年を迎えます。桜が咲くころ、また新しい歴史が始まります。

  1. 内部表彰
    • 学園長賞 高橋さや夏
    • 三か年皆勤賞
      A組 古沢友那、宮部知美
      B組 清水桃香、田中ひとみ、松尾香織、松尾香穂、宮下結衣
      C組 今村美虹、松宮祐希
      D組 釜瀬美菜子、川上智菜美
  2. 外部表彰
    • 東京都知事賞 白倉綾香
    • 東京都私学財団賞 文化・スポーツ活動賞 長谷川小夏、川上智菜美、シン愛美香
    • 日本私立中学高等学校連合会長賞 山口麗
    • 東京都高等学校体育連盟体育優良生徒 橋本澪
    • 東京都私立中学高等学校協会 第八支部保健体育研究会賞 虎岩知佳
    • 東京都高等学校文化連盟文化活動優良生徒 黒川沙緒里、結城伸予
    • 平成25年度東京都高等学校体育連盟優秀校(ハンドボール部)
    • 平成25年度東京都高等学校体育連盟優秀選手(ハンドボール)川上智菜美、シン愛美香
    • 平成25年度東京都体育協会優秀校(ハンドボール部)
    • 平成25年度東京都体育協会優秀選手(ハンドボール) 高野眞希、虎岩知佳、長谷川小夏、亀井杏花、川上智菜美、シン愛美香、橋本澪、三橋未来
    • 平成25年度東京都高等学校体育連盟ハンドボール専門部年間優秀選手 高野眞希、長谷川小夏、亀井杏花、三橋未来
    • 平成25年度東京都ハンドボール協会優秀選手
       (1)第21回日・韓ジュニア交流協議会 長谷川小夏、川上智菜美、シン愛美香
       (2)平成25年度第68回国民体育大会 少年女子第3位 高野眞希、長谷川小夏、亀井杏花、川上智菜美、シン愛美香
    • 東京都体育協会 平成25年度第68回国民体育大会少年女子 第3位 高野眞希、長谷川小夏、亀井杏花、川上智菜美、シン愛美香
    • 第26回東京都高等学校文化連盟書道展 高校3年生の部 第1席第1位 石田彩乃
    • 東京都高等学校吹奏楽連盟理事長賞 中村江里
    • 平成25年度 第16回高校生新聞社賞 細山侑里

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)