アジサイNHK朝ドラの「花子とアン」は毎回の視聴率が20%を越えているそうです。
『赤毛のアン』を初めて翻訳した女性の波乱万丈の生涯ということもあり、普段朝ドラを見る暇もない英語教師の私も、夜中に見始めたところ、すっかりハマッてしまったのでした。

特に幼少期のシーンでは子供が知的に啓蒙される場面が多々あり興味深かったです。
まず、東京と甲府を往復する行商人の父親が小作農で食うや食わずの子供達にお土産として、アンデルセンの『親ゆび姫』をもったいぶって渡すシーンに痛く感動しました。腹の足しにもならない絵本でしたが、主人公の花子にとってはそれこそ始めての絵本であり、文字も読めないのに目を輝かせて見入る場面では鳥肌が立ったのを記憶しています。
日頃から空想癖(文学才能)のある彼女がさらに夢を広げるのに、その絵本は格好の媒体になったのだろうと思います。

普通の親なら久々に会う子供たちが一番欲しているものを買い与えるでしょうが、父親が「本気」でこれからの時代は「学問が大切」と行商を通して実感し、学問の素晴しさを語るかのように絵本を渡す姿勢に教育の原点を垣間見た思いでした。父親が東京のミッション系女学校に「一目惚れ」し、ぜひこの学校に娘を入れたいと折衝するや、貧しさ故に給費生の資格を獲得する「熱意」も父親の本気に起因するものだと推測できます。
親が本気になれば、教師が本気になれば、子供は変わるのですね。

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帰郷するや、花子を家族の了解も得ずに教会に連れて行き洗礼を受けさせようとする「行動力」は向こう見ずで軽率とも取れますが、その情熱に周囲の者さえも感化されるところも良かったです。教育の成功はその根本に「情熱」が最重要な要素であることを改めて学びました。教会で父親が牧師に相談している最中、花子は教会の書庫で衝撃を受けます。部屋いっぱいに本が立ち並ぶ中で、「おら、こんなとこ住みて~」と叫ぶのでした。
少女の知的好奇心は絶頂となり、さらなる「向学心」が煽られる。そんな姿に幼馴染の「朝市」少年も影響され、親に隠れて教会で本を読むようになる。
知に目覚めた者のパワーが「他者をも変革」させてしまう、まさに学校生活の真髄を見た思いでした。仲間って素晴しいですね。

このドラマは女子校で教鞭を取る者、子供の幸せを願うすべての親に共感と示唆を与えるものと思わざるを得ません。
『ハリーポッター』がブームだった頃、英国の寄宿私学の人気が高まったように、このドラマを見て子女を私立の女子校に入れたいと願う親御さんは、今年は特に多いのではないかと推測致します。そこで、昨今文科省からスーパーグローバルハイスクールのお墨付きをいただいた、佼成女子が脚光を浴びることになります。
他にも私立の女子校は多々ありますが敢えて本校をお勧めする訳はこのドラマにあると言っても過言ではありません。随所に見え隠れする女子校の素晴しさは、私が常日頃生徒たちに感じているところです。

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多読
英検1級合格生徒(中央)と、文責の脇坂(左)、江川教頭(右)
特に佼成女子はまだまだ偏差値も低く、「普通」の努力をすれば入れるランクです。花子はもともと英才教育を受けていたわけではなく、もちろん塾などに通ってはいませんでした。普通の少女が、親の熱意とその親がこれはと信じた学校の教育環境、そして仲間からの影響を受けてすくすく成長して行く様は、まさに本校の「普通の子を大きく伸ばす」プログラムそのものだと自画自賛する次第です。
現在、私は高2生を担当していますが、本中出身者の化けぶり?に内心驚かされることが多いのです(入学時の偏差値って本当に当てになりませんね)。今時、本などは貴重品ではないですが、生徒が初めてペーパーバックに触れた時の衝撃、その眼差しは花子に似ていると思いました。そしてその分厚い英書を読みきった時に少女はさらなる向学心を抱き、夢の実現を予感するのです。その瞬間まで、私たちはじっと見守り、サポートし、その喜びを共感できた時に大いなるやりがいを感じます。

ご息女を知的に輝かせたいなら、まず本校の学校説明会に足を運んでは如何でしょうか。
説明会の最中、子供たちはネイティブの先生たちと英語体験をして過ごすことになっています。ひょっとしたらその瞬間にもご息女の知的好奇心は開花を始め、さらなる向上心へと脱皮しているのかもしれませんよ。そして、自らがこの知的環境にずっと浸っていたくなり、塾での受験準備が楽しみに変貌するのです。
入学後はご息女の人格形成に必要なご学友に囲まれ、女子の女子による女子のための学校はその本領を発揮します。3年後、または6年後、予想以上に開花されたご息女を見て、皆さんはきっと「てっ!」と心の中で甲州弁を叫ぶに違いありません。
⇒「花子とアン」で感じること シリーズ目次を見る

(文責:広報室 脇坂秀樹(山梨県出身))