21世紀型教育を創る会 思考力セミナー文部科学省がこの春からスタートさせた「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」事業。その第1回目の指定校となった本校では、現在、グローバルな人材に必要な「英語力」や「思考力」を育むための様々な取り組みが進行しています。
しかしこれらの取り組みは、本校がSGH指定校になる前から着々と進められていました。その一例として、先日開催された「21世紀型教育を創る会(21会)思考力セミナー」で、本校の江川教頭が行った基調対談をご紹介します。

「子どもたちに、21世紀のグローバル化社会を生き抜く力を身につけてもらう」
これは家庭のみならず、国家としても非常に重要な課題です。この難題に対し、各私立学校では創意工夫を凝らし、独自の教育改革に努めています。それは例えば、教員が決まった答えを教えていた「20世紀型教育」ではなく、

  • 生徒たちが答えを見つける
  • 問題点を発見、問いを立ち上げる
  • グループ同士でコミュニケーションしながら解法を共有
  • 知を再構築
  • 考えるプロセスを大切にする

といった「21世紀型教育」への変革です。
このように、これまでの「知識詰め込み型教育」から脱却し、思考力を育成する「21世紀型教育」に挑戦する気概あふれる私立学校で結成したのが、「21世紀型教育を創る会(21会)」です。

21世紀型教育を創る会
▲「21世紀型教育を創る会」公式サイト
その「21会」による「第1回 思考力セミナー」が、去る3月21日(金・祝)、工学院大学新宿キャンパスにおいて開催されました。
このセミナーのテーマは、新小学6年生が大学受験をする年に予定されている「文部科学省による大学入試改革」の方向性と、これからの社会を生き抜くために「なぜ思考力が大切か」ということ。工学院大学附属中学高等学校校長・平方邦行先生や、八雲学園高等部・菅原久平先生をはじめとする各校の先生からの提案やパネルディスカッション、新小学6年生を対象とした「思考力セミナー」など、盛りだくさんの内容で進行しました。

会場には小学生と保護者、また教育関係者やメディア関係者など大勢の皆様にお集まりいただき、21世紀型教育に期待が集まっていることを肌で感じることができました。
そのような会にて、本校の江川昭夫教頭が、富士見丘学園大島規男教頭先生とともに「基調対談」を行い、21世紀教育の方向性を指し示す機会となりました。

基調対談では、「20世紀型授業」の問題点の指摘にはじまり、スタンフォード大学や京都大学の「英語によるインターネット無料配信授業」が映像で紹介されました。
現在、世界の名門大学による「インターネット無料配信授業」が急激に増え、本国に限らず、各国の若者に視聴されています。ただ視聴できるだけでなく、問題に回答してその得点が出たり、一定の得点で修了証が与えられたりするなど、実際の大学に通うのと同レベルの成果が得られます。
さらに、19万人の受講生がいるマサチューセッツ工科大学(MIT)のネット配信授業では、満点を獲得した0.2%の中に15歳のモンゴルの少年が発見されました。それに対してマサチューセッツ工科大学の学長が「彼は天才である!」と、米国のキャンパスに奨学金支給で招いたという事実も紹介されました。

工学院大学新宿キャンパス
休日の午前中にもかかわらず、会場となった工学院大学新宿キャンパスの講義室には、皆様の熱気があふれていました。
富士見丘学園大島教頭先生と、本校の江川教頭
基調対談を行う、富士見丘学園大島教頭先生(写真左)と、本校の江川教頭(写真右)。
このように、これからの若者が最先端の「知」に無料で触れる機会は、ますます増えることでしょう。そのために必要なのが「英語運用能力」である、と江川教頭は説明しました。
特に「英語の佼成」と呼ばれる佼成女子では、「ネイティブ教員によるイマ―ジョン教育」「『英検まつり』実施による、英検1級合格者の輩出」「ニュージーランド1年間留学」などにより、「英語運用能力」の修得には一日の長があります。英語力を身につけ、世界最先端の知識はインターネットで取り込み、対話型の授業で思考力を磨く・・・
これが「グローバル教育と21世紀型学び」に対する、江川教頭からの一つの答えとなりました。
基調対談
江川教頭からは他にも、「PISA型入試(思考力型テスト)」「グローバル進路指導」など、本校の取り組みについても説明がありました。
今後ますます厳しくなるグローバル化社会。未来を生きる若者に求められる力も、大きく変化しています。このような時代に即した教育の素地があったからこそ、このたび本校がSGHに指定されたのかも知れません。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)