理事長講話6月18日(水)、中3対象の酒井理事長の講話授業が行われました。
6年後の東京オリンピック開催もあり、ますますグローバルな人材が求められていくこと、また真の国際人となるために日本人としての品格を身に付けなくてはならないことなど、世界の視点からの佼成女子の生徒のあり方をお話いただきました。

今朝は、NHKの「おはよう日本」という番組の「“グローバル人材を” 変わる英語教育」というタイトルの特集を見ました。今から6年後には東京オリンピックが開かれます。海外からの旅行者がぐんと増えます。ところが日本人は、中学高校と英語をずっと勉強してきても、話せない人が多い。それは、大学入試の英語が、話せなくても聞けなくても、読めて書ければ点が取れる試験だったからです。文科省も対策をして、これからは話すことと聞くことにウェイトを置いた大学の受験体制に変わるそうです。皆さんが受験する4年後には、英語の試験は大きく変わるんですね。外国の人とのコミュニケーションの大事な要素は、英語です。中高生の今の時期からその話す聞く能力を身に付けておくのが重要なんですね。
私も中学高校の時に英語を勉強しました。ところが、試験のためだけの勉強だったので、ぜんぜん話せない。なのに、私は年3回か4回くらい海外に行き、スピーチしたり会議に出たりします。いつも通訳がいないと不安です。向こうの人たちは私が英語を話せるものだと思って話しかけてくる。語学ができないとみじめです。そんな話をよく家族の前でしていたら、長男は親を反面教師にしたんでしょうね。僕は英語を修めようと、佼成の男子校を出て、イギリスにも留学して、今は私立の中高一貫校の英語の先生です。
私はそのNHKの番組を見ていて、あらためて佼成女子はいい学校だなあと思いました。ネイティブの先生が何人もいて、皆さんはその先生方の英語によるイマージョン教育を受けられます。また高校には、ニュージーランドで1年間ホームステイする留学クラスがあります。佼成女子は今年の3月にスーパーグローバルハイスクール56校のひとつに選ばれましたから、皆さんが高1になる来年からは、新しくグローバルコースというクラスもできます。入試制度に関係なく、佼成女子はずっと話す、聞くという使える英語教育をしてきているんですね。英検まつりやTOEFLの試験なども一生懸命やってます。皆さんはせっかく英語の佼成にいるんですから、しっかり勉強して、授業の他にもネイティブの先生に話しかけたりして、話す聞くをしっかり身に付けてほしいなと思っております。

ところで、現在ブラジルでサッカーのW杯が行われていますね。残念ながら初戦、日本はコートジボワールに負けてしまいました。でも、すごく良い話を聞くことができました。試合に負けたら、泣いたり叫んだりしてスタンドを後にするのが普通なのでしょうが、日本人のサポーターたちは違いました。みんなで観客席のゴミをきれいに拾って、退席したのです。それを世界のテレビが映しました。ブラジルのテレビは「日本人観客の礼儀正しさ、マナーを見て、心から日本人を尊敬しました」と言い、イギリスでは「ヨーロッパでは最近では見られないサポーターの姿だ」、中国では「あの日本人のサポーターの人たちの姿は日本の伝統だ。中国も見習うべし」。世界中の人たちが、あのサポーターの姿こそお手本だ、日本人サポーターに学ぼうと言ってくれました。実はサポーターは日本での国内試合でもやっていることを、ブラジルでも行ったのだということです。
来たるべきグローバル社会において必要なもの。それは、1つは英語力などの語学力です。そしてもう1つ大事なのは、人間性です。皆さんがこれをどう磨いていくかです。私はふと、3.11の直後を思い出しました。あのときも、今回と同じようにいろんな国々が日本人を称えました。「非常事態に陥っても、物資の奪い合いをせず、冷静に対応して、礼儀を忘れない。弱者優先で助け合っている。混乱など全く起こっていない。日本人はなんてすばらしいのだろうか。どんな先進国でも、あのような非常事態になったら我先にと物を奪い合うはずだ」と海外の人たちは言いました。こういう日本人の素晴らしさを、皆さんも身に付けていってもらいたいと思います。日本人は礼儀正しくて、人には親切で、とてもいい人たちだ。これが日本人の品格です。今回のワールドカップで、私も心掛けようと思った次第です。

佼成女子の皆さんには、世界の人たちに「これぞ日本人!」と言ってもらえるような心掛けを5つお願いしています。「あいさつ」「食前食後の感謝」「校門出入り一礼」「身だしなみ、整理整頓」「思いやり」の実践です。時々、近隣にお住いの方々からお電話やお手紙をいただくことがあります。それは、「佼成女子の生徒が親切に道案内をしてくれた」、「通学途中に生徒が道端のゴミを拾っているところを見て感動した」という内容です。どこかで誰かがちゃんと見ているんですね。人を助けることはするけれども、人の嫌がること、傷つけることはしない。皆さんには、そういう生徒になってもらいたいと思います。
スーパーグローバルハイスクールに選ばれた佼成女子は、とても期待されています。勉強と同時に5つの実践も頭に入れて、日本人として恥ずかしくないような人間になれるよう努力して下さい。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)