教育評論家 尾木直樹先生(尾木ママ)講演会

佼成学園創立60周年記念講演会が5月31日、佼成学園女子中学高等学校講堂で尾木ママこと教育評論家の尾木直樹先生をお迎えして、
尾木ママと考える「中学・高校生の子どもの心」~グローバル化時代を生きる~
をテーマに開催されました。

教育評論家 尾木直樹先生(尾木ママ)講演会
教育評論家 尾木直樹先生(尾木ママ)講演会
舞台袖からではなく、会場前方扉から登場した尾木直樹先生(尾木ママ)。
これは先生の会場の皆さんとのふれあいが欲しいとのお考えからです。登場前には生徒たちとふれあう一幕がありました。偶然(?)通りかかった生徒たち。しっかりご挨拶をしてお行儀よく並んで先生に手を振ります。それににこやかに応えてくださる先生。「良い子たちだね」とお褒めいただきました。この「良い子たち」の親として学び、子どもたちを幸せに導き共に成長していくためにこれから私たち大人が先生の講演を聴かせていただきます。
先生の登場で会場内は和やかな空気に包まれ、講演は始まりました。本校の保護者・教職員、日頃お世話になっている関係団体の皆さま、545名が参加いたしました。

【プロフィール おぎなおき】
尾木直樹先生は、1947年滋賀県生まれ。
早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、22年間子どもを主役としたユニークで創造的な教育実践を展開。この間の成果は200冊を越える著書(監修含む)、ビデオソフト、映画類にまとめられている。
2003年に法政大学キャリアデザイン学部教授に着任。2012年からは法政大学教職課程センター長・教授に就任。主宰する臨床教育研究所「虹」では所長として子育てと教育、メディア問題等に関する現場に密着した調査・研究に精力的に取り組んでいる。
テレビ出演等でもご多忙で「尾木ママ」の愛称で幼児からお年寄りまで親しまれている。
近著に、『尾木ママの10代の子もつ親に伝えたいこと』(PHP文庫)など。

【講演内容のポイント】

中高生は社会的・精神的に自立するには大切な時期

  • しかし、それを妨げるライン(スマホの使い方)。既読無視など人間関係が崩れることを恐れ、手放せなくなってしまう。ラインは便利ではあるがルールを決めて使う。根本的な解決は、円滑な人間関係。良好な家族・親子関係、先生との信頼関係を築くことが重要。
  • 自立のためには自己肯定感を持てることが大切。そのためには、親が先回りして全てを決めるのではなく子ども自身に物事を決定させ、責任を持たせることや(自分で決めたことなので、結果に対する自己責任が生まれる)、失敗しても他人のせいにせず、逃げずに現実と向き合う力を育むことが重要。(スポーツ選手の事例を挙げて)
  • 子どもが失敗したと思った時、頭ごなしに叱るのではなく、まずその理由を尋ね(どうしたの?)、子どもの思いに共感(それは、大変だったね⇒受け止める=子どもの心にempowerment元気が生まれる)することや、子どもの良い面を見いだし(認める)、愛情を持って褒めることが大切。
あっという間に時間が過ぎ予定時間もオーバーしての尾木ママと考えた90分間。ステージから降りて前列の保護者に質問、会場の参加者と一体となっての先生の講演は笑いが出る場面が何度もあり、和やかにそして私たちの心に子どもとの関わりを見つめ、考える機会を与えてくださいました。
教育評論家 尾木直樹先生(尾木ママ)講演会
【講演に参加した方の声】

◆とにかく楽しくあっという間のひと時でした。 LINEは、連絡事項のみ使用し物事を決めることには使わない。子どもに関しては、自己肯定感を養うために自己責任感をもたせ成功体験を積んでいく!本当にもっと早く講演を聞きたかったです。今からでも間に合うかな??(笑)子どもと一緒に聴きたかったです。

(高校2年 母)

◆テーマについて、全く飽きさせることなく、パワー全開で語るお姿、あの独特な話術、すごいですね。講演のポイント、怒る前に「どうしたの~?」と声掛け。(それも「どうしたの!!!」という詰問口調ではなく、柔らかいイントネーションで?)「そうなの-、大変だったわねぇー」と、子どもの気持ちにまず!寄り添う。それによって子どもに気づかせ、やる気を起こさせる(empowermentエンパワーメント)ということ。本当に参考になりました。早速、帰宅後に試してみたところ…、胡散臭げな感じでしたが、会話がスムーズに進んだのにはビックリしました。
また、スマホやラインを禁止するのではなく、良い使い手になるよう、親として模索していこうと思いました。不安を埋める為にライン等のツールを活用する間違った使い方をさせない為に…。
興味深く、考える講演会の内容でした。素晴らしい企画に感謝致します。
細部にまで行き届いた準備をしてくださった役員の方々、本当にありがとうございます。

(高校1年 母)

◆ついガミガミ言ってしまいがちですが、一呼吸おいてどうしたの?と声かけする事、そして子どもに判断させて決めさせる事は簡単なようでなかなか難しいですが心がけていきたいです。子どもの自立を目指して。子どもとの関わり方やLINEの使い方について改めて考えるよい機会になりました。

(高校2年 母)

◆親として子どもをどう育てたいか?『自立』。自分で考え自分で行動し自分で責任をとれる子。
子どもを育てていて本当に自立の大切さを感じます。小さい頃はまだまだと、親の腕の中にいて気づけばもうこんなに大きくなっていて…子どもは自ら伸びようとする力が本来あるのにそれに気づかず自立の機会を逃してしまっているのは親かもしれません。
子どもを取り巻く環境が5年前とは 全く違ってきている。それはラインの普及。
スマホの使い方を親子で話し合うことの大切さを話してくださいました。そしてプラス私が思うには人間として産まれてきて生命あるものと共に生きて行くこの世の中で何が良くて何がいけないことなのかをまず学んでいくことが大切だと感じました。

(高校2年 母)

◆1000以上もの瞳を一身に浴び、その男は登場した。
まったりとした講堂内の雰囲気も、一瞬にして華やいだものに変えてしまった。
彼の名は、尾木直樹。教育評論家の「尾木ママ」だ。
彼の独壇場が始まった。講演予定時間は70分。10分を経過してもテレビ番組や芸能人の話ばかりで教育の話にならない。引きつる顔、顔、顔。来賓者、学校関係者、そして主催者である後援会長…
まったく意に介さず雑談は進む。十分に聴衆の気持ちをつかみ、和らげたところで教育論に入っていく。
彼が話した内容は…
1. 中高生は社会的、精神的に自立・自律するために重要な時期
2. 自立・自律を妨げるLINEの弊害
3. 自分を愛し、自己肯定感を醸成する子に育てる親の関与(ほめる)
話し方は軽快だが、それぞれのテーマは聴衆の心に深く染みてくる。
講演の予定時間を大幅にオーバーし、一陣の風が講堂から消えた。
聴衆ひとりひとりが何を感じ、何を学んだのか。十人十色の感想があるだろう。
彼の意見に賛成、反対いろいろな意見があってもよいだろう。
しかし、この講演を聴いた保護者は、より一層わが子への想いを強くし帰路についたに違いない。

(高校2年 父)

◆ラインなど、ネット社会での人間関係に気疲れし、時に傷ついている現実を知りました。そうした時代こそ、親の心配な気持ちを押し付ける前に、娘の気持ちに共感していく大切がよくわかりました。

(中学1年 父)

◆尾木先生のお話しは笑いを交えたとてもわかりやすい内容で、今まさしく中学・高校生の娘がいる私にはダイレクトに尾木先生のメッセージが伝わってきて、今このときに尾木先生のお話しがきけて本当によかったです。
尾木先生のお言葉に、「そうか~」と何度も納得し、我が家を振り返り反省し、今日からやってみよう、と勇気がでました。
このような貴重な機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

(高校3年 母)

◆先日の講演会は、とも楽しく有意義な1日でした。
我が家は、わりと、娘も毎日、いろいろ話してくれていることに、安心しすぎていたかなと、思わせていただきました。そして、娘のためと、言いながら、過干渉だったのかと、気づかせていただきました。
娘との適度な距離を保ちながら、でも、いざというときに親を頼りにしてくれるような親子関係を築けるように娘を信じ、見守れる母になりたいと思いました。
貴重な機会を作っていだたき、ありがとうございました。

(高校1年 母)

尾木ママと後援会役員当日を迎えるまでの5か月間、後援会本部では役員会議・準備を進めてきました。
5月17日の後援会総会から2週間、新・旧メンバーで協力し合い無事に佼成学園創立60周年記念講演会を終えることができました。
支えてくださいました多くの方々に感謝いたします。
ありがとうございました。

(佼成学園女子中学高等学校 後援会)