撫子皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第40回目の今回は、「大和撫子」と題してお伝えします。

SGH(スーパーグローバルハイスクール)の教育施策確定の為の調査に、タイ国に行ってきました。
主にチェンマイ、チェンライといった北部タイ地域を調査してきました。

チェンマイでは、チェンマイ大学と幼稚園から高校まであるキリスト教系の私立レジナ校を訪問してきました。

チェンマイ大学のユニサーブ

チェンマイ大学のユニサーブのスタッフたち

チェンマイ大学は、タイ国のトップ3と称される国立の大学で、医学部等22の学部がある総合大学です。
大学敷地内は、人工の湖があるほど、とても広大で、「東京ドーム87個分の広さ」があると案内の方が言っていました。
チェンマイ大学には、珍しい仕組みが用意されています。
それは、「ユニサーブ」という仕組みで、大学の中に、外国人学生向けの寮や長期、短期用の宿泊施設が完備しており、さらにはサポーターたちが外国からの学生たちの学校生活を支えてくれているのです。
外国からの学生たちは、「ユニサーブ」で寝泊りしながら、何ら不自由なく学ぶことが出来るようになっています。
日本からの学生たちも、長期、短期に関わらず沢山学んでいました。
「ユニサーブ」の責任者の方たちとワーキング・ランチをしてきましたが、佼成学園女子校の生徒たちは大歓迎ですと言って下さいました。
 
また私立レジナ女子校では、「日本語科」の高校3年生の生徒たちが、流暢な日本語で案内をしてくれました。
外国語では、「日本語と中国語が人気を二分している」と言っていました。
教室へ行くと、生徒たちは、2015年に東南アジア諸国連合、いわゆるアセアン10カ国が、「経済的」に、「社会・文化的」に、「政治的・安全保障的」に、ヨーロッパの「EU」と同じような共同体創りを行っていることを学んでいました。
これらを学ぶ生徒たちの眼差しからは、『「アセアン共同体」が、近い将来、世界を牽引していく地域になれる』という確信めいたものが伝わってきます。

NGOミラー財団で働く日本女性

NGOミラー財団で働く日本女性

そして、この地域で、この国で、このアジアで、日本の女性たちが「こんなにもすばらしい活躍をしている」といった姿を目の当たりにしてきました。
チェンライには、多くの山岳民族が住んでいます。また周囲のミャンマー、ラオスからは、タイ国へ少女たちが、ストリートチルドレン等々として流入してきています。
そうした少女たちや山岳民族を支える為に組織されたNGOに、各国から多くの人々が集まり活動をしています。
その中に「大和撫子」と呼ぶにふさわしい20代、30代の日本からの女性たちが活動し、「なくてはならない存在感」を示していました。
それも、生き方に魅力を備え、語る言葉に「命」が込められているのが印象的でした。
その中のひとりに、ボランティアとして頑張っている本校出身の大学生がいます。
彼女が支援する山岳民族カレン族が栽培したコーヒー豆を、9月20日、21日開催の「乙女祭(文化祭)」に出品するために、タイ国から運んで来てくれる予定になっています。(もちろん、売り上げは全額、支援にまわります)
山岳民族カレン族の集落でご馳走になってきましたが、彼らの気持ちが伝わる酸味を抑えたとても深みのある美味しいコーヒーでした。

カレン族の自然コーヒー

カレン族「トット」さんの自然コーヒー

北部タイには、「自然を共にする暮らし」、「アジアの熱風」、「世界の人々の良心」がありました。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)