佼成学園創立記念式典9月6日(土)、佼成学園創立記念日の式典が、創立母体所有の大聖堂にて行われました。男子校、女子校の生徒、教職員、来賓の方々だけでなく、今年度は幼稚園、OBの方にもご参加いただき、学園あげての記念すべき60周年の祝典となりました。

今年も伝統ある大聖堂に佼成学園男女両校の関係者が集合し、パイプオルガンの演奏から式典が始まりました。司会進行は男子校、女子校の生徒会長がつとめ、代表生徒による「献花」というセレモニーには、東京都高等学校吹奏楽コンクールで4年連続の金賞受賞を果たした男子校吹奏楽部による伴奏が華を添えました。

男女両校代表生徒からの誓いの詞は、共に中学からの佼成学園での生活を振り返り、経験してきたこと、努力してきたこと、未来のこと、未来に向かってこうやって生きていきたいという、希望にあふれたものでした。
代表スピーチ特に、女子校代表の2年佐藤さんのスピーチは、会場の感動を呼びました。中2のときに何のために通学しているのかわからなくなって、学校に行けなかった期間があったこと。仲間の励ましや、先生の手書きの学級通信に励まされて学校に復帰できたこと。そして中3の2学期に合唱コンクールの指揮という大役を任されたこと。躊躇する佐藤さんに友達が「困ったときは助けるよ」と背中を押してくれたこと。
「毎日の練習や先生からのアドバイスで少しずつ自信が持てるようになっていった頃、ピアノ伴奏のクラスメイトと意見が合わずに気持ちが離れてしまったことがありました。ピアノと指揮の心が通い合わないと、合唱がハーモニーにならないということが初めてわかりました。コンクールの当日は、壇上で緊張のあまりリズムもわからなくなりそうだった私に、クラスのみんなが笑顔を向けてくれました。それで私も安心することができ、コンクールでは金賞という結果を修めることができました。支えてくれる友達がいて、力を合わせて目標に向かって努力で来たことに感謝しました。それまでの私は、人の意見に耳をかさないところがありました。今まで自分中心だった私が成長することができた出来事でした。また、互いに励まし合える仲間のおかげで、挑戦する勇気を得ました」現在の佐藤さんは、宗教委員長として被災地ボランティア活動や、ゆめポッケ運動などに取り組んでいますが、そうした活動を通して、将来は看護師の仕事につきたいと考えるようになったそうです。

この日はご来賓として、JICE(ジャイス・(一般)財団法人日本国際協力センター)の理事長山野幸子様においでいただきました。JICEは開発途上国をはじめとして、日本と諸外国の国際交流に努めている外務省によって設立された団体です。また、佼成女子グローバルリーダー育成プログラムの研究協力団体でもあり、さらに山野理事長には本校SGH運営管理委員としてもご活躍が期待されています。
JICEの仕事で最も重要なのが、若い人たちの人材育成を、国際協力、国際交流の仕事としてサポートする環境づくり。
日本では今、グローバル教育が盛んに言われておりますが、「青少年に国際性を持たせること、自分の国だけの内向きな人間にしないということは、日本だけではなく、海外でも多くの国が意識していることで、特に発展の著しいアジアや中東の湾岸諸国といった国々では、海外に自国の青少年を派遣して、いろんな体験をさせ、世界的な課題を考えさせるということをしております」とのこと。
「佼成学園は英語教育でもトップ校で、国際性がずば抜け、豊かな学園であることを私も承知しております。いろいろな科目、得意分野で生徒さんたちの実力を発揮することができる学園だなと、そういう感じを強く持ちました」と言っていただきました。

庭野学園長は、物理学者の佐治晴夫、老子、そして老子の研究家の加島祥造の言葉を紹介しつつ、心について、生きているということについて、私たちが今ここにいる奇跡についてお話しいただきました。
また、灘校の伝説の教師と呼ばれた橋本武さんの言葉、「勉強は大学入試のためだけではありません。長い人生を生きていくための基礎力をつけるためにあるのです」を紹介して下さいました。

佼成アニバーサリーリクワイヤ最後に本日の祝典のために結成された合唱団佼成アニバーサリーリクワイヤによる合唱「ひとつ」。この合唱団は、佼成幼稚園年長組、OG有志、そして女子校合唱部によるもので、歌には人々の幸せや平和への願い、また佼成学園に学ぶ1人1人への大きなエールが込められています。大聖堂に響き渡る女性コーラスの中に混じって一生懸命大きな声で歌う幼稚園生たちの様子は、とてもほほえましく、会場がふんわりと暖かくなりました。

60年は、孔子でいえば、「耳順」(人の話を聞けばすぐにその是非が分かるようになった年齢)です。価値観が目まぐるしく交錯する現代において、あらゆる点において「一新」を図り、私学として正道を歩み続けたいと思います。

私立学校研究家の本間勇人先生(本間 勇人のプロフィール|トリニティ教育研究所)が取材して下さいました。「佼成学園 60周年 男女別学総合学園!」是非ご覧下さい。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)