ダリア全米オープンで日本人として初の決勝進出を果たした錦織圭選手。試合のライブ中継が放送された有料チャンネルの新規申し込み窓口がパンクしたという試合への注目もさることながら、ナチュラルに英語でインタビューに受け答えするシーンも印象的でした。
そして、NHKの朝の連続ドラマ「花子とアン」も、いよいよ戦後を迎え9月末で最終回を迎えました。

この連載は、当初から「女子校での女子教育」をテーマにドラマとリンクさせる試みをしてきました。今回は、全米オープンで大活躍だった錦織圭選手と重ね合わせてみたいと思います。
錦織選手はその後、マレーシア・オープンで優勝、今は日本にて楽天ジャパンオープン第2日目でベスト8に入っています。

錦織選手はその真摯な試合態度だけでなく、13歳で渡米してテニスの英才教育を受けたことや、対戦ごとのインタビューで臆することなく自然な英語で返答するシーンから、日本発のグローバルなヒーローの出現としての関心も高まっています。このようなヒーローが日本の教育で生み出せるようになることが、国策であるスーパーグローバルハイスクールやユニバーシティの目標ではないでしょうか。

テニスコート錦織選手のお父様は森林土木系の技術者で、お母様はピアノ教室の教師だそうです。お二人の趣味がテニスで、錦織選手のお姉さまもインハイ選手として活躍されたテニス一家です。ここまでなら他にも同様のご家庭があるように思われます。しかし、錦織選手の場合、お父様の信念が他のご家庭とは違っていたようです。
錦織家の「子供には好きなことをやらせる」という信念の下、錦織選手は幼少時に野球、水泳、サッカー、テニスなど何でも体験し、お母様からピアノのレッスンも受けていました。そして、錦織選手が特にテニスに興味を持つようになると、「子供が興味を持った時には徹底的にサポートする」方針で、お父様は毎週末を息子のために費やし、度重なる遠征にはマイカーで送迎して付き添ったそうです。さらにご夫婦で学習のサポートも行い、学校の授業に遅れをとらないよう配慮されたとのことです。
その後、息子の個性を伸ばすために、米国フロリダ州の名門テニススクール(体育専門の私立中高一貫校)である「IMGアカデミー(留学生用の語学学校も併設した教育機関)」に留学させることを決断。耐え切れずに途中で帰国する留学生もいたそうですが、錦織選手は異文化の中で英語とも悪戦苦闘しながら2年間のコースを終了後、そのまま継続することを選択したそうです。渡米3年後の16歳の時に、全仏オープンジュニアのダブルスで優勝したあたりから、今回の日本人初の快挙に繋がる階段を登りはじめました。
錦織選手のお父様は常々、「日本人テニスプレーヤーがあまりいい成績を残せないのは、海外に比べ、個の意識が弱いせいだ」と考えられ、また「何より、もういい大学、いい就職という時代じゃないでしょう。私たちの時代とは違い、これからは『人より秀でていることを、個性にして生きる世の中』だ」という認識をお持ちでした。
(※「 」内は「翔べ、錦織圭! ~両親が語ったエアK成長の奇跡」テニスマガジン編集部 編著 ベースボールマガジン社から引用させていただきました。)

以上の話は、「花子とアン」で行商を職業とし、世の中の行く先を見渡せた「おとう」が、4人の子供の中で一番本好きな花子を、田舎の甲府から給費生として東京の女学校へやらせる姿とリンクします。そして花子も幾多の試練を乗り越え、奮闘努力し、ついに英語は女学校で1番になるまでの実力をつけ、翻訳家となりました。素質とは持って生まれた、身体能力や知能だけではなく、本当に好きなものに情熱を傾けられる才能であるように思えます。そしてさらに必要なのは、それができる環境です。しかし子供だけでは環境を整えることはできませんので、そこは大人、特に親の手助けが必要なところと言えましょう。

早めにその才能の方向性を定めた錦織選手は、13歳でアメリカの名門テニススクールに入るという道を選択しました。子供の教育環境は、選んだ学校で決まるのです。教育環境といえば、佼成女子も胸を張って自慢することができます。英語に関しては「英検まつり」をはじめとした英語漬け環境で、毎年英検1級を生み出していますし、スポーツに関しては全国選抜、そしてインターハイで連覇を遂げたハンドボール部など、生徒が真に情熱を傾けられるものをとことんサポートしています。そして、そういった本校のスピリットこそが、生徒の素質を開花させていると自負しています。
今学期は中学、高校とも学校説明会が目白押しです。ぜひ親子で足を運ばれ、佼成女子スピリットを体感して下さい。

参考文献
「翔べ、錦織圭! ~両親が語ったエアK成長の奇跡」(テニスマガジン編集部 編著 ベースボールマガジン社)

⇒「花子とアン」で感じること シリーズ目次を見る

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)