ギルドホール外観皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第43回目の今回は、「ギルドホール」と題してお伝えします。

創立60周年の式典が催されました。
大勢のご来賓の皆様にもご臨席頂き、誠にありがたい思いでした。
終了後、式典の感想をメールで寄せて頂いたご来賓もいらっしゃいました。
そのひとつに、この様なお褒めメールがありました。

『女子校代表生徒の式典での誓いの言葉「人と人の交わりは合奏になり、そしてその心を通わせることでハーモニーになる」の一節に、女子校の教育全体の在り様が見え、とても感動致しました』と言うものでした。

この一節にある様に、佼成の「佼」は、「人が交わる」を意味し、その交わりから「学ぶ」のが佼成女子です。
このことを、さらに深く理解し、魅了付けてくれていることに、生徒と教師という世界を超え、人と人はどのように向き合えばよいのかを考えさせられるものでもありました。

この本校の「あり様」いわゆる「哲学」を建てられたのが創立者庭野日敬先生です。
創立者は、世界中至るところにマザー・テレサさんのような知人、友人を沢山お持ちになっていました。
また世界を股に掛け、平和活動に努めてこられました。
その功が認められ宗教家、思想家、運動家等に贈られるノーベル賞といわれる「テンプルトン賞」を受賞されています。
受賞後の講演は、英国、ロンドンの金融街、シティにある「ギルドホール」で行われています。
この9月末に「スーパーグローバルハイスクール」での交渉と調査で、ロンドン大学、コベントリー大学、バーミンガム大学に出張訪問致しました。
その英国の様子は次号で報告しますが、折角の機会を得ましたので創立者が受賞後講演された「ギルドホール」に立ち寄ってきました。

ギルドホール内観「ギルドホール」はガイドブックに、このように載せられています。
『1411年にギルド(中世の同業組合)統治の中心として建設された。中世の雰囲気そのままのグランドホールでは、今も市長の晩餐会や講演会、定例の市議会が開催されている。いわばシティの議事堂だ』と。
まさしく、ガイドブックで端的に言い表されているように、建物の外観も、内部も「重厚」という言葉がぴったりする様(さま)をしていました。
グランドホールは、講演会が予定されているのか、係りの人たちが、演台のある一段と高くなったステージ上で、椅子のセッティングをしながら何事か打ち合わせをしていました。
演台を前に立たせて頂きましたが、この場所で幾多の人々が多くを語り伝え、そのことで世界が動いてきたかを実感できるところでした。

ギルドホールも、本校も、同じように、ひとりの人間がその「場」に立ち、自らの生き様を問いかけてきた「場」であるのです。
若き青葉であっても、老いた枯葉であっても、その歩みの尊さに変わりはありません。
1ミリ、1ミリの歩み重ねが、歴史を飾っていきます。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)