帰国報告会12月13日(土)、本校講堂にて、ニュージーランド留学から無事に帰国を果たした特進留学コース(KGGS)10期生46名の帰国報告会が行われました。
当日は10期生の保護者の方々の他、来年の留学を控えた生徒及び保護者の方々、留学コースを希望する中学生、ご来賓、また本校受験予定者の方も来られ、10期生のプレゼンテーションを熱心に聞き入りました。

佼成女子の特進留学コース(KGGS)の10期生46名は、約1年間のニュージーランド留学を終え、12月7日に無事に全員で帰国を果たしました。10期生達は今回のプレゼンテーションのために帰国前から準備を進め、時差ボケもなんのそのでこの大舞台に挑みました。
この日配られたプログラムには、「彼女たちはできる限りの努力をした後、見事な進化を遂げた。英語力はもちろん、コミュニケーション能力、問題解決能力、困難に立ち向かう人間力などを身に付けた彼女たちの姿をぜひご覧いただきたい」(国際交流部長の宍戸)とのコメントが掲載されていました。10期生の留学成果を見ていただく絶好の機会が、この帰国報告会です。
本校がスーパーグローバルスクールに指定されたこともあり、この日は文部科学省から榎本課長にもご臨席いただきました。

山内校長は、10期生46名が留学に飛び立つときに紹介した、カーネギーメロン大学のランディ教授の講義の一説を改めて紹介しました。
「“夢を叶える道のりに、レンガの壁があるのは理由がある。私たちの行く手を阻むためにあるのではない。その向こうにある何かを、自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。”本校の10期生達は、レンガの壁の向こうにある何かをつかんで、この場に帰ってまいりました。その何かは、生徒たちにとって一生涯の宝物であり、自分自身の心を一生涯支えてくれるバネとなってくれる違いありません」
山内校長
10期生代表
10期生代表杉本円香さんからは、英語で、続いて日本語で、帰国の報告とお礼のスピーチがありました。
「私たちは1年前、11時間かけてニュージーランドに行き、そこでの人生をスタートさせました。留学前は、行きさえすればどうにかなるという思いがありました。しかし、ニュージーランドでの生活は、困難に出会ったりプレッシャーを感じたりで苦しい思いもしました。7月の合宿、先生や友達から励まされ、アドバイスをもらい、これが私のターニングポイントとなりました。私の留学はかけがえのない素晴らしいもので、どんなに良い人たちに会ったか、自分が何をしてどのように生きたか、そして留学ができたという幸福を、帰国の時間が近づくにつれて噛みしめている自分に気が付きました。留学の機会を与えて下さった家族と先生方への感謝の気持ちを、今日のディスカッションやプレゼンテーションの中で私たちが成長した姿をお見せすることで伝えたいと思います」
続いて、この帰国報告会で初めての試み、ニュージーランド出身であるサラ先生の司会で、5名がパネルディスカッションに挑みました。テーマは「The Harmony and Coexistence in Multi-ethnic Societies (多民族社会における調和と共存)」。多民族社会は、本校のSGHのテーマでもあります。原稿や事前の打ち合わせなく、考えたこと、感じたことがそのまま英語で出てくる様子に、会場でご覧いただいた方々には、英語が自分の言葉になっていることを実感していただけたかと思います。また、異文化や他民族に触れたことで、10期生達には客観的に物事を見る力も備わったように感じられるディスカッションでした。
パネルディスカッション
プレゼンテーション
そして、報告会のメインイベント、各校によるプレゼンテーションです。今回の10期生達は今までで最多の2クラス46名であるため、これまでの「ハミルトン地区」「タウランガ地区」「ネイピア地区」に、「ニュープリマス地区」も加わり、留学先の学校も22校となりました。滞在先は、ホストファミリーの家、または学校の寮です。
10期生たちは、現地校仲間2~3名で演台に立ち、スライドを駆使して英語でのプレゼンテーションを行いました。全員がまっすぐに観客の顔を見て、原稿に目をやることもなく、ときおりジョークも交えての堂々たるスピーチは、流ちょうな英語もさることながら、留学生活を乗り越えたことで度胸も付き、大きく成長したのだと実感させるものでした。
内容も、現地での生活の様子、学校の授業のこと、宗教やボランティアについて、現地の生徒や他の留学生との関わり方、現地の気候や歴史と、多岐にわたりました。
プレゼンテーション内容は以下の通りです。

  • About KGGS(留学コースについて)
    • A Year in the Life of a KGGS Students (KGGSの1年の流れ)
    • Home Stay(1)(2)(ホームステイについて(1)(2))
  • School Life (学校生活について)
    • The Contents of Classes at IHS (学校での授業内容について)
    • The Characteristics of Classes at NZ(学校での授業内容について)
    • Religious Education(1)(2)(現地校の宗教教育について(1)(2))
    • Life at Scotland Hostel (寮生活の1年の流れ)
    • Living in a hostel and Interacting with Local Students (寮生活と生徒の交流について)
    • Our Kiwi Friends (学校での現地の生徒との関わり)
    • Relating to International Students and Kiwis (他の留学生、生徒との関わり)
    • Volunteering (ボランティア活動について)
    • Outdoor Activities (課外活動について)
    • School Events and Clubs(学校行事・クラブ活動について)
  • Geography and History (地理・歴史)
    • The Climate and Special Feater of NZ (ニュージーランドの気候と特色)
    • The Geography and Culture of Hamilton (ハミルトン地区の地理と文化)
    • The Geography and Culture of New Plymouth(ニュープリマス地区の地理と文化)
    • The Geography and Culture of Turanga(タウランガ地区の地理と文化)
    • The Geography and Culture of Napier (ネイピア地区の地理と文化)
    • NZ as a Country of Immigrants (ニュージーランドの移民の歴史について)
    • How Maori and Pakeha have Interacted (マオリとパケハの交流の歴史)
      ※パケハとはマオリ人以外のニュージーランド人を指す言葉

最後にご挨拶いただいたのは、10期生保護者代表の笹川さん。関係者への感謝の言葉と共に、お子様の留学先での有言実行の真面目なな生活ぶり、そして素直に感謝の気持ちを表現してくれるようになったことを上げ、さらにご自身も「親は自分の子供の力を信じ、見守り、応援することしかできないのだと改めて思い、子離れの良い機会になった」とのお話をいただきました。
「留学中のメールや手紙には、最後に必ず感謝の言葉が書かれていました。私たちはその言葉で何度も泣かされてしまいました。きっと留学中の辛さがあったとき、まわりの方々の手助けが身に染みたからこそ感じた感謝の気持ちだったかもしれません。すべては自分次第なのだと気付き、実践し、充実した毎日を過ごしている様子を聞くたびに、本当に留学に出して良かったと思いました」
この言葉には、共感で目頭を押さえる保護者の方や10期生も少なくなかったようです。

10期生の保護者の方たちはお子さんたちの留学生活の充実ぶりを改めて感じ、来年1月に留学に出発する11期生たちには自分たちの留学のイメージをさらに膨らませる良い機会になったことでしょう。プログラムには、「留学からの帰国はゴールではない。これから先の長い人生で、留学で得たものをいかに活かしていくか。つまり、勝負はこれからです」と担任の浦田のコメントもありました。がんばった10期生達はしばし家庭で羽を休め、また次の目標に向かっていってもらいたいと思います。

海外帰国生教育研究家:鈴木裕之先生(当日の取材は吉川醇さん: 東京大学教育学部4年)が帰国報告会の模様を取材して下さいました。こちらもぜひ、ご一読下さい。
「21世紀教育を創る会」のHP「佼成学園女子 留学コース生が帰国報告」

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)