heart皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第58回目の今回は、「人生の処方箋」と題してお伝えします。

昨年の暮に高校時の同窓会名簿が届きました。創立125周年を記念して作成されたもので、結構な厚さとなっています。
私の在学中は男子校でしたが、すでに共学校としての歴史を刻み始めており、最後尾のページあたりからは、女子の名前が印刷されていました。
卒業同期の名簿を目で追いますと、そこからは懐かしい日々が思い出されたり、さらには現在の姿までもが、何年も会っていないにもかかわらず不思議なほど想像がつくのです。
名簿欄には、逝去、不明、外国籍、地元、地元外。そして職業欄には、元職、現職等々、年を重ねてきた者たちの姿が印刷物に表れていました。

同窓生は全国各地に居ますから、それぞれ代表的な都市には支部が設けられています。
東京にもあり、地方の学校特有の先輩、同輩、後輩との結びつきも、強く深いものがあります。それは、まったく見ず知らずの世界へ地方から出てきた者同士の不安感が、同郷、同窓の士を求め、その繋がりが長きに亘る結果なのだろうと思います。

ある時期、ある先輩に、これまで「人生の処方箋」になり得てきたものを紹介頂いたことがありました。
功成り名遂げた人で、いわゆる苦学力行の人でした。
薦められたのは、「坂村真民」の詩でした。
寝床に就く前に、詩集を開き、「ひとつの詩」を心に治めると、不思議なほど、その日の事柄が、たとえ荒くれた一日であったとしても治まるのです。
良い処方箋を頂いたものだと感心仕切りでした。
それから、何かあると手にするようになりました。

Crocus2016年が明け、三学期が始まりました。
始業式には何が良いかを考え、私の人生の処方箋「坂村真民」の詩を紹介しました。それも新たな一年の門出にふさわしいものをと考え、「念ずれば花ひらく」を朗読しました。

念ずれば花ひらく

念ずれば
花ひらく

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった

生徒たちの2016年は賑やかに沢山のことがあり、豊かに沢山の花がひらいていきます。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)