蓮華草皆さんこんにちは。校長の山内日出夫です。
毎月1回、校長としての私の感想や考えを「山内校長の【和顔愛語】(わげんあいご)」として、当ホームページで発信しています。学校のこと、生徒たちのこと、世の中のことなどを織り交ぜながら、皆さんと何かを共有できればと思います。どうかよろしくお願いします。
第61回目の今回は、「道」と題してお伝えします。

はじめに熊本地震被災者の皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

私の好きな詩人、坂村 真民の「わたしの道」と題した詩です。

わたしの道

さくらの花が満開でした

麦がもう穂を出していました

れんげが一ぱい咲いていました

タンポポがわたしを呼びとめてくれました 

こんな道がやっぱりわたしの道だったと

きのう街の雑踏に押されて歩いた体を

夕ぐれの光に染ませながら歩いてゆきました  

進級、進学を迎える人たちに、ふさわしいものがあると考え、2016年度入学式の際、新入生たちに朗読しながら紹介をしました。
読者の皆さまにも味わってもらいたい、この季節ならではの詩です。

田舎道私の印象は、郷里で通学の際使っていた「田んぼ」の中の「道」を思い出します。
毎日通い詰めた学校への「道」は、毎季節、彩り豊かな姿を魅せてくれていました。
しかし気分は、10代の若者にある特有のメランコリックなものでした。
思い悩み苦しい時、悲しい時、沈んだ時、様々の気持ちを抱えながら、「道」を歩いていました。
しかし、「何が」きっかけとなったか定かではありませんが、「道」が持つ「彩り豊かな姿」に気づくのです。
それは、今、思うと、きっと自分が歩く「本来の道」が、見えたからかも知れません。

都会で暮らす生徒たちの日々目にする「道」は、どのような「様」なのでしょう。
生徒たちにも、この詩が持つ深い意味を知り、日々の学校生活の中から自分自身で歩む道を「探し」、「求め」、「発見」して欲しいのです。
生徒たちが自ら発見し、自ら歩む道は、平坦ではありません。誰にもあるように、山あり、川あり、谷ありと起伏に富んだ「道」となるでしょう。
しかしそこには、可能性という世界が広がっているのです。

学校の新学期は、学校生活の一年の始まりとも言えます。
どの様な一年になるのか、楽しみな始まりの4月です。

(佼成学園女子中学高等学校校長 山内日出夫)