study昨年度、佼成女子は英検の「日本英語検定協会賞」「米国大使賞」をダブル受賞し、3月29日付の記事でその授賞式の様子をご報告させていただきました。今でこそ「英語の佼成」「グローバルの佼成」と言われる本校ですが、その土台は一昔以上前から全校で年2回コツコツと続けてきた「英検まつり」にあります。5月30日から英検まつり「初夏の陣」も始まりました。ここで、本校の今年で14年目を迎える英検まつりについて、改めて振り返ってみます。

3月に日本英語検定協会よりいただきました2つの賞のうち、「日本英語検定協会賞」は、先進的な取り組みをし、日本の英語教育の向上に多大な貢献をした団体に贈られるもので、高校では全国から3校が選ばれました。この賞は、間接的に本校の「英検まつり」と「特進留学コース」を評価していただいたものと思っています。

中学ではネイティブ教師による音楽、美術、体育、情報のイマージョン教育など、いち早く生徒の英語力強化に乗り出していた佼成女子でしたが、中高全校をあげて本格的に英検受験に取り組みはじめたのは平成15(2003)年度のことで、「英検まつり」も同年にスタートしました。KGGSゼロ期生もニュージーランド留学を果たし、佼成女子にとって平成15年度は特別な年となったのです。

ちなみにこのゼロ期生とは、本校に留学コースができる前年に、希望により留学した12名のことです。留学から帰ってきたゼロ期生たちは、英語力だけでなく人間的にもたくましく成長しており、留学による1年間の不在をものともせず大学受験でも驚異的な粘りや集中力を見せ、早稲田やMARCHクラス大学に合格するなど、すばらしい成果を見せてくれました。

その翌年から「ニュージーランド・特進留学コース」が本格的にスタート。現在は12期生がニュージーランドに留学中、次の13期生が今年の12月出発を目指して準備を進めているところです。今でこそ留学コースのある私学は増えていますが、本校の留学コースにはこうした歴史と経験の積み重ねがあることはお伝えしておきたく存じます。

現在、本校の英検まつりは、年に3回ある英検の試験のうち1回目と2回目の試験直前の2週間に行われています。英検まつり期間中は、全校生徒が毎朝、英単熟語をクラス対抗で競い合って覚え、また放課後には「級別スポット講座」も実施されるなど、この時期の佼成女子は英検一色となります。

英検まつりが始まった当初は、生徒たちと教員の英検に対する意識に差があり、英検まつりが浸透するまで教員もかなり苦心をしました。しかし、スタートしてから最初の3年間で2級合格者が7名から翌年は16名、翌々年は41名と急増し、生徒たちにも次第に英検まつりに対する信頼と、ここをがんばれば合格できるという自信が生まれてきました。語学の勉強で最もたいへんな単語の暗記を、ゲーム感覚で楽しくみんなでやれるという効果は大きなものでした。現在では、“英語の佼成”に入学したという生徒たちの意識、そして社会の英語力に対するニーズや保護者の方々の期待もあり、生徒たちの英語力及び英検取得意欲はかなり高まっていると言えます。

佼成女子に入学したら、英検を受けるのは当たり前。そんな空気がすっかり浸透したのは、準2級以上合格者の割合が全体の5割に近くなり、英検1級合格者が1年で3名出た平成23年度のことでした。以来、準2級以上の生徒はコンスタントに5割を超え、また早めに準2級を取得することで、在学中に上位級を取得する余裕ができるという良い循環が生まれています。また、1級合格者がコンスタントに生まれたことで、生徒たちも、先輩たちのやり方を踏襲すれば私達にも上位級が取れるはず、取れるだけの環境が佼成女子にあると信じて勉強しています。

英検2級以上の年度別取得数

現在、佼成女子の中学の目標は、卒業時に準2級を取ることです。中学卒業レベルは3級ですから、ハードルの高い目標であることには違いないのですが、昨年の平成27年度を見れば中3は準2級53%と、半分以上が目標を達成しています。高校は、留学コースに関しては留学から帰国したら最低でも2級を目標としています。現在、留学コースでは1年から3年までの全員が準2級以上を取得しており、ボリュームゾーンは2級、1級取得者も全学年で2名出ています。

また、1つの科目が得意になって自信がつくと、他の科目も伸びるという学習の転移(transfer of learning)効果も生まれており、「英検まつりに全校生徒が取り組む。全教員が担当教科を問わず取り組む。これが想像を超えた結果を生むのでしょう。また、ひとつの取り組みが別の取り組みと相互に作用してさらなる結果を生む。これが本校独自のKosei Methodだと思います」と、SGH推進事務局長の宍戸教頭は解説します。

今年度も、英検まつりがスタートしました。英語やアクティブラーニングの学びを通して、課題解決能力の養成が求められる現在、本校14年目の英検まつりの歩みは、さらに深化していきます。  

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)