Clipboard01佼成女子は今年、中国宋慶齢基金会が主催する「国際青少年交流サマーキャンプ」に参加しました。

20を超える国・地域から約300名の学生が中国に集まり、8日間にわたって様々な体験をしました。本記事はその旅行記です。

◆7月24日 いざ北京へ
羽田を出た全日空機は正午過ぎに北京国際空港に無事着陸。入国審査等を通過して到着ロビーへ出ると、看板を掲げた若い男性が呼びかけてくれました。今回の旅を通じて、最もお世話になった高橋豪さんです。早稲田大学法学部3年生の高橋さんは、昨夏より北京大学に留学しており、今回このサマーキャンプのボランティアとして私たちを支えてくれることになりました。ボランティアの皆さんは、主催者と参加者の仲立ちとなって行程を円滑に進めるだけでなく、様々なイベントの盛り上げ役になるなど、キャンプの成功のために毎日奮闘していました。参加生徒にとっては、まさしく国際協力を体現している先輩と言えるでしょう。こうした優秀な若者に出会えることはこのキャンプの最大の価値の一つです。

Clipboard02ロビーには一足早く到着していたICU高校の生徒たちの姿もありました。先日の合同練習以来の再会です。オーストラリアからの学生たちとも合流し、専用バスで会場となるホテルに向かいました。途中、北京郊外の開発が進んだ光景を見たり、垂れ下がった電線の下をバスがくぐったり、早くも旅気分を味わううちにホテルへ到着しました。
二人一組で部屋にチェックインして夕食をとった後は自由時間です。生徒たちは一部屋に集まり、パフォーマンスの練習に励みました。いつになく蒸し暑い北京。夜からは強い雨が降り出しました。明日以降の天気を心配しながら、みな眠りにつきました。

◆7月25日 最初が肝心
Clipboard03私たちが泊まったホテルは、フランスのメゾン=ラファイエット城を模した大型リゾート施設で、広大な敷地の中にいくつもの建物やゴルフ場が併設されています。宿泊棟を出て、お城のような建物群へ向かいます。
この日はそこでIce-Breaking活動をしました。予め配布されたブレスレットの色別グループに分かれ、リーダーの指示にしたがってレクリエーションをします。英語で自己紹介したり、輪になって様々に腕を組んだり、ハンカチ落としなどのゲームをしたり、まさしく固い氷が解けるように皆が少しずつ打ち解けながら、遊びに興じました。

Clipboard04その後は中国文化体験の時間です。餃子や飴細工を作ったり、伝統的な書画を描いたり、小さな民芸品を製作したり、伝統楽器を演奏したり、多種多様な体験をしました。このような体験型プログラムは、英語が苦手な生徒にとっても、ボディランゲージを駆使して他国の学生と一緒に楽しむ良い機会となります。ここで恥ずかしがることなく積極的に交流することが、この先一週間の充実度を高めるうえで非常に大切です。

夜は野外ステージでの仮面舞踏会です。派手な照明と爆音の中、怪しげな仮面をつけて皆で踊り続けます。会期中に誕生日を迎える生徒へのサプライズ演出もありました。各国の学生が混じり合って、楽しそうに踊っていました。

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◆7月26日 構え!
Clipboard07この日もIce-Breakingをした後、大きな横断幕に色ペンで自由に書き込むScroll-Paintingをやりました。美術部の子たちは日本アニメの代表的なキャラクターを描いていました。まるで通天閣のようなスカイツリーを描いている生徒もいました。

午後は、屋外のテントで各団体が自国文化を紹介する展示会が開かれました。日本ブースでは、日本のお菓子や小物を並べて漫画やファッション雑誌を置いたところ、すぐに人だかりができました。やはりアニメに興味を持つ外国人が多く、生徒たちおすすめの漫画『東京喰種』を欲しがる子がたくさんいました。
夜は野外での食事の後、今回のキャンプ前半の山場であるオープニングセレモニーです。各国がステージでパフォーマンスを披露します。この日のために、私たちはICU高校の皆さんとソーラン節を練習してきました。いよいよ出番です。

Clipboard08暗転したステージに17名の影。「構え!」の掛け声で腰をかがめ、右手をまっすぐ前に差し出します。照明がつき、巨大なスピーカーから三味線が鳴り出します。ソーラン節の始まりです。翼を広げた白サギの群れが水上を飛ぶ映像を背景に、赤のハッピを着たICU生と、青のハッピを着た佼成生が、真剣な眼差しで息を合わせて踊る姿は壮観です。最後は2基のタワーを作り、拳を突き上げ「ヤーッ!」と叫びました。観客からは大きな拍手。無事にパフォーマンスを終えることができて、本当に良かったです。

◆7月27日 さらに北へ
早朝ホテルを出発し、バスで北へ向かいます。約1時間で万里の長城に到着です。強い日差しが照りつけるなか、長城の石段を一歩ずつ登ります。これはしんどい。汗が止まりません。息もたえだえ登る途中に、スタッフが設置した特製の郵便ポストがありました。ここに、日本の家族へ宛てた絵葉書を投函します。描かれているのは、1915年に孫文と宋慶齢が日本で結婚式を挙げたときの写真です。中国で国父国母として敬まわれている2人が、約100年前の日本で結ばれた。このことを知っている人が日中両国でどれほどいるでしょう。

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午後は北京中心部の劇場に移動し、中国雑技を見ました。次から次へと展開される人間業とは思えない曲芸に、ヒヤヒヤされっぱなしです。それから夕食をとり、駅へ向かいます。いよいよ夜行列車の旅です。上段・中段・下段の三段に分かれたベッドに体を潜り込ませます。狭い! けれども、この狭さが寝台列車の醍醐味です。生徒たちは寝台から首を出して、おしゃべりしたりお菓子を食べたりトランプで遊んだりして、消灯の時間まで無邪気にはしゃいでいました。

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(文責:国際部 秋田)