ボランティアトビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム「高校生コース」の第2期派遣留学生として、本校の高2生、佐藤さんと和田さんの2名が選ばれたのは既報の通りです。夏休みの間、フィリピンセブ島で約3週間の国際ボランティア経験をして帰ってきた2人に、経験談を語ってもらいました。

●「トビタテ!留学JAPAN」とは

「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」(http://www.tobitate.mext.go.jp/)は、東京オリンピックが開催される2020年までに海外留学者を倍増させようという目的で創設された、官民協働海外留学支援制度です。「行き先自由! 目的自由!」というキャッチフレーズの通り、留学内容や渡航先、期間を自由に設計でき、さらに返済不要な奨学金が給付されることもあって、人気を集めています。
高校生コースができて2年目の今年も、応募総数2,058名中、選ばれたのは511名という狭き門でしたが、今年は初めて佼成女子から高2、スーパーグローバルクラス1期生の佐藤さんと和田さんが選ばれました。
留学のプログラムは、アカデミック(海外の学校に通学)、プロフェッショナル(職業系のカレッジでの学修や実地研修、インターンシップなど)、スポーツ・芸術(トレーニングセンターや学校で技術の向上を目指す)、国際ボランティアの4種。本校の2名が参加したのは国際ボランティアで、これは「NGO等が主催する支援活動に参加するほか、国際協力について関係機関で学び、理解を深めるもの」とされています。
7月28日~8月17日までの約3週間、フィリピンのセブ島で国際ボランティアを体験してきた2人にお話を伺いました。

●トビタテは自分で活動内容が決められるのがいいところ!

― お2人は、トビタテでどんなことをしようと思って応募したのですか。

和田 私は日本以外の子供たちの教育の現状を知りたい、海外で日本の良い面悪い面を客観的に見てみたい、英語を使って生活してみたいという3つの目的で応募しました。特に貧困地区での教育については、子供たちや先生に実体験を聞きたいし、今できる手伝いをしたいと思いました。

佐藤 私も子供が大好きなので、貧困地区の子供たちの現状を知りたいし、またセブ島の同年代の人たちと直接話をして、多くのことを彼らから学びたいと思いました。トビタテは、自分でスケジュールを立てて、活動内容も決められるのがいいなと思いました。

― 今回、フィリピンのセブ島で一緒に活動されたんですね。セブ島を選んだ理由は?

佐藤 小学生の時に、テレビでセブ島のごみ山の映像を見て、ずっとそれが頭に残っていて、いつかセブ島に行きたいと思っていました。それで今回の応募にあたって、セブ島を拠点にしているSLPC(http://go-cebu.com/index.html)というNGOを選びました。トビタテでは、事前にNGOのリストをもらえるので、その中で活動内容を検討して選ぶことができるんです。

和田 実は、私も同じくSLPCを選んでいたので、一緒だと知ったときはびっくりしました(笑)。私の場合、セブ島には他にもNGOがありましたが、SLPCを選んだのは、貧困層の子供たちにフィーディング(食事配給)活動をしていたからです。

佐藤 私も、もう一か所のセブ島のNGOとどちらにするか迷ったのですが、SLPCは子供たちとの交流が多かった。結果的に子供たちと近くて、良かったなあと思っています。

フィーディング
子供たちに給仕

●ボランティア仲間とセブ島で共同生活

―― セブ島ではどんなふうに生活をして、どんな活動をしたんですか?

佐藤 SLPCがボランティアの人の宿泊用にしている一軒家で、ボランティア仲間たちと共同生活でした。1階がリビング、2階がベッドルームで、1部屋4人くらいで使いました。買い物はみんなで近くのショッピングモールに行きましたね。トビタテの留学の人が多くて13人いたのですが、他にもボランティアの人や、中にはトビタテを落ちて自費で来たという人も5人くらいいて。

和田 今回はボランティアが多くて、その家だけでは足りなくて、近くのホテルに泊まっていた人もいましたね。

佐藤 ボランティア活動の方は、主に貧困地区に行って、その子供たちにご飯を作って配ったり、交流したりしました。何日にはどこに行くという行き先はNPOがプランを立てましたが、そこに行って何をするかは自分で決められました。

和田 今日は子供たちとこういう遊びをするから、こういう準備をしていこうとか、リビングで仲間と相談したりしました。

ボランティア
フィーディングの前に歌とダンスを披露

―― 先ほどお話に出てきた、セブ島のゴミ山にも行ったんですか?

佐藤 行きました。車を降りた瞬間に生ごみの臭いがすごくて、でもその周りに普通に人が住んでいるんです。ごみが地面で、ごみの上を歩いている感じ。

和田 家もブルーシートで隠した程度で、虫がすごかったです。そこでもパンを配りました。

佐藤 今回はスラム街での活動がメインでゴミ山は1回だけだったのですが、最も衝撃的な体験となりました。

セブ島のゴミ山
セブ島のゴミ山

佐藤さんの3週間のスケジュール

AM PM
7/28 セブに入国
29 フィーディングセンターで昼食提供 スラム街で夕食提供
30 火事で辺り一面焼けてしまったスラム街への慰問 山村の貧困地区に住んでいる子どもたちへの夕食提供
31 OFF
8/1 体調不良
2 墓地スラムに暮らす子どもたちへの昼食提供 日本語学校(UNOTH)での日本文化紹介
3 山村地区にある幼稚園でデイケア チャペル活動
4 墓地スラムに暮らす子どもたちへの昼食提供 メアリーグレースの子どもたちに日本語や日本文化紹介
5 マンゴー工場見学、現地校で日本語レクチャー QQENGLISH訪問
6 フィーディング用のご飯作り マボロドスでそれを実際に提供
7 OFF
8 山村の貧困地区に暮らす子どもたちへの夕食提供
9 TSUNEISHI造船さんへの訪問
10 マザーテレサの孤児院で洗濯や子どもたちとの交流 日本語学校(UNOTH)で日本文化紹介
11 TAMIYAとRICOHへの企業訪問
12 墓地スラムに暮らす子どもたちへの昼食提供 ゴミ山への訪問
13 メアリーグレースの子どもたちに日本語レクチャーや日本文化紹介 マボロドスで夕食提供
14 OFF
15 セブ観音戦没者慰霊祭に参列
16 ボランティアで携わった場所に挨拶回り テヘロ小学校で日本文化紹介
17 帰国

(後半に続きます)

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)