7月4日(月)~20日(水)、スーパーグローバルクラス(SGC)1期生が、第1回タイ・フィールドワークに参加しました。
スーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された際に立ち上げたこのクラスの14名の生徒も高校2年生となり、タイのチェンマイ、チェンライ、バンコクを訪れ、全行程17日間の研修を行いました。
訪問場所、生徒たちの様子を2回に分けて報告いたします。

【チェンマイ】
(1) タイトライバルクラフト(NGO)
フェアトレードを行っている団体です。1階部分は山地民(山岳民族)の工芸品を扱っているショップで、特に品質の良いものが販売されています。
生徒たちからは、商品売り上げの何%が生産者の手に渡るのか、どういった経路で仕入れと販売がされているのか等、様々な質問が出ました。

タイトライバルクラフトタイトライバルクラフト



(2)アーサーパタナデック財団(NGO)
ストリートチルドレンの支援を行っている団体です。
説明してくださったスタッフの方も元ストリートチルドレンで、だからこそ子どもたち気持ちも理解できるという話が印象的でした。また、ストリートチルドレンが他人に対する信頼感を持てるようにするためのアクティビティを、実際に生徒たちを対象に行ってくださいました。

アーサーパタナデック財団アーサーパタナデック財団



(3)レジナカレッジ
チェンマイ市内にある、幼稚園から高校までのミッション系女子校を訪問しました。
全校朝礼(生徒数約2000人だそうです)で紹介を受け、記念品をいただきました(学内にて展示する予定です)。生徒たちもひとりひとり花のつぼみで作られた首飾りをかけて、歓迎していただきました。
授業内での交流では、タイの生徒たちがタイダンス、応援歌、日本の歌手の歌を日本語で披露してくれるなどしてくれ、本校の生徒たちはソーラン節を披露し、みんなで一緒に盆踊りを踊りました。
日本のお好み焼きを作ったり、午後にはタイ料理のソムタムを作ったりと、全て本校の生徒たち用に授業を組み換えでくださり、様々な学年の生徒たちと交流ができました。
調理の時には、「キャベツどう切るんだっけ?」「この水使って大丈夫な水?」「豚肉って先に焼くの?」など、とにかく疑問ばかりで(本来はこちらが日本の料理を教えるはずだったのですが……)、できあがったと思ったら中が生で焼き直すなど、大騒ぎでした。
こちらの学校ではホームステイも引き受けてくださり、2人1組での滞在でした。翌朝どんな家だったかを聞くと、とにかく豪邸ぞろいで、驚いていました。

レジナカレッジレジナカレッジ

レジナカレッジレジナカレッジ

レジナカレッジレジナカレッジ



(4)ニューライフセンター(NGO)
人身売買の被害にあった人を保護し、また、被害を受ける可能性のある人に予防を促す団体です。20名ほどの人たちが共同生活をおくっており、この施設から学校に通っているようです。現在でも特に学習の機会を得られない人たちが被害に遭うことが多いので、奨学金の支援も行い、教育の機会提供にも尽力しているとのことでした。

ニューライフセンターニューライフセンター



(5)FEDRA(NGO)
公立学校にも金銭的に通えない子どもたちを受け入れるノンフォーマル教育を行う学校。山地民の生徒も多いようです。
ある生徒は、「レジナカレッジの生徒たちと対照的だ」とつぶやいていましたが、交流が始まってみると同年代ということもあり、すぐに仲良くなりました。この日はたまたま七夕の日という事もあり、生徒が七夕について説明し、一緒に短冊に願い事を書きました。日本の生徒たちが自分の願い事を書いていたのに対し、タイの生徒たちはほとんどが家族のことを書いていたのが印象的でした。

FEDRAFEDRA

FEDRAFEDRA



(6)カレン族の村(ヒンラートナイ村)
チェンマイ県からチェンライ県に入り、かなり奥深い山の中にある村です。毎年恵泉女学園大学の生徒たちを受け入れていることもあり、村人の何人かは少しの日本語ができます。
村に入ってすぐの時は、生徒たちの表情は一様に硬く、どうなることやらと心配していましたが、2日目ともなるとかなりリラックスした表情となり、村の生活にもどんどん馴染んでいったようです。
時計の無い家も多く、時間に縛られない生活をしているものの、なぜかほぼ毎日同じ時間に起き、同じ時間に食事をしている生活は、本当に自然と調和したもののようです。
焼畑農業についても、新しい知識が得られたようです。一般に、焼畑農業というと自然破壊的な農法だと言われることが多いですが、この村では7年サイクルで使用する畑を循環させており、今年使った畑を次に使うのは7年後なので、その間に自然が復活するようなシステムになっているようです。村人たちは、焼畑=自然破壊とされてしまうことが誤解によるものだとして、積極的に村の外からの人を受け入れ、いかに自然と共生しているかを知ってほしいと話していました。
どの生徒も村の暮らしに慣れ、「ぜんぜん問題なく住める」と言った生徒も何人もいました。食事もおいしく(期待していた?虫は出なかったそうです)、ここまでに食べたタイ料理よりもずいぶん食が進んだようです。

カレン族の村カレン族の村

カレン族の村カレン族の村

カレン族の村カレン族の村


タイ・フィールドワーク前半の報告は以上です。
後日、後半の報告もさせていただきますので、ご期待ください。

(文責:担任 崎山)