bunting皆さんこんにちは。校長の宍戸崇哲(ししどたかのり)です。
毎月1回、校長としての私の感じたことや考えを「宍戸校長の【Back to Basics】」と題して、本校HPで発信していきます。学校や生徒のことを中心に社会の出来事なども交えて、皆さんと何かを共有できればと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

第1回目の今回は、「Back to Basics」と題してお伝えします。

今年で12回目を迎えたSF(スポーツフェスタ)が5月15日(月)に盛大に行われました。当日は、小雨が降る中の開会式となり、全ての競技ができるか、参加者皆が心配しておりました。そんな中、
「私には力がありませんが、みんなの力を合わせて晴れにしていきましょう」。
と、本校生徒会長が力強く生徒達に呼びかけました。その言葉が現実となり、次第に天候は持ち直して、午後には青空の下、無事全競技を終了することができました。「一人の力は小さいけれど、みんなの力を合わせれば、多くの困難を乗り越えられる」。このような本校の考え方が生徒達に根付いているのだと思い、とても嬉しく思いました。

本校のSFは生徒会、実行委員が、長期間にわたり会議や合宿を行い、その競技内容や運営方法を丁寧に作り上げていきます。競技もほとんどが団体競技であります。クラス、学年が勝利という共通目標に向けて、一丸となって練習を重ねます。また、紅白応援合戦も生徒による面白い工夫が施され、中学1年生から高校3年生までの代表生徒が協力して、ダンスや歌はもちろん衣装や道具なども手作りして盛大に行います。女子校の枠を超えた迫力のあるものばかりです。

handsしかし、すべてがそう簡単に、順調に進んでいくわけではありません。集団で協力しあい、大目標を達成することは容易なことではありません。互いの気持ちや立場が理解できず、対立や諍いが起きることもあり、思うように練習が進まなかったり、これでは目標が達成できないと不安で一杯になることもあります。こんな時、リーダーを中心に、どうやって課題と向き合い、解決すべくクラスをまとめていくのか。こうしたことを考え、苦労を重ねていくことがとても大事なことだと思います。そして、心を込めた真摯な取り組みが繰り返し行われることで、お互いが成長し、深い学びにつながるのだと思います。こういった一連の過程が「行事が人をつくる」という本校の考え方の根本だと考えます。

佼成女子には、行事に限らず、各コースの取り組み、授業や講習、合宿、部活動等、生徒による活動すべてに「人と人とが交わることで得られる成果」があり、そこから得られる学びをとても大切に考えています。こうした日々の小さな努力と学びの積み重ねが、やがて大きな成果へとつながるのでしょう。

現在、日本の教育内容、学校の果たす役割が、以前と比べて大きく変化しつつあります。先進的な教育方法をしっかりと進めていくことは当然のことですが、同時に学校として、地に足のついた、教育理念に基づいた教育施策がなくてはならないと考えます。先端教育と63年前に創立者が唱えた建学の精神との融合が今こそ大切だと感じています。

私はこの4月より校長職を務めることとなりました。私もSF開会式での生徒会長とまさに同じ思いであります。教職員や保護者の皆さんのお力添えをいただきながら、生徒たちの成長をできる限り支えていきたいと思います。

(佼成学園女子中学高等学校 校長 宍戸 崇哲)