lighting皆さん、こんにちは。校長の宍戸崇哲(ししどたかのり)です。毎月1回、校長としての私の感じたことや考えを「宍戸校長の【Back to Basics】」と題して、本校HPで発信していきます。学校や生徒のことを中心に社会の出来事なども交えて、皆さんと何かを共有できればと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

第8回は、「自らは努力を惜しまず、喜びは皆で分かち合う」と題してお届けいたします。

本校には、その教育活動で、社会的に高く評価されるものが数多くあります。今年も生徒たちの才能が花開きました。

高3の生徒が、国連協会主催「国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール」で3年連続入賞。高2の生徒が「障害者から幸せの力をもらえる」と題した文章が朝日新聞に掲載される。各部活動がスポーツ、文化両面で全国レベルの活躍をするなど嬉しい報告がありました。

その中でも特に11月25日に横浜で開催されたSuper Global High school 全国高校生フォーラムで、全国SGH、アソシエイト校133校参加の中、本校高1、高2のペアが最優秀文部科学大臣賞を受賞したことは本校にとって最も大きなものでした。文字通り日本一の快挙と言えるものでした。私は、全校生徒が受賞した生徒のプレゼンテーション内容を知ってほしい、学校を代表して受賞した生徒たちの喜びを分かち合ってほしいと思い、すぐに全校集会を開きました。
 
現在、日本の報道を見ていますと、残念ながら他人の苦しみやトラブルを取り上げることは多いが、喜びを共有することは少ないように思えます。また、当事者に対して配慮を欠く言葉がネット上に散乱して、人を傷つけることが多いとも聞きます。前回のブログでも書きましたが、本校生徒は独特のマインドを持ち、困難の中にいる人を励ましたりする雰囲気(校風)があります。今度は受賞した生徒の喜びを自分のこととして受けとめられる人間性を育みたいと思いました。
子どもたちからすれば、大人の私たちができないのに何を言っているのだと言われるかもしれません。しかし、理解できる人たちが実行することで、少しずつ拡大し、大勢を変えていけるはずです。
他人の立場に共感することは、自分が何か当事者になったときに他から共感されることにつながると思います。これが地球で異文化の人々と生きる、グローバル市民としての重要な資質だと考えます。

また、今回の全校集会でもうひとつのメッセージとして、子どもたちに伝えたかったのは、受賞した生徒たちが特別な存在でなく、血の滲むような努力の上にその輝かしい成果がある。どの生徒もそれぞれの分野で無限の可能性があり、高い成果を挙げるポテンシャルを持っているということです。
まずは高い目標を掲げ、その道のりがどんなに険しくとも努力を続けると、少しづつ様子が変わり、自分の想像を超えた景色が目に入るようになります。誰もが夢を叶えることができるのです。

私がこの学校に異動してきたのは、2007年のことでした。当時、英検まつりを始めて数年が経っていましたが、1級や準1級を出すことは夢のような話でした。しかし、2009年にKGGS留学コースの2人が英検1級に合格したのを皮切りに、毎年複数名が1級合格するようになり、今年3月には全校で1級4名、準1級40名、2級136名という首都圏の学校でトップの合格者数となったのです。英検の合格者数に比例して、国公立大学、難関私大合格率も軒並みアップしてきたのです。
このことは、生徒たちの努力とポテンシャルの高さにほかなりません。学業のみならず、文化芸術、スポーツの面でも同様のことが言えます。各生徒が自分の得意分野でその能力を最大限に活かし、日々の努力をすれば、その道を究める生徒がさらに増えていくことでしょう。

2017年もあと数日で終わろうとしています。今年の成果がさらに飛躍、発展できるよう、来年も変わらず生徒たちを支えていきたいと思います。

皆様、よいお年をお迎えください。 

(佼成学園女子中学高等学校 校長 宍戸 崇哲)