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2018年度SGH全国高校生フォーラムのご報告

12月15日(土)、有楽町の東京国際フォーラムにて、第2回目となる2018年度SGH全国高校生フォーラムが開催されました。SGH指定校123校をはじめとする全国146校の代表生徒が一堂に会し、英語でのポスターセッションやグループディスカッションを通じて、日々取り組んでいるグローバルな社会課題の研究成果を発信しました。

佼成女子からは高2留学クラスの大前さんと高2SGクラスの平田さんが学校代表として出場しました。大前さんの研究テーマは「How can we reduce the use of plastics in everyday life? -A Case Study of New Zealand-(どのように日々の生活の中でプラスチックの使用量を減らせるか ~ニュージーランドの事例研究~)」です。

 

ニュージーランド政府は今年8月、プラスチック製の使い捨てレジ袋を来年7月までに全面廃止する方針を発表しました。右のグラフは、大前さんがニュージーランドと日本の両国の高校生を対象に調査したアンケート結果です。両国の若者の環境意識には歴然とした差がありますね。大前さんはこうした意識の差がなぜ生まれるのかという問題意識のもと、どうすればプラスチックの使用量を減らせるか、環境NGOへのインタビューや1年間滞在したホスト宅での参与観察などの手法を用いて調査しました。その結果、市民やNGOの日常的な活動が世論を喚起して政府を動かし、先進的な環境政策を実現しているという構図を見出しました。私たち一人一人の日々の活動が社会を動かすことを実証した好例といえます。大前さんは研究から導かれた結論をもとに、7日間、Plastic-Free Life(プラスチックを使わない生活)を実践しました。研究成果を実生活に結びつけて探究を続けようとする姿勢は大変立派です。

 

ポスターセッションにあたっては、SGクラスで課題研究を本格的に学んでいる平田さんがサポートしながら入念に準備して臨みました。二人は、内容・構成・表現すべてにおいて最高のポスターを提示しようと、数え切れないくらい手直しをしました。発表にあたっては、ネイティブの先生に何度も見ていただきました。自己満足の発表ではなく、聴衆の心に届く発表にするため、妥協なく練習を重ねました。本番では、ポスターを取り囲んだ全国の高校生や審査員の前で、前年度優勝校の名に恥じぬ立派な発表を行い、英語での質疑応答も全て臨機応変かつ誠実に答えていました。当日使用したポスターはこちらです。

 

また、佼成女子は前年度優勝校として、今年度の総合司会の大役を任されました。総合司会は高1SGクラスの徳久さんと前田さんが務め、明るさと落ちつきを保ちながら堂々と英語で司会をしました。グループディスカッションを行う分科会でも、高1SGクラスの佐伯さんと山根さんが司会を務めました。忙しい1日となりましたが、生徒主体のSGH全国高校生フォーラムの運営に大いに貢献することができました。