皆さん、こんにちは。校長の宍戸崇哲(ししどたかのり)です。毎月1回、校長としての私の感じたことや考えを「宍戸校長の【Back to Basics】」と題して、本校HPで発信していきます。学校や生徒のことを中心に社会の出来事なども交えて、皆さんと何かを共有できればと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

第14回は、「子供たちのために」と題してお届けいたします。

本校では6月から塾対象説明会を皮切りに次年度募集の中学・高校学校説明会が始まります。学校の教育内容や入試選抜方法などを多くの方々に知ってもらうことが主旨です。

6月5日の塾対象説明会では上智大学副学長藤村先生に「21世紀型教育と高大連携」というテーマで基調講演をしていただきました。説明会に先立ち講演会を実施したのは初めてのことです。現在の日本の教育を大きな視野で捉え、本校の教育内容とリンクさせていく意図がありました。参加された塾の先生方は大学側から見た高大連携や入試制度に関する説明に熱心に耳を傾けられていました。
今回のような上智大学とのコラボレーションは、宗教や各校の理念を越えて互いの共通点を見出しながら大きな課題に向かう、新しい時代の教育スキームであると言えます。まさに21世紀型教育の中の理想的な高大連携の姿であろうと思います。

6月9日には第1回中学説明会を実施しました。こちらも基調講演を新たに設けました。森上教育研究所代表 森上先生に「入試で学力をつける」と題してお話いただきました。また、入試対策勉強会と適性検査型入試(PISA)勉強会を同時開催して、その後本校の説明会を行う形式でした。こちらも大学入試改革の動向を踏まえ、将来の中学・高校入試のあり方をお話いただき、本校の教育をご紹介するという流れです。

ILO正面入り口従来は学校のみで行っていたことを世界や日本の第一線で活躍する方々が互いに協働して、子供たちの学びを支える時代になってきたと実感しております。そこには小さな利害でなく子供たちのためにという大きな心が働いています。
国際理解教育を先進的に行う本校には、国内外を問わず、数多くの大学の先生方、国連関係者、宗教関係者、NPO・NGO団体の方々などが来校され、講演はもちろん、ワークショップ、セミナーなど、生徒たちと近い距離感で授業を行っていただいております。著名な方ほど「生徒達の将来の糧となるなら」という気持ちでご協力をいただいております。
思い起こしてみると2010年にNZのジョン・キー首相がご来校になったことも当時の子供たちには大きな影響がありました。2017年にはノーベル平和賞を受賞された団体ICANの日本代表川崎先生のお話もお伺いすることができました。本校と業務提携しているロンドン大学アジア・アフリカ研究学部の担当教授も毎年2回本校の留学・SGクラスの生徒たちと授業を行っています。

私たちの世代が子供のころにはあり得ない環境がここにあります。輝く大人たちが子供たちの感性をインスパイアするのです。グローバル化が進んだことの優れた点だと思います。これからもこのような取り組みを積極的に進め、正解のない問いに向かう子供たちの思考力、創造力を育てていきたいと思います。 

(佼成学園女子中学高等学校 校長 宍戸 崇哲)