1学期終業式■校長訓話
終業式にあたり、まずは皆さんに坂村真民さんの「手が欲しい」という詩をご紹介したいと思います。

「目の見えない子が描いた お母さんという絵には いくつもの手がかいてあった
それを見たときわたしは 千手観音さまの実在をはっきりと知った
それ以来あの一本一本の手が いきいきと生きて 見えるようになった
異様なおん姿が 少しも異様でなく 真実のおん姿に 見えるようになった
ああわたしも千の手が欲しい ベトナム・パキスタンの子らのために インド・ネパールの子らのために」
(坂村真民 「手が欲しい」より)

私たちには、2本の手しか見えません。しかし、目の見えない子供は、自分のために懸命に手助けをしてくれるお母さんの手をたくさん感じたのでしょう。私たちも、自分のお母さんにどれほど多くのことを助けてもらったでしょう。またお母さんだけでなく、ご家族や先生、友達、周りの方々の多くの手がみんなを支えています。
私たち人間は、すぐにおごってしまい、自分自身を過信してしまいがちです。自分ひとりの力で生きているのではない。現在の恵まれた環境の中で、多くの人に感謝することを決して忘れてはいけません。
それでは、支えて下さる方々へ報いるためにはどうしたらいいと思いますか? 言葉で感謝を表すことも大切ですが、言葉だけでなく自らの行いで恩返しをすることが最も大切だと私は考えます。
例えば、佼成女子には留学コースがあり、留学費用は保護者の方々に大きな経済的負担をかけることになります。それを踏まえて、留学する生徒たちに「どうしたら恩返しができると思う?」という質問をよくしたものです。「留学生活を成功させていい大学に入学する」「社会人になった時に少しずつ親御さんにお金を返す」といった声に対して、私はいつもこう言いました。「親元を離れ、日本で経験できないことをニュージーランドで経験して、語学を学び、教養も身につけて、人間的に大きく成長して無事に帰ってきてくれること、これを望んでいるんだよ。だから、与えられた環境の中で、自分のできることをひたすら実践することだよ。それ以上の恩返しはない」
他の皆さんも同じことがいえます。感謝は言葉だけでなく実践で自分自身の姿であらわしていくことが大切です。皆さんを支えてくれる人の願いは、皆さんが知識、教養、技術を高めていく以上に、人間としての力を高めてほしいと思っているはずです。社会に出たとき、この人間力こそがあなた方を支えていくものなのです。
夏休みに入ります。各自のそれぞれのしなければならないことを改めて見定め、支えてくれる方々の思いに少しでも報いることができるよう、私も含めて実践を続けていきましょう。

■各種認証・表彰
・新生徒会役員認証
6月の選挙で選ばれた新生徒会役員の認証が行われました。これから1年間、よろしくお願いします。

・英検まつり英単チャレンジ
個人:中学優秀者10名、高校優秀者37名。
優秀クラス:中学1位 2年2組 高校 1位3年G組、2位 2年A組、3位 2年B組

・英検合格者
1級1名、準1級11名、2級24名、準2級40名、3級51名

・中学学力テスト
4月に行われたベネッセ学力推移調査の成績優秀者の表彰を行いました。

■部活動表彰
・ハンドボール部
関東高等学校ハンドボール大会 優勝(4年ぶり5回目)
東京都高等学校総合体育大会(兼全日本高等学校ハンドボール選手権)都予選 優勝
※8年連続16回目のインターハイ出場決定

・バスケットボール部
関東高等学校女子バスケットボール選手権大会Bブロック 優勝
※創部以来初めての優勝です

■壮行会
この夏休みに大会に出場する、書道部、ハンドボール部、バレーボール部の壮行会が行われました。

書道部 全国高等学校総合文化祭東京都代表(2年ぶり12回目)
ハンドボール部 全国高等学校総合体育大会出場(8年連続16回目)
バレーボール部 関東私立高等学校男女バレーボール選手権大会出場(3年連続)

各大会に出場する部員、選手が紹介され、生徒会長、体育部長、文化部長そして宍戸校長より激励の言葉が送られました。

■タイのフィールドワーク報告
高2のスーパーグローバル(SG)クラス10名がタイでフィールドワークを行い、その報告を行いました。
チェンマイに入ったのが、日本でも大きく報道された、洞窟に閉じ込められた12人の少年とコーチが全員救出された日だったそうです。
SGクラスの代表者2名が壇上で報告を行いました。
「私たちSG3期生は、7月4日から18日の2週間、タイのフィールドワークを行いました。タイのフィールドワークでは、日本とは異なった文化や風習に出会うことができました。私たちは最初にチェンマイ、その次にバンコクに行き、様々なNGOやカレン族の村を訪れました。過去に親から虐待を受けた子供と触れ合ってカルチャーショックを受け、またカレン族の村では、彼らが耕した畑や自給自足の生活を実際に自分の目で見ることができ、貴重な体験をしました」

「タイに行って、違う文化を知ることはとても大切なことだなと感じました。カレン族の村では、今の私たちには不便と感じる生活を送っていましたが、2泊3日を村で過ごし、不便な生活は不幸せではないということを感じました。今回タイへ行って、貴重な体験ができたことを感じ、日本はとても便利で過ごしやすい環境なんだなと感じました」

SGクラス3期生は、来年のロンドン研修に向けて、研究を深めていきます。
タイの方々は優しく、行く先々で西日本の水害のことを心配していただき、逆にこちらの方が励まされ、日本とタイの交流の深さを改めて感じた2週間だったそうです。

さて、夏休みが始まります。熱中症にはくれぐれも気を付けて、充実した夏休みを送ってください。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)