スーパーグローバルハイスクール(SGH)研究発表会9月29日(土)、昨年に引き続き、佼成女子スーパーグローバルハイスクール(以下、SGH)研究発表会が行われました。当日は、ご来賓の先生方の他、大学関係者、他のSGH校、生徒保護者や受験生などたくさんの方においでいただき、本校のSGHとしての取り組み及び生徒たちの研究発表を聴いていただきました。

本校は2014年に文部科学省のSGH第1次指定校となりました。現在は佼成女子全体の取り組みとして、タイでのフィールドワークとロンドン大学研修を行う「特進文理コース スーパーグローバルクラス(以下、SGクラス)」、1年間のニュージーランド留学を行う「特進留学コース」、イギリス修学旅行と希望者参加のスリランカ青少年交流及び語学研修を行う「特進文理コース」と「進学コース」の、3本柱の海外プログラムを行っています。
なかでも、SGH指定の翌年度からスタートした「特進文理コースSGクラス」は、目指す育成像を「日本人としてのアイデンティティを認識しつつ異文化を理解する能力」と「異文化とコミュニケイトして影響を与える能力」と位置づけ、国際文化、異文化研究、特設英語、高大連携という新科目を設定するなどの試みを行ってきました。

この日の午前中は、まずは本校のSGHへの取り組みのご説明および5年目を迎えての成果報告を行い、その後、教室にて生徒たちの授業を見学していただきました。

英会話授業
来年1月に出発する特進留学コース15期生(高1)の英会話授業は「Presenting the Results of a Survey on a Social Issue」。各生徒が「10代の結婚観」「10代のスマホの使い方」といった各々の設定したテーマについての調査結果を、iPadと電子黒板を使って英語でプレゼンテーションしました。
高大連携授業はSGクラスだけの新科目で、大学の先生による大学レベルの講義やワークショップ、また逆に生徒たちが近隣の中学校で教える出張授業等が行われています。SGクラス2期生(高3)の連携授業は今年度で7回目。今回は、慶應義塾大学公認の国際問題に関する学生団体、S.A.Lの学生さんたちをお招きし、「ウィグル問題」をテーマとしてワークショップを行いました。
高大連携授業
午後からは、また新たなご来場者を迎えて、生徒司会によるSGH研究発表会を行いました。
生徒による発表内容は以下の通りです。

  1. SGH概要説明
  2. 日本スリランカ青少年交流プログラム体験報告 「スリランカの人々と上座部仏教の関わりについて」
  3. グローバルリンクシンガポール2018参加報告及び課題研究発表 「存続の危機に瀕するカレン語」(グローバルリンクシンガポールポスターセッションの部でアジア第2位)
  4. タイフィールドワーク研修報告 「カレン族の村」「生き直しの学校」
  5. ロンドン大学研修 概要説明
  6. 課題研究発表 「消費行動とフェアトレード普及 ―コーヒーから見たフェアトレード市場拡大への道―」
  7. 課題研究発表 「タイにおいて持続可能な開発目標に貢献する日本企業の可能性 ~タイ味の素のケーススタディ~」

それぞれの発表内容については、こちらをご覧ください。

SGH研究発表会
SGH研究発表会
なお、2日前に校内でも研究発表会を行い、彼女たちの研究成果を全校生徒に共有しました。また、研究で取り上げられたタイのカレン族のコーヒー豆は、毎年乙女祭でも販売されており、佼成女子にとってはカレン族のフェアトレード商品としておなじみの存在となっています。
今回は、ご来場者に同時通訳用の無線機パナガイドをお貸しして、英語で行われた課題研究発表で別の生徒が同時通訳を行う試みも行われました。

発表後は質疑応答が行われ、大学の先生方から具体的に周囲に対してどのようなシェアを行ったか、またこの研究に際して直面した困難や今後のアクションプランについて等の質問がありました。主に英語で、時々日本語を交えての生徒たちの前向きな回答に、「研究はここで終わらない、続いていくという姿勢がすばらしい」(清泉女子大学 松井ケティ先生)と、来場者の方々からも大きな拍手をいただきました。

一般財団法人 日本国際協力センター(JICE)常務理事の岸本昌子先生
本校SGH運営指導委員である一般財団法人 日本国際協力センター(JICE)常務理事の岸本昌子先生からご講評をいただくことができました。
「今日こちらに来て校舎を歩きましたが、廊下に皆さんの活動報告が掲示されているのを拝見して、短時間で世界一周旅行をしたかのような気持ちです。このSGクラスの生徒だけでなく、学校全体に広報されているなという印象を受けました。大学からの出前授業、逆に中学への出前授業といった広がりもすばらしい。こんなにいきいきと活動できている学校はほかにはないのではないでしょうか。さらに、皆さんが築いたプラットフォームから、さらに進化した研究を後輩の方たちが続けていただければいいなと思いました」
最後に宍戸校長がご挨拶し、今年度のSGH研究発表会は終了となりました。
「私たちは本日、発表した生徒、裏方で動いてくれた生徒たちを本当に誇りに思いました。皆様方もそのようにお感じ頂いてくださったら、ありがたいことです。これが本校の目指す21世紀型教育であり、これからも日本の教育が大きく変わっていく一翼を、皆様方のご協力をいただきながら、担ってまいりたいと思います」(宍戸校長)。
宍戸校長
今回も、新たな気付きをたくさんいただいた発表会となりました。SGHとなって最終年の5年目を迎えましたが、課題はまだまだたくさんあり、皆様のご協力をいただきながら、ここまでやってこれたというのが、教員、生徒の気持ちです。改めて、御礼申し上げます。
佼成女子SGH活動をご支援頂いている全ての方々に、改めて御礼申し上げます。さらに一歩ずつ進化してまいりますので、どうぞご期待ください。

(佼成学園女子中学高等学校 広報室)