宍戸校長のBack to Basics Back to Basics

宍戸校長の【Back to Basics】~新年明けましておめでとうございます

皆さんこんにちは。校長の宍戸崇哲(ししどたかのり)です。毎月1回、校長としての私の感じたことや考えを「宍戸校長の【Back to Basics】」と題して、本校HPで発信していきます。学校や生徒のことを中心に社会の出来事なども交えて、皆さんと何かを共有できればと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。今回は「平成30年度3学期始業式のことば」と題してお届けいたします。
 
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願い致します。
 
平成最後の年末が終わり、年始を迎えました。みんなはどんなお正月を過ごしたでしょうか。
私は昔戴いた膨大な年賀状や写真などの整理をしていて、思いがけず過去へのタイムトラベルをしました。平成という時代を自分なりに振り返ることができました。男女両校の生徒や保護者、教職員の方々、英国留学時代の先生や友達からの言葉や写真などを見ると、その当時の自分自身の考えや行動が浮かび上がってきます。こんなにも未熟なことをやっていたのかと思うと、恥ずかしくなることもある反面、これほど自由に、そして素直に生きていたのかと現在の自分が忘れてしまったものに気づくことができたように思えます。また、こんなにも多くの方々に温かく支えられていたのだと改めて感謝の気待ちでいっぱいになりました。
 
そんな中で、別のことにも気づきました。人との別れです。まずは、死による別れです。すでに亡くなられた方々がいるということです。その方々は一緒の時を過ごし、温かい言葉や支援をくださいました。この別れは避けようがありません。だからこそ、現在の関わりを大切にしたいものです。
 
次に、当時親しかった人が、隔たりができて、連絡をとらなくなり、現在は別の道を歩んでいるということです。言い換えれば、生きていても進む道や考え方の相違で別れがあるということです。
 
今日みんなに伝えたいことは、自分自身の成長や生き方の変化で、友人や親しい人たちは変わっていくということです。諸行無常(現実世界のあらゆる事物は絶えず変化し続け、永遠ではないという仏教思想)です。みんなの悩みごとの中で、自分を取り巻く人間関係は最も大きな心配ごとでしょう。
今まで教師として、多くの子どもたちから、友達や先輩、後輩との関係に関する相談を受けてきました。何とか上手く関係が保てるように努力する。相手の立場に立って、優しさや思いやりを尽くす。これはやるべきでしょう。しかし、それでも離れるものは離れます。みんなにはそれぞれ唯一無二の個性があります。相手に歩み寄ることはあっても、それにより大切な自分自身を見失うことはあってはならないのです。自分を磨き上げ、成長を重ねれば、その時の自分に合う新たな出会いや仲間ができていきます。時には、一旦破綻した関係が、高いレベルで復活することだってあるかもしれません。苦しく悲しい時もあるが、後ろ向きな言葉を吐かず、どうか一歩一歩険しい山道を登り、高いレベルで切磋琢磨し合えるホンモノの仲間をつくってほしいと思います。
 
19世紀ドイツの哲学者ニーチェの言葉にこのようなものがあります。
「人生はそれほど長いものではない。夕方に死が訪れても何の不思議もない。だから私たちが何かを成すチャンスはいつも今この瞬間にしかないのだ。そしてその限られた時間の中で何かを成す以上、何かから離れたり、何かをきっぱりと捨てなくてはならない。しかし、何を捨てようかと悩やんだりする必要はない。懸命に行動しているうちに、不必要なものは自然と自分から離れていくからだ。あたかも、黄色くなった葉が樹木から離れ去るかのようにだ。そうして、私たちはさらに身軽になり、目指す高みへとますます近づいていくことになるのだ。」
 
高校3年生はいよいよ受験に挑みます。1年生留学クラスは間もなく1年間の留学に出発します。中学3年生は修学旅行、その後3ヶ月の中期留学に出発する生徒もいます。全校生徒はそれぞれの学年の集大成3学期に入ります。積み上げてきたものすべてを目の前にある課題に向けて打ち出し、普段の力を存分に発揮してください。
 
佼成女子は高みを目指す子供達を互いに支え合える、質の高い場でありたいと願います。
皆さん、今年もお互いに努力していきましょう。 
学校長 宍戸 崇哲
 
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